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ICタグに対応した図書館システム導入で貸出点数が倍増
カウンター業務、蔵書点検作業も大幅効率化

八尾市立八尾図書館様 外観の写真

八尾市立図書館様 導入事例


市内3館の図書館を擁する大阪府八尾市立図書館様は、中央図書館としての役割を担う八尾図書館を建て替え、2014年4月30日に新規オープン。同時にICタグに対応した図書館システムを導入しました。5月の貸出点数は、前年同月比約2倍の8万点に増加。貸出返却業務が大幅に効率化されたことで館内職員が行う選書や館内イベントの開催などサービスの充実に向けた対応が図られています。

[ 2014年11月18日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 公共図書館
ソリューション: FUJITSU 文教ソリューション iLisfiera
FUJITSU 文教ソリューション iLiscomp

八尾市教育委員会 生涯学習部 八尾図書館 館長
南 昌則 氏

「図書館業務全般に対応した各種機能を備えたうえで、当市の図書館業務特有の事情に対応できるかが重要な選定ポイントでした。システムの柔軟性が高く、一つひとつの要求に高い水準で対応できるシステムを追求した結果、富士通のシステムに決まった」

【ICタグ導入にあたっての課題と導入後の効果】
1 新図書館オープンによる利用者増に対して現行職員数での対応を基本 新図書館システムとICタグの連携や自動貸出機の導入により、カウンター業務の効率化を実現。さらに、蔵書点検など管理業務の負荷も大幅に低減した。
2 利用者のプライバシーを守る貸出返却手続きの実現 自動貸出機を利用することで図書館職員を介さずに貸出手続きが行え、プライバシーを保護することが可能となった。
3 図書の不正持ち出しなどによる行方不明本を減らしたい ICタグと連携した退館ゲートにより不正持ち出しを抑制できるようになった。
4 子どもたちの図書館利用率を向上させたい 自動貸出機や読書通帳の導入により子どもでも貸出返却処理が容易にできるようになった。

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導入の背景

市民一人ひとりにとって身近で利用しやすい図書館を目指して

八尾市立図書館様は、同市市民27万人の一人ひとりに図書館サービスが行きわたるよう、図書館利用環境の向上に努めています。2014年4月30日には中央図書館的機能を担う八尾図書館を建て替え、利用者サービスを大きく向上させました。さらに2015年8月には、市の出張所、コミュニティセンターと複合した龍華図書館のオープンを予定されています。
八尾市教育委員会生涯学習部八尾図書館館長の南昌則氏は、図書館サービスのあり方について、こう述べられています。「近年、私どもの課題のひとつは、子どもたちの図書館利用率を向上させることです。なかなか難しい課題なのですが、子どもたちだけでなく、そのご家族、さらには普段あまり図書館に来館されたことのない市民の皆さんに向けたプロモーション活動を積み重ねていくことで、より多くの方々に図書館に来ていただく。それが子どもたちの利用増につながるとの考えで取り組んでいます」。

八尾市教育委員会 生涯学習部 八尾図書館 館長 南 昌則 氏の写真
南 昌則
八尾市教育委員会 生涯学習部
八尾図書館 館長

こうした考えをもとに企画、開催される図書館でのイベントは実に多彩です。例えば、盲導犬とその訓練士による講演会を開催し、図書館に通うことが少なかった方々の関心を集めました。また、銀行と連携した子ども向けの金融セミナーでは、集まった子どもたち、さらには、子ども消費者学習に参加した子どもたちに関連図書や図書館のおもしろさを紹介するなど、市民が図書館と接するきっかけづくりを行っています。

今後増大する業務をこなすためにはICタグと連携したシステムが必須

同市は、2015年に整う4館体制に向け、2010年より図書館整備の基本計画策定をスタートさせていました。ここで最も大きな課題とされたのは、2014年に開館する八尾図書館、さらに2015年に新築する図書館の業務全般に対し、現有体制を基本とした中でどう対応するかでした。「それまでのバーコードリーダを利用した図書館システムは、1点1点読み取っていたため、カウンターの前に行列ができていました。また、蔵書が増えれば蔵書点検の作業に何日もかかり、館内整理日が増えて開館日が減ってしまいます。さらに、図書・雑誌の不正持ち出しへの抜本的対応策も求められていました。そこでICタグと連携した図書館情報システムの導入を念頭に、システムの選定にとりかかりました」(南氏)。

ICタグと図書館システムの連携には、全蔵書へのタグの貼付が必要です。同市ではシステム移行を見据え、2011年度から全蔵書約60万点への貼付作業を開始し、2013年度中にすべての蔵書へのICタグ貼付を終了しました。また2012年から始まったシステムの選定では、複数社のベンダーのシステムについて検討を実施。選定作業は、全国の公共図書館のシステムに詳しい司書を含め、各図書館のシステム担当の方が昼夜問わず検討、議論を重ねてきました。「どのような機能、使い勝手が求められるか検討を繰り返した結果、要求水準は1千項目以上に及びました」(南氏)。

