GTM-MML4VXJ
Skip to main content
  1. ホーム >
  2. サービス >
  3. 業種/業務 >
  4. 製造 >
  5. ものづくり統合支援 >
  6. 製品 >
  7. PLMソフトウェア >
  8. デジタル生産準備 VPS >
  9. 導入事例 >
  10. コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 様

VPS 導入事例

コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 様


独自カスタム機能をVPSにプラスして生産準備にかかる工数と期間を半減

デジタル複合機(MFP)とデジタル印刷システムの開発・設計・製造・販売を手がけるコニカミノルタビジネステクノロジーズ。 同社はCADでは行えない高速大型MFPの干渉チェックを主目的として富士通の「VPS(バーチャル・プロダクト・シミュレータ)」 を2002年に採用。
2005年には、生産準備業務を革新するためのツールとして「VPS/Manufacturing」を導入した。その結果、同社のニーズに即したカスタム機能をプラスしたことも手伝って、生産準備にかかる工数と期間を半減することに成功。VPS 導 入により、3次元モデルをベースとした設計、製造間のコミュニケーションが活性化し、フロントローディング開発も実現されている。

導入事例キーワード
設計品: MFP、プリンタ、印刷用機器、およびそれらの関連消耗品などの開発・製造・販売
ソリューション:
PLMソリューション
製品:
VPS

稲城 正高 様 稲城 正高 様
コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ株式会社
生産本部
生産技術センター
省力技術部
システム技術グループ グループ長

多田野 幸男 様 多田野 幸男 様
コニカミノルタ ビジネステクノロジーズ株式会社
生産本部
生産技術センター
省力技術部
システム技術グループ 係長

「光の技術」を原点とする2社の統合によって2003年に誕生した、コニカミノルタグループ——。その中核をなす事業会社の1社が、オフィスおよびプロダクションプリント分野向けのデジタルプリント製品を担当するコニカミノルタビジネステクノロジーズだ。
コニカミノルタビジネステクノロジーズにおけるVPSの活用の歴史は、コニカ時代の2002年にさかのぼる。「最初に適用したのは、当時最も高速大型の複合機(MFP)でした」と語るのは、生産本部 生産技術センター 省力技術部 システム技術グループのグループ長を務める稲城 正高氏。部品点数が多すぎてCADの中で干渉チェックをすることができず、大規模アセンブリー間の「あたり」をチェックするためにVPSを導入したと言う。
一方、ミノルタ側でも、以前からバーチャル試作のために使っていたデジタルモックアップツールからの乗り換え先を探していた。生産本部 生産技術センター 省力技術部 システム技術グループで係長を務める多田野幸男氏によれば「3次元モデルの表示などはできるものの、拡張性が乏しく、生産準備のデジタル化に向けた高度な利用は望めない」という課題をかかえていたのである。

オフィスのセンターマシンとして能力を発揮するコニカミノルタの高速フルカラー複合機「bizhub C652DS / C552DS」

オフィスのセンターマシンとして能力を発揮するコニカミノルタの高速フルカラー複合機「bizhub C652DS / C552DS」

大型MFPの干渉チェックに導入後 生産準備の効率化にも適用を拡大

このような経緯を経て、VPSはコニカミノルタビジネステクノロジーズにおけるメインのデジタルモックアップツールとして使われるようになった。
採用の決め手となったのは、部品数が多い3次元モデルにも対応できたこと。「当社の大型MFPの場合、部品の点数で2万点から3万点になります。当時、これだけの部品データを3次元CADから読み込んで干渉チェックできる製品はほかにありませんでした」と稲城氏は語る。
さらに、2005年には、生産準備業務の生産性を高める目的でオプションモジュールのVPS / Manufacturingも導入した。主な用途は、設計部門で作られた3次元モデルにあらゆる組立工程情報を付与し、部品表管理システム(M-BOM)用のデータを作成したり、組立手順書に展開したりすること。また、早期に生産準備に取りかかるための工夫として、富士通にカスタム機能の開発を依頼し、設計データ管理システム(PDM)で保持している部品属性情報をVPSデータに付加して変換出力するようにした。「属性情報を渡すことによって、設計変更で製品構成や部品が新しくなった時も組立手順書や部品表の内容がほぼ自動的に更新されます」と多田野氏は説明する。
このほか、排他制御用のツールとして富士通のエンジニアリングデータ管理「PLEMIA」も導入。同じVPSデータに複数のエンジニアが同時にアクセスできる環境を構築することで、効率を高めている。

生産準備の工数・期間を半減し設計・製造間の"対話"にも活躍

生産技術の立場から、稲城氏はVPSの具体的な導入効果を「生産準備にかかる工数と期間がほぼ半分に減りました」と語る。「組立手順書の作業量は手描き時代に比べて80〜90%減、M-BOM構成の作成、登録も作業時間が半減しています。また、それぞれを着手する時期も大幅に早まっています」というのが、多田野氏のコメントだ。
また、定性的な効果としては、設計者と製造担当者の間で3次元モデルをベースにした頻繁なコミュニケーションが「当たり前」になったことが挙げられる。設計者が3次元モデルに込めた意図が製造担当者に明確に伝わるとともに、ものが出来上がる前のバーチャル試作の過程で判明した「組みにくさ」などの情報を製造担当者から設計者へと素早くフィードバックできるのだ。
そうしたフロントローディングによって可能になるのが、開発期間の短縮という定量的な効果。VPSの寄与分はまだ算出していないと断りつつ、「海外生産が加速する中、VPSがなければ現在の開発日程を守ることはできないでしょう」と稲城氏は話す。

VPSにカスタム機能を付加することによって、設計変更への対処を効率化。生産準備の工数・期間を半減することができた

VPSにカスタム機能を付加することによって、設計変更への対処を効率化。生産準備の工数・期間を半減することができた

ものづくりに不可欠のツールとしてVPSにはさらなる進化を期待する

大型機に対する干渉チェックが可能になり、生産準備業務の効率が飛躍的に高まった今、ものづくりプロセスの将来像にVPSがどのように役立つかについても考え始めている。
その1つが、より現実に近い状態で組み立て性などを評価できるツールへと進化していくこと。多田野氏は「バーチャルの世界だけでものづくりを完結させるには、視覚だけでなく、聴覚や触覚も含めたより高度なリアリティーを提供しなければなりません」としたうえで、力の加減を人間に伝えられるユーザーインターフェースへの対応が1つのカギになるのではないかと話す。もう1つは、設計工程で作られた3次元CADデータを後続の工程でうまく活用できるようにするための統合データ管理ツールとなること。「製品についてのデータが設計と生産現場の間で統合的に共有され、最新の情報を工数ゼロで配信できるというのが、これからのあるべき姿。そうした仕組みが出来上がれば、複数の製品やバージョンで共通で使えるユニットの管理も大幅に省力化できます」と多田野氏は語る。
生産のグローバル化を迎え、VPSは生産準備業務に欠かせないツールとなった——というのが、コニカミノルタビジネステクノロジーズの基本的な認識。製品の競争力を高めるためのツールとしても、強く期待している。

【会社概要】

コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社

  • 本社:東京都千代田区丸の内1-6-1 丸の内センタービルディング
  • 設立:2003年10月1日
  • 代表取締役社長:山名 昌衛
  • 資本金:5億円
  • 従業員:約27,000名(2010年4月現在)
  • 事業内容:
    コニカミノルタグループの中核事業会社の1社。オフィス分野向けにはデジタル複合機(MFP)とレーザープリンタ、プロダクションプリント分野向けにはデジタル印刷システムを開発・設計・製造・販売している