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建学の精神に触れる「学園史資料目録Web検索システム」を実現 将来のデジタルアーカイブズの実現、MLA連携を視野に

学園史資料センター 収蔵庫の写真

学校法人東海大学 学園史資料センター様 導入事例


学校法人東海大学におけるアーカイブズとしての役割を担う学園史資料センター様は、2012年10月、Web上で同センター所蔵資料目録の公開と検索のサービスを開始しました。「学園史資料目録Web検索システム」の中核に「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque(ミューズテーク)」を導入し、パッケージ活用による短期間構築とともに、分類階層検索、年代コード検索など優れた利便性を実現。将来的にはデジタルアーカイブズの実現、MLA連携を視野に入れています。

[ 2015年5月11日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 文教(アーカイブズ)
ソリューション: FUJITSU 文教ソリューション Musetheque

東海大学教育研究所 教授 東海大学学園史資料センター 付 馬場弘臣 氏
「多種多様なメディアを扱うデジタルアーカイブズのニーズに柔軟に対応できることに加え、将来、学園の各機関などで情報公開を行うときも新たにシステムを導入することなく『Musetheque』で共同利用できます。また本学の付属図書館にも富士通のシステムを導入しているため当センター、付属図書館、博物館施設と情報を共有するMLA連携の実現しやすさも採用のポイントとなりました」

【課題と効果】
1 文書から刊行物、映像、物品まですべて検索できるシステムにしたい 多種多様なメディアごとに管理項目が自由に設定できる「Musetheque」を導入。統合化データベースを含めたICT基盤を構築したことで、将来、デジタルアーカイブズの実現やMLA連携が容易に
2 短期間でコストを抑えたシステム構築を実現したい。また、11万件以上の初期データおよび毎年の追加データの登録を効率的に行いたい 既製品のパッケージを活用することで短期間、高品質、低コストでのシステム構築を実現。また標準機能のExcelファイル一括登録機能により、初期データのシステムへの登録業務の大幅な効率化とそれに伴う業務負荷を軽減。さらに稼働後における毎年1万件の登録業務もお客様自身で実施可能に
3 充実した検索機能で利便性を高めたい XML型データベース検索エンジンの搭載によりキーワード検索はもちろんのこと、分類階層検索、年代コード検索など利用者は様々な視点から簡単・高速に検索することが可能に

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導入の背景

建学の精神の継承と学園の発展を支えるアーカイブズ

戦前から戦中、戦後にかけて日本の科学技術の振興と、科学技術で平和を実現するための人材を育てる教育に全力を傾けたのが、学校法人東海大学の創立者、松前重義氏です。松前氏は戦前に通信技術史上画期的な長距離電話回線の「無装荷ケーブル通信方式」を研究開発し、戦後の科学技術庁の設立に尽力したことでも知られています。

太平洋戦時下の1942年、松前氏は同志の科学技術者の協力を得て東海大学の前身となる航空科学専門学校を設立しました。「人文科学と自然科学の融合による確固たる歴史観、国家観、世界観を把握せしむ」創立の理念は、1946年に東海大学(旧制大学)を開校して以来、全国各地に拠点を置く総合教育研究機関へと発展した現在も脈々と受け継がれています。

学校法人 東海大学 常務理事 学園史資料センター長 橋本 敏明 氏の写真橋本 敏明
学校法人 東海大学
常務理事
学園史資料センター長

「私学における建学の精神とは何か。それは、創立者と同志たちの志や理想、教育理念であると言って差し支えないでしょう。本学が全国各地に幼稚園から大学院までの一貫教育を展開しているのは『雄大な自然の中で教育を』という創立者の教育観の実践であり、キャンパスづくりや学部の構成などにも建学の精神が活かされています」と、学校法人東海大学 常務理事であり、学園史資料センター長も務める橋本敏明氏は話します。

2017年に建学75周年を迎える同学園は、75周年を100周年に向けての節目と位置づけています。「1973年に設立された資料室の活動を引き継ぎ、2003年に発足したのが学園史資料センターです。創立者と同志たちの足跡や学園の歴史、社会貢献など学園史資料の収集と整理・保存とともに、『開かれた大学』が求められる中で広く公開・活用するためのアーカイブズ機関としての役割を果たしています」(橋本氏)。

導入のポイント

デジタルアーカイブズとMLA連携を視野に「Musetheque」を選択

同学園のアーカイブズの特徴について「大学の歴史や足跡を残す資料の中心となるのが国立大学ではいわゆる公文書で、私立大学ではこれに相当する業務文書になります。ただし本学では個人の資料が中心となっています。収集する資料も文書から刊行物、音声、写真、映像、グッズなど多種多様です」と東海大学教育研究所教授 東海大学学園史資料センター 付 馬場弘臣氏は話します。

同センターは貴重な資料を保存・整理するとともに資料の目録をコンピュータに入力しデータベースを構築してきました。2011年10月、同センターはインターネット時代のアーカイブズのニーズに応えるべく「学園史資料目録Web検索システム」の構築プロジェクトをスタートさせました。「学園史資料目録Web検索システム」導入の狙いについて「学外に向けての情報公開はもとより、当学園は全国展開しており海外に支部もあるため、建学の精神や学園の歴史などを伝えていくインフラの実現は非常に重要です」と馬場氏は話します。