導入のポイント

同市図書館ならではの業務に対応する柔軟性とセキュリティ性を評価

候補に上がった複数のシステムから、富士通の大規模版公共図書館システム「iLisfiera」およびIC図書館ソリューション「iLiscomp」を選定した理由について、南氏はこう述べています。「図書館業務全般に対応した各種機能を備えたうえで、当市の図書館業務特有の事情に対応できるかが重要な選定ポイントでした。それは例えば、ある機能を操作中に利用者の方から別の問い合わせやサービスを求められたとき、すぐに必要な画面に遷移できるかなど、利用者をお待たせしないために求められるあらゆる事項です。『iLisfiera』はシステムの柔軟性が高く、当市の図書館固有の利用方法に対応できるだろうという司書の評価がありました。また、画面の色を変更できるので、作業もわかりやすく効率化が図れそうだという声もありました。一つひとつの要求に高い水準で対応できるシステムを追求した結果、富士通のシステムに決まったのです」。

そしてセキュリティについては、期待以上のレベルにあったといいます。「小学生が利用する読書通帳記録機器、いわゆる読書通帳機から履歴データを流出させない仕組みをはじめ、予約本の確保を通知するメールシステムからの不正侵入をブロックする対策など、様々の角度から強力なセキュリティ対策が施されていました」(南氏)。

さらに南氏は、選定過程を振り返り、「私どもから『前システムではこうした機能を便利に使っていましたが、富士通のシステムでは対応していますか』という質問に対して、こちらからの要求以上に多くの付加提案をいただくことができました。例えば画面の構成に関して『カテゴリーごとに画面の色を使い分けることで、前システムよりさらに使いやすく効率も良くなるはず』といった、具体的で当市の図書館業務に1歩も2歩も踏み込んだ提案です。こうしたやり取りを重ねたことで信頼感が高まり、選定へと導いてくれました」と語られています。

他市の視察で得たノウハウを活用し、円滑な運用を実現

同市は、職員が新たに導入するシステムの操作に短期間で慣れ、スムーズに操作できるよう、IC図書館を運用する近隣の他市を視察し、そこから得た運用上の留意点を八尾図書館に活かしています。例えば、自動貸出機が他の資料の電波信号を拾わないように、自動貸出機のアンテナの近くに家具を配置する、不正持ち出し防止の退館ゲートの横に植木鉢などの障害物を置いて、ゲートを出入りする人以外は通れないようにするなどです。「この視察はとても有意義でした。こうしたちょっとした配慮で、利用者とのトラブルを起こすことなく図書館システムの機能を100%発揮できるからです」(南氏)。

八尾市立図書館様のシステム概要図です。iLisfieraとiLiscompを連携し強固なセキュリティのもとに構築されたシステムは、カウンター業務の効率化とともに、自動貸出装置による貸出図書のプライバシー保護や退館ゲートによる不正持ち出し抑止を実現しました。

導入効果と今後の展開

導入2か月後、前年同月比で2倍に伸びた貸出点数

八尾市立八尾図書館様に設置されている自動貸出機の写真
自動貸出機

「iLisfiera」と「iLiscomp」の連携による効果は、貸出点数の急増という明確な形で表れています。例えば八尾図書館の場合、2014年5月には、前年同月比の約2倍、8万点に増えています。館内でカウンター業務につく職員は旧八尾図書館と同じ4人を基本。貸出数が2倍になっても、職員を増やすことなく対応ができているのです。同年8月の、全貸出資料に占める自動貸出機利用は5割近く。自動貸出機の利用は予想以上のペースで伸びているといえます。

そして、貸出図書におけるプライバシー保護の課題も解決しました。「自動貸出機ならば、他人の視線を気にすることなく利用者自身で手続きできるので、例えば病気に関する図書なども借りやすくなったと思います」(南氏)。

蔵書点検作業時間の大幅短縮に期待

南氏は、「iLisfiera」と「iLiscomp」の連携で、従来6日を要していた蔵書点検も効率化できると期待しています。「バーコードリーダをかざして1点ずつ行っていた作業が、アンテナをかざすだけに変わり、一度にまとまった数の図書点検ができるようになったからです。八尾図書館のオープン時に新システムで行った全図書の点検作業が予定日数より大幅に短期間で完了したことから、『慣れてくれば、年に一度の蔵書点検も4日以内で終了できるのでは』と予測しています。こうして、点検作業日を従来に比べて2日、3日と短縮することで、開館日を増やすことが可能になります」。

今後の展開

さらに南氏は、「市内の小学校とシステム的に連携し、小学生の利用機会を増やしていくことが今後の課題です」と語っています。「小学生の場合、授業時間の関係から市立図書館に滞在していられる時間が限られていたり、校区外にある図書館には子どもだけで行くことに制約があります。小学校の図書館との連携が可能になれば、普段図書館に来ることが難しい小学生にも図書館に親しんでもらうことができる」といいます。

富士通は、図書館業務のさらなる効率化を実現するシステムを追求し、サービス向上に取り組む公共図書館をサポートしてまいります。

八尾市立八尾図書館様 館内の写真
階段を利用した壁面書架(八尾市立八尾図書館様)

【八尾市立図書館様 概要】
蔵書数 615,089点(2014年3月31日現在)
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【導入事例(PDF版)】

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