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Fujitsu

Japan

知財ポートフォリオ強化に向けて特許管理システムをクラウド移行
運用負荷を低減、課題だった特許事務所との連携も実現

船井電機株式会社様 外観写真

船井電機株式会社様 導入事例


競争の厳しい世界市場をターゲットに知財戦略を展開する船井電機様は、知財管理の新たなシステムとして富士通の「特許管理クラウドサービス ATMS PROPAS」を導入した。
国内特許事務所とクラウドで連携することで、効率の高い運用環境を構築している。
同社ではグローバルなサポート力を持つ富士通に対する信頼を高め、特許管理システムのさらなるサービス向上に期待しており、富士通もこれまで以上に強力なパートナーシップで応える所存である。

[ 2014年10月31日掲載 ]

【導入事例概要】
ソリューション: 特許管理クラウドサービス ATMS PROPAS
選んだ理由:
  • 業界初の特許管理クラウドシステムで企業と国内外特許事務所との連携を構築
  • システム刷新及び、外部接続環境構築に要するコストの低減
採用のポイント:
  • 知財部門の運用負荷とコストの低減
  • スムーズかつ短期間の移行
業種: 電気機器(映像機器、情報機器等)の製造及び販売

船井電機株式会社 執行役員 人事総務 情報システム担当
宇賀 和男氏

「決め手は、富士通からの機敏なクラウド提案でした。オンプレミスでは難しい問題があった特許事務所とのシステム連携を実現しました。」

【課題と効果】
1 研究開発部門との知財管理情報共有化及び知財部門における運用の効率化 arrow2-c 混在していた特許管理システムのデータとExcel管理の情報を一元化してクラウドに移行、知財部門の枠を超え、研究開発部門を加えた情報共有を実現。ハード面の管理は富士通サービスで行うことになり、知財部門の人的負荷の低減を果たした。
2 国内特許事務所との連携 arrow2-c 新たなサーバ、回線の設置などの必要がないクラウドシステムの採用により、短納期・低コストで国内特許事務所との連携を構築。さらに、富士通データセンターのセキュリティ対策により高い安全性を確保した運用を行っている。

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導入の背景

重要性が高まる知財戦略と老朽化システム

1961年の創業当初から海外市場をターゲットに高品質なエレクトロニクス製品を提供してきた船井電機様。生産拠点を中国など世界各地に置き、テレビ・DVDやブルーレイ関連製品等のAV製品販売において北米で高いシェアを誇るなど、国内屈指のグローバルメーカーです。
現在、アジアをはじめ競合メーカーとの厳しい競争が続くAV事業において、知財の管理運用の重要性は高まり続けています。
「原価においてライセンス料の占める割合は決して小さくありません。クロスライセンスはもちろん、特許権を獲得して相手に対して有利に交渉を進めるなど、グローバルに対応した知財戦略は、当社にとって大きな課題なのです。」と、知財管理システムを担当する執行役員宇賀和男氏は語ります。
そうした状況において同社知財管理部門のシステムは老朽化、外国出願や期限管理などをExcelで対応するなど、非効率な運用を強いられていたため、数年前から新たなシステム導入による業務の効率化と情報の共有化が検討されてきました。

船井電機株式会社 宇賀 和男氏の写真
宇賀 和男
船井電機株式会社 執行役員
人事総務 情報システム担当

大きな課題となった国内特許事務所との連携

今回大きな課題となったのは、国内特許事務所と知財部門との連携でした。宇賀氏は次のように語ります。
「例えば、有効な特許を取得し、知財ポートフォリオを強化するためには、特許事務所の協力がどうしても必要です。そこで新しいシステムでは、社内と特許事務所とのオンライン連携を考えましたが、これが高いハードルとなりました。」
同社では新たなシステム採用にあたって、ベンダー数社からオンプレミスによるシステム構築の提案を受けていましたが、その場合、外部接続用にサーバと回線などを新たに設ける必要がありました。そのための費用や構築期間、安全性が大きな問題となったのです。

導入のポイント

富士通だけが提案できたクラウドによる特許管理ソリューション

このような課題に、富士通が提案したのは業界初の『特許管理クラウドサービスATMS PROPAS』でした。
企業と特許事務所とを結ぶクラウドシステムの技術を持つ富士通だけが提供可能なサービスであり、特許事務所との連携に新たなサーバも回線も要しないATMS PROPASは、船井電機様の課題に応えるソリューションとして導入が決定されたのです。

「国内特許事務所とのオンライン化を含めて、こちらが求めるシステム要件、コスト、納期、安全性の課題に対して、富士通がタイミング良く提案してきたのがATMS PROPASでした。グローバルな富士通のサポート力も含めて、当社にとって最もメリットのあるシステム案として採用を決めました」と、宇賀氏。

また、富士通はすでに船井電機様に国内外の取引メーカーとのシステムにおいてクラウドサービスを提供しており、その実績も信頼感に繋がりました。

システム概要

プロジェクトチームとの密な協力体制で予定通りに移行

船井電機株式会社 河上 慎太郎氏の写真
河上 慎太郎
船井電機株式会社
知的財産権本部 知財開発部

「データの移行を開始したのは2013年12月からでした。」と移行について話すのは、今回のプロジェクトを指揮した責任者の一人、知的財産権本部 知財開発部の河上慎太郎氏。「実際始めてみると想定外の作業が多く当社のプロジェクトチームが苦労する中、富士通にも誠実に対応してもらいました。」
これまでのシステム管理上のデータとExcel処理したデータ等が混在、さらに、ファミリーの対応付けが不十分なものも少なくなかったため、船井電機様が膨大なデータを整理し、富士通がそれをチェック、クラウドに上げるという作業となりました。作業ボリュームは増えましたが、綿密な協力体制で2014年6月末に予定通り移行作業を終了、サービスインしました。
「今のところデータの不整合はなく、スムーズな移行ができたと思います。」と河上氏。

システム概要図

国内特許事務所とクラウド連携、さらに技術・発明部門を加え効率化

知財部門と国内特許事務所をクラウドで結んだことで、従来の紙ベースでの作業を電子化、無駄の少ない業務環境が構築されました。
「例えば、期限管理情報を共有したことで、当社と事務所側の両方から記入できるなど、入力の重複がなくなり、業務スピードの向上が図れます。」と河上氏は話します。

また、研究開発部門との情報共有については別のオンプレミスのシステムを構築し、知財部門を含めた特許業務全体の運用能率を高めています。

導入効果

2014年7月から運用開始したばかりで、導入効果を語るにはまだ早い段階にありますが、「現場の知財部門からは、『ハードのメンテナンスを富士通にアウトソーシングしたことで、管理やトラブル対応に追われることなく、自分本来の業務に集中できるのは想像以上に高いメリットだった』との声が聞こえています。」と宇賀氏から評価の声をいただきました。
しかし、世界規模で事業を展開する船井電機様からは、「海外に進出する日系企業を富士通はどうのように支援していくのかということに非常に関心を持っています。」(宇賀氏)と早くも富士通のグローバルなサポートに期待が寄せられています。

船井電機株式会社 宇賀 和男氏の写真
宇賀 和男
船井電機株式会社 執行役員
人事総務 情報システム担当

世界市場でビジネスを加速する船井電機様のご要望に対して、富士通はこれまで以上のサービスとサポート体制による強力なパートナーシップで、お応えしてまいります。

営業からの一言

person-photo04

今回のプロジェクトは、知財戦略を展開する船井電機様にとって重要なシステムであると認識しています。プロジェクト推進上、苦労もありましたが本稼働後に船井電機様から「当初想定していた業務のスピードUPは達成出来た。更に知財本部各個人の作業が見える化された事で、全体の業務の流れが統一され、知財業務の品質が安定化しつつある事を実感している。」とお聞きしATMS PROPASクラウドサービスをご採用頂いて本当に良かったと感じています。また、今後の富士通へのグローバルなサポートに対する期待もお聞きしており身の引き締まる思いです。引き続きグローバルに事業展開されている船井電機様のビジネスに貢献出来る「グローバルパートナー」となれる様に精進してまいります。

野中 俊生
富士通株式会社 産業ビジネス本部
組立産業第二統括営業部 関西産業営業部

【船井電機株式会社様 概要】
所在地 〒574-0013 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号
代表取締役 執行役員社長 林 朝則
設立年 1961(昭和36)年8月
社員数(単体) 953名(2014年3月末現在)
事業内容 電気機器(映像機器、情報機器等)の製造及び販売
ホームページ 船井電機株式会社様 ホームページ新規ウィンドウが開きます
船井電機株式会社様のロゴ

【ご紹介したソリューション】

  • 特許管理クラウドサービス ATMS PROPAS

【導入事例(PDF版)】

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