多要素認証やクラウドへの災害対策も実現
教育・研究システムをソフト面から強化
学内外のサービス利用に対するセキュリティを強化。学生満足度も向上

九州産業大学 様 外観

学校法人 中村産業学園 九州産業大学 様
導入事例


九州産業大学は2016年4月、新しい教育・研究システム「ARMO Duo」のサービスを開始しました。既存の教育・研究システムを刷新するとともに、1,200台のPC配備をはじめとする大規模な更新は、九州産業大学がパートナーとして選定した富士通による全面的な協力のもと、4カ月という短期間で行われました。

[ 2017年4月27日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 文教
ソリューション: FUJITSU 文教ソリューション UnifIDone統合ID管理新規ウィンドウが開きます
MAGICLASS Z!BootOS V2.0新規ウィンドウが開きます
MAGICLASS 瞬快
FUJITSU Server PRIMERGY(BX900 S2、RX2530 M1、RX2540 M1)新規ウィンドウが開きます
FUJITSU Storage ETERNUS(TR850、NR1000F F2552、F2520)新規ウィンドウが開きます
FUJITSU LIFEBOOK A574/K新規ウィンドウが開きます
FUJITSU Desktop ESPRIMO D583/K新規ウィンドウが開きます
FUJITSU Academic Cloud Service(館林IDC)
【課題と効果】
1 学生の学習をさらに支援すべく、システムをソフトウェアの面から強化したい 学生の満足度向上、利用率向上、障害ゼロを実現
2 学生に、「より使いやすく」「安心・安全」な学習環境を提供したい 多要素認証システムとDRサイトを構築し、セキュリティの安全性と災害時にも安心の環境を整備

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導入の背景

新しい教育・研究システム「ARMO Duo」へ刷新

九州産業大学の教育・研究活動を情報面から支える役割を担う「総合情報基盤センター」では、全学的な情報基盤「学術情報ネットワークKIND※(カインド)」を中核に教育・研究活動のためのさまざまな情報システム/サービスを学生・教職員へ提供しています。

そうした情報システムの1つに、教育の情報化推進と研究活動を支援する「教育・研究システム」があります。このシステムは、アプリケーション配信、eラーニング、遠隔講義などの機能が提供され、2011年度は、サーバーの仮想化統合を含むシステムの構築を実施。教育・研究システムに「ARMO(アルモ)」という愛称が付けられました。そして2016年度から運用されたのが、今回の「ARMO Duo(アルモ・デュオ)」です。更新の背景について、九州産業大学 総合情報基盤センター事務室長の橋本忍氏は次のように話します。

「教育・研究システムは5年ごとに更改しており、前回と今回の2回で刷新を図るべく作業を進めてきました。2011年度は主に基盤部分の整備を実施し、今回は主に教育支援などのソフト面の強化に注力しました」。

※Kyushu Sangyo University Information Network Data Highway System

九州産業大学 橋本 忍 氏の写真
橋本 忍
九州産業大学
総合情報基盤センター
事務室長

導入のポイント

「ソフト面の強化」を目的に4つの観点からシステムを更新

橋本氏によれば、2016年度の更新は4つのポイントで「より使いやすく」「安心・安全」な環境の配備を行ったといいます。

最初のポイントは「総合的情報環境の整備」です。環境整備のために新たにVDIを導入したほか、アプリケーションソフトの包括ライセンス契約を締結しました。

「学内のPC利用環境を統一し、さらにソフト購入費を削減するために、Office 365とAdobe Creative Cloudの包括ライセンス契約を結びました。大学所有はもちろん、学生個人所有のPCにも最新ソフトを利用できるようになり、利用者の利便性が大きく向上しました」(橋本氏)

第二のポイントは「教育支援環境の整備」です。ここではオンラインストレージ、自動貸出ロッカーによる貸出用ノートPC、電子黒板、授業収録システムなどを導入。

第三のポイント「研究活動支援環境の整備」では、最大150サーバー対応のプライベートクラウド環境を用意しました。

最後のポイントが「セキュリティ環境および災害対策環境の整備」です。マトリクス認証による多要素認証システムを導入し、災害対策としては富士通の東日本のデータセンターにディザスタリカバリ(DR)対応サイトを構築することで、利用者にとって、より安心・安全な環境づくりを実現しました。

システム構築のパートナーに富士通を選定した理由については、「PCやサーバーの構築からデータセンターの運営、さらにはセキュリティ対策、ソフト包括ライセンスの契約まで一貫して任せられる安心感が決め手になりました」と橋本氏は説明しています。

刷新した九州産業大学の教育・研究システム「ARMO Duo」の全体概要

導入の効果

利用率と学生満足度が向上 授業の中断も発生せず

こうして、2015年12月の着手から約4カ月という短い期間の間に、ブレードサーバー(1シャーシ18サーバー)、ラックサーバー8台、ストレージ3台、PC合計約1,200台の整備のほか、先述の大規模仮想化基盤や富士通データセンターによるクラウド環境の構築、統合ID管理を軸とした認証基盤など各種システムの整備を含む大規模なシステム更新を実施。新年度に合わせ、予定通りに運用を開始しました。

「ARMO Duoの運用開始後、施設の利用率が向上したほか、学生の満足度も向上しています。システム障害などによる授業の中断は1件も発生していません。加えて、従来システムでは毎週月曜1時限目をシステムメンテナンス用に使っていましたが、新システムではそれも不要になりました」(橋本氏)

今後の展望

文教市場における富士通の強みを活かす提案を期待

九州産業大学では2017年度にARMO Duoをさらに活用していくためのコンテンツ、特に授業収録システムなどを積極的に活用した授業を支援するコンテンツなどの拡充を進めていく予定としています。さらに将来的には、同大学の学生教育支援・事務情報システム「K'sLife(ケーズライフ)」との統合も検討しているといいます。

橋本氏は「富士通には国内の文教市場で豊富な実績とノウハウがあり、今回はそれらを十分に活かしてくれました。今後もそうした強みを発揮するような提案をしていただきたい」と、大きな期待を寄せています。

【学校法人 中村産業学園 九州産業大学 概要】
所在地 〒813-8503 福岡県福岡市東区松香台2-3-1
教職員数 587名(2016年5月1日現在)
学生数 10,578名(2016年5月1日現在)
概要 9学部21学科(※2017年4月より)に約1万1000名の学生が学ぶ西日本有数の総合大学。建学の理想「産学一如」(産業と大学は車の両輪のように一体となって、時々の社会のニーズを満たすべきであるという意味)の実現に向け、実践的教育、地域に根ざした研究・社会貢献活動に取り組んでいます。
ホームページ 学校法人 中村産業学園 九州産業大学様 ホームページ新規ウィンドウが開きます

【導入事例(PDF版)】

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