同システムの構築では、ゼロベースで開発するとコスト面や運用面で負荷が大きくなるため、パッケージを活用することになりました。パッケージの選定で重要なポイントとなったのがデジタルアーカイブズとMLA (Museum、Library、Archives)連携でした。「アーカイブズ機能とミュージアム機能の融合」を目指す同センターは、CS研()セミナーに参加した際に富士通から「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque(ミューズテーク)」を紹介されました。そこからプロジェクトは具体化に向けて大きく前進。「Musetheque」を選択した理由について馬場氏はこう話します。

「多種多様なメディアを扱うデジタルアーカイブズのニーズに柔軟に対応できることに加え、将来、学園の各機関などで情報公開を行うときも新たにシステムを導入することなく『Musetheque』で共同利用できます。また本学の付属図書館にも富士通のシステムを導入していたため当センター、付属図書館、博物館施設と情報共有するMLA連携の実現しやすさも採用のポイントとなりました」。

東海大学教育研究所 教授 東海大学学園史資料センター 付 馬場 弘臣 氏の写真馬場 弘臣
東海大学教育研究所 教授
東海大学学園史資料センター 付

導入のプロセス

短期間構築を実現しながらも利用者の利便性を追求

2011年10月、「Musetheque」の採用を決定し「学園史資料目録Web検索システム」の構築がスタート。構築プロセスで時間をかけて実現したのが分類階層検索でした。「分類階層検索はキーボードを使うことなくマウスのみの操作で検索できる利便性に優れた機能です。その実現では『どう階層をつくるか』で試行錯誤しました。組織名で階層をつくると組織変更のときの対応が大変です。富士通のSEさんと何度も打ち合わせを行い、全国展開していることを考慮し学校や校舎単位としました。例えば、東海大学、湘南校舎と階層検索をした後にキーワードを入れて情報を絞り込んでいくことが可能です」(馬場氏)。

また資料目録(新聞記事・雑誌目次)を含む11万5,000件の登録では「Musetheque」におけるExcelファイルの一括登録が役立ちました。「毎年1万件の登録を行っていくため運用面でも一括登録はなくてはならない機能です」(馬場氏)。

2012年10月、同検索システムは公開を開始。約1年間という短期間で開発できた理由について馬場氏は、「パッケージソフトを利用することで構築期間を大幅に短縮できました。また目録のデータ化をしていたことも有効でした。さらに非常に重要なポイントとして、当センターに学園とシステムの両面に造詣の深いスタッフがいることと、そのスタッフを支援する富士通のサポート力が挙げられます」と話します。

学校法人東海大学 学園史資料センター所蔵資料目録検索(資料・刊行物・写真検索)のトップ画面です。左側の一覧からキーワードを選択した絞り込み検索と、フリーキーワードでの検索に対応したシステムは、優れた利便性を実現しています。

【学校法人東海大学 学園史資料センター様 学園史資料目録Web検索システムの画面】

導入の効果と将来の展望

建学の精神のもとで発展していく東海大学とともに進化する「学園史資料目録Web検索システム」

「学園史資料目録Web検索システム」は「役に立つ」システムをコンセプトとしており、大きく3つの特徴があります。1点目は文書から映像、物品までを高速に検索できるマルチコンタクトサーチ。2点目がキーワード検索、分類階層検索、目次・記事検索、年代コード検索など充実した検索機能。3点目が検索から閲覧・利用申請まで一貫したシステム。Web上で目録の公開を開始してから1年が経過し利用も進んでいます。

「大学新聞や建学75周年に向けた年史の編纂、広報活動などの業務でも使われています。さらに海外支部からのアクセスもありました」(馬場氏)。

今後の展開について「ソフト面ではアクティブラーニングと組み合わせるなど学生の利用を促進していきたいと考えています。例えば、自校史教育の中で出された課題に対し、学生が自分で検索して調べ、それを大学史の一環としてポータルサイトにアップするといった方法も考えられるでしょう。システム面ではデジタルアーカイブズの実現が今後のテーマです。またタブレットやスマートフォンへの対応強化も課題です」(馬場氏)。

社会が大きく変化する中、建学の精神を伝えていく同センターの役割はますます重要となっています。「学園史資料センターは、学生や教職員が本学の歴史に触れ、建学の原点に立ち返ることのできる場として、また私学の建学の精神を広く社会に、そして後世に伝えるアーカイブズとしての役割をこれからも果たしていきます。『学園史資料目録Web検索システム』はいまや当センターになくてはならない存在であり、より役に立つシステムに進化することも必要です。富士通にはこれからもきめ細かいサポートをお願いいたします」(橋本氏)。

建学の精神を継承し発展させていく同学園とともに、「学園史資料目録Web検索システム」の中核を担う「Musetheque」も歩み続けてまいります。

【学校法人東海大学 学園史資料センター様 概要】
所在地 〒259-1292 神奈川県平塚市北金目4丁目1番1号
湘南校舎東海大学同窓会館2階
代表者 センター長 橋本 敏明
設立 2003年
蔵書資料数 176,000点(2015年3月現在)
概要 学校法人東海大学のアーカイブズとして、2003年4月に開設。学園の歴史を記す資料を収集・整理・保存し、公開・活用することを目的に活動。また年史編纂の事務局も務める。
ホームページ 学校法人東海大学 学園史資料センター ホームページ新規ウィンドウが開きます

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注: CS研
私立大学キャンパスシステム研究会の略。
キャンパスシステムのあらゆる分野で大学の垣根を越えた共同研究や調査などを行っており、セミナーやイベントの企画・開催を行うなど、会員大学の相互利益とヒューマンネットワークの充実を求めて多彩な活動を続けている。
http://www.csken.or.jp新規ウィンドウが開きます

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