Skip to main content

Fujitsu

Japan

オーエスジー株式会社 様

お客様への提案力強化に不可欠なモバイルデバイスをリモート制御で情報漏洩から守る

[2015年6月15日掲載]

オーエスジー株式会社様

世界No.1シェアを誇る主力製品のタップ(めねじ加工用工具)をはじめ、総合工具メーカーとしてものづくり産業の発展にグローバルで貢献し、存在感を発揮するオーエスジー株式会社様。お客様の視点・立場で考える満足度の高い営業提案・技術サポートの充実を推進するなかで今回、情報セキュリティ体制の強化に向け、ITガバナンスを支援する「FUJITSUセキュリティソリューション ProIT Policy N@vi」(注1)(以下、ProIT Policy N@vi)を導入されました。富士通システムズ・ウエスト(以下、FWEST)は社外持ち出しモバイルデバイスの紛失・盗難による情報漏洩リスクの解消と、セキュリティポリシーの策定などに貢献しました。

【課題と効果】

導入前の課題   導入後の効果
お客様への提案で用いる動画カタログに、モバイルデバイスの社外持ち出しは不可欠だが、盗難や紛失による情報漏洩リスクは避けたい。
ProIT Policy N@viの端末ロック・データ消去といったリモート機能により、紛失・盗難といった万が一の事態に備えた情報漏洩対策を実現。
全社セキュリティルールをモバイルデバイスの運用に則したものに改善し、社員に負担をかけずポリシー遵守を徹底させたい。
ProIT Policy N@viテンプレートを活用し、モバイルデバイスのセキュリティポリシーを構築。営業活動に支障がないレベルに絞り込むことで、ポリシー遵守と管理の効率化を実現。

マンパワーではなくシステムの力でセキュリティリスクと不安を解消へ

課長 藤本 和也様

IT推進センター
開発グループリーダー
課長
藤本 和也様

係長 吉林 修様

IT推進センター
開発グループ
インフラチーム 係長
吉林 修様

めねじにはタップ、おねじは転造工具、金型成形ならエンドミル。ものづくりシーンに不可欠な工具を世界市場に供給するオーエスