臨床試験向け帳票作成システム tsClinical Report@Extraの特長や開発までの経緯を、開発者の視点からご紹介します。
Aさん
「臨床試験向け帳票作成システム tsClinical Report@Extra」は帳票作成ツールということですが、帳票作成を目的とするツールは他にも多くありますね。このツールは種々の機能があるようですが、特に「製薬業向け」とありますが、業界に特化した機能としては、どういったものがありますか。
Bさん
帳票の作成/出力を支援するツールは、確かに種々多様なものが販売されていますが、一般的な機能として、Oracleなどのデータソースに接続して帳票を作成する形式のものが多いようです。便利なツールも多いのですが、原データに直接アクセスするために、意図しない内に改変・改ざんしてしまう恐れがあるものも存在するようです。
Aさん
導入時に品質保証(バリデーション)を実施したシステムであるにも関わらず、データが改ざんされてしまう恐れがあるということですね。「臨床試験向け帳票作成システム tsClinical Report@Extra」ではこうしたことへの配慮がなされているのでしょうか。利用者権限などが設定できるとも聞きました。
Bさん
はい。「臨床試験向け帳票作成システム tsClinical Report@Extra」では利用者はIDに基づいて管理しており、利用者ごとに参照/作成/出力などの権限が設定できます。帳票作成に当たっては、原データは参照するだけで、変更/削除などができない、つまり原データへの影響が生じない仕様になっています。また自動的に操作履歴が取得されていきますが、出力履歴には出力帳票と出力時のレイアウト情報や抽出条件ファイルも履歴情報に格納されます。
Aさん
それなら安心してご利用いただけますね。それから、PDF/Word/Excel/CSVの各出力形式がサポートされているとのことですが、帳票の作成に当たっての制約条件が少なくて済みそうです。でも、作成は難しくないのでしょうか。帳票管理者の方の負荷が軽減されるような配慮があるといいですよね。
Bさん
「臨床試験向け帳票作成システム tsClinical Report@Extra」では複数の帳票設定を管理できますが、既存の帳票を基にした参照作成や自動SQL作成機能があります。帳票設定が容易に再利用できるのは重要ですよね。出力については、一括実行、コマンドラインによる出力、事前処理を組み込む機能もあります。帳票の作成・出力・管理などトータルにサポートしています。