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導入事例 セコム医療システム株式会社様

セコム医療システム株式会社外観写真

300台のタブレット端末を導入して 訪問看護業務を効率化


訪問先での情報参照、記録入力環境を構築するために高いセキュリティ要件をクリア

セコム医療システム株式会社は、「医療」「介護」「健康・予防」にいたるまで、トータルなメディカルサービスを展開しています。その1つに訪問看護があり、全国33か所の訪問看護ステーションでサービスを提供しています。同社では、2014年3月から富士通の介護事業者支援システム「HOPE WINCARE-ES」スマートデバイスオプションを導入。全国の訪問看護師全員にタブレット端末を300台配布して、訪問先での情報参照や入力、請求業務までセキュアな環境での活用を実現し、訪問看護業務をサポートしています。

 事業内容とシステム化のねらい  | 採用の決め手と導入の工夫 | 導入後の評価とアドバイス

 事業内容とシステム化のねらい

訪問先で個人情報へのセキュアなアクセスのためモバイル機器利用を検討

1991年に日本初の訪問看護を開始

Q:御社の概要や特長を教えてください。

國本氏:セコムは1962年に日本初のセキュリティ会社としてスタートし、66年から企業向けにオンライン・セキュリティシステムによる24時間遠隔監視を開始しています。81年からは家庭にも範囲を拡大し、セキュリティにおける家庭市場を開拓しました。その延長として、究極の「安全・安心」は「健康」という考えから、医療サービスの提供に発展していきました。セコムのメディカル部門は、91年に民間ではじめてとなる、訪問看護サービス、薬剤提供サービスを柱とした、「在宅医療サービス」を開始しました。2002年に医療事業部門を分社化し、セコム医療システム株式会社が発足しました。「医療」「介護」「健康・予防」の3つを柱に、トータルなメディカルサービスを展開しています。

Q:訪問看護業務のシステム化に取り組んだ背景を教えて下さい。

セコム医療システム株式会社集合写真

左から岩松 毅企画・国際部主任、佐藤十美訪問看護ステーション看護部課長、國本陽子部長、東本裕美セコム千葉訪問看護ステーション所長

國本氏:セキュリティ会社が母体のため、個人情報の取り扱いには厳しい規定があります。訪問看護師が利用者宅を訪問する際にも、ステーションからカルテなど個人情報を持ち出すことは一切許されません。そのため、看護師は自分の記憶や、利用者宅の連絡帳などの情報をもとにケアを行うことになりますが、これが大きな負荷になっていました。よく訪問する利用者であれば問題ありませんが、初めての訪問や緊急対応などの場合、記憶に頼った情報では不安があります。

佐藤氏:それだけでなく、当社は24時間体制で利用者からの緊急電話に対応していますが、夜間など時間外は、その電話が訪問看護ステーションから当番の看護師に転送されます。そういった時にも利用者の情報がないと判断に悩むことがありました。

國本氏:何とか利用者の基本情報だけでも参照したいと、携帯電話での参照の仕組みを構築したのが、2005年ごろのことです。限られた情報でしたが、「HOPE WINCARE」に登録されている情報の検索と参照が可能になりました。

 採用の決め手と導入の工夫

セキュリティ対応など高い技術力を評価して富士通を採用

現場のスタッフからの多くの要望にも柔軟に対応

Q:その後のシステム化の経緯を教えてください。

岩松氏:タブレット端末やスマートフォンが登場したことから、本格的なモバイル端末活用の検討に入りました。サーバの入れ替えの時期でもあり、次期システム構築にあわせたプロジェクトが2012年からスター ト、私もこのタイミングでチームに参加することになりました。当初から富士通製を想定したわけではなく、10社を候補として選定を行い最終的に2社に絞り、モバイル端末による運用を含めた試用を行って評価しました。

Q:採用の決め手は何でしたか?

岩松氏:看護師からはモバイル端末を使ったシステムへの明確な要望がありました。また、会社としてシステムに対する厳しいセキュリティポリシーの要求がありました。これらの要求に応えてくれる柔軟性が際立っていたことです。
  セキュリティ面では、タブレット端末での個人情報の持ち出しも禁じられており、端末にコピーもできません。あくまでサーバのデータを参照・更新するだけです。その通信もVPNに限られています。二重のパスワードもお願いしました。また、タブレット端末からメールを発信する場合も端末にデータが残ることは許されません。

佐藤氏:看護師からの要望は、主に2つです。1つめが、カルテにある情報すべてに、いつでもどこからでもアクセスできることです。適切な判断が下せる十分な情報にアクセスできなければいけません。もう1つは、紙ベースの業務をなくして二重の記録や入力をなくして業務を効率化したいということです。訪問看護の実績登録は、訪問看護ステーションに戻って入力する必要があり、また、請求業務も訪問看護師の業務となっていて、こういった事務作業の効率化を訴えました。

岩松氏:これら要求に応えることができるのは富士通製だけでした。私たちの要求が「HOPE WINCARE-ES」のスマートデバイスオプションとして採用されることになり、2013年12月から構築に着手、2014年3月から稼働を開始しています。携帯する端末は、セキュリティの面からiOS搭載で、携帯性と視認性のバランスからiPad miniを採用し、全国33か所の訪問看護ステーションに300台を配布しました。

トップダウンでなくチームを組んでプロジェクトを進行

Q:システムの導入はどのように進められましたか?

岩松氏:最初にiPad miniを配布して、使い方に慣れてもらうことから始め、次はWINCARE-ESの利用という形で段階的に進めました。システムについても、モバイル端末でできる機能を、導入から1年かけて段階的に追加してきました。利用者基本情報の参照や実施記録の入力からスタートし、スケジュールの変更機能、メモ機能などを順次追加しました。

國本氏:現場の業務を効率化するためのシステムとはいえ、使ったことがないiPad miniやまったく新しいシステムを浸透させていくためには、トップダウンではだめでチームを組んで進める必要がありました。そこで、システムを担当する岩松と訪問看護ステーション看護部の佐藤、そして東本などステーションの所長を含めたスタッフでプロジェクトを組んで、意見収集や仕様の反映、現場への情報提供などを行いました。

Q:訪問看護師や利用者の反応はいかがでしたか?

東本氏:スタッフは、話題のiPad miniが使えるということでモチベーションが上がった部分もあったようです。実際の利用については、現場主導で講習会を行って少しずつ習得できるように進めました。利用者は、スムーズに受け入れてくれました。入力に手間取っていると「ゆっくりしゃべろうか」と気を使ってくれる方もいらっしゃいます。

モバイル端末によるベッドサイドでの情報入力で業務を効率化しています。     画面の小さい端末でも素早く簡単に入力ができるように工夫されています。
モバイル端末によるベッドサイドでの情報入力で業務を効率化しています。
  画面の小さい端末でも素早く簡単に入力ができるように工夫されています。

 導入後の評価とアドバイス

訪問先での情報参照・記録入力を実現しワークフローを改善

医師をはじめ連携する多職種の連絡も一度で完了

Q:訪問看護業務に変化はありましたか?

佐藤氏:訪問現場の情報をリアルタイムに共有できるようになりました。利用者を訪問し、その場で記録情報を入力してしまいます。その情報はサーバにアップされ、訪問看護ステーションでも参照できます。登録された情報は権限を持っている人であれば時間や場所を問わず参照できます。

國本氏:新システムのおかげで、看護師が今どこで何をしているのかを把握できるようになりました。利用者から急な依頼が来ても、スケジュールを柔軟に変更して、看護師をアサインできます。

佐藤氏:関係者への連絡事項も一度ですむため、大変簡単になりました。利用者の症状を医師、ヘルパー、ケアマネジャーに伝える場合、従来は訪問看護ステーションに帰ってそれぞれに連絡していました。しかし、新システムではまとめて完了することができます。写真や動画を共有できるのも便利です。医師の判断を仰ぐため、その場から電話をすることがありますが、言葉だけでは限界があります。利用者の状態が正確に伝わり、医師もその場で指示を出すことができます。

セコム医療システムでは全国で33か所で訪問看護ステーションを運営しています。

セコム医療システムでは全国で33か所で訪問看護ステーションを運営しています。

Q:看護師の動きはいかがですか?

國本氏:確実に変わりました。今までは朝・昼・夕には訪問看護ステーションに戻り、申し送り事項や各種事務手続きをしていました。その必要がなくなりました。二重三重の手書き作業の改善にも取り組み始めています。訪問看護ステーションにあるPC端末は人数分用意されておらず、順番待ちがよく見られましたが、それもなくなりました。直行直帰も可能となり、看護師の負担軽減につながっています。

佐藤氏:カンファレンスの際も、今までは出席者分の資料を用意しなければなりませんでした。しかし、iPad miniを持ち寄れば、必要な情報に皆アクセスでき、準備の手間がなくなりました。メモ機能で、カルテ以外の項目も残しています。今までは欄外にメモ書きしていた事務レベルの覚え書きも記録できて便利です。

訪問看護業務の効率化で「安全・安心」と質の向上をめざす

Q:これからの要望や展開についておうかがいします。

國本氏:システムの使いやすさとセキュリティは、相反するもので安心して使うために厳しいセキュリティは必要ですが、必要な時にアクセスできる利便性が損なわれている部分もあります。これを今後技術力でブレイクスルーして欲しいと思います。今回のシステム化の目的は医療の「安全・安心」と品質の向上にあります。看護師の事務負担を軽減し、浮いた時間を看護の充実と品質の向上に当てて欲しいですね。

Q:モバイル端末導入を検討している方へのアドバイスをお願いします。

岩松氏:システムを開発するSEと看護の現場にはかなりの隔たりがあります。看護師の言っていることが正確に伝わらないのです。その距離を埋める看護の業務とシステムがわかる担当者を設けるのは重要と思います。

國本氏:現場には、システムを導入する目的と将来どのように自分たちの業務が変わるのかを伝えないと浸透しません。「本来の看護に専念できるよ、ご利用者様のためになるよ」と言わないと、使ってくれないのです。その啓発活動は不可欠だと思います。

システム構成図
システム構成図

施設概要

セコム医療システム株式会社

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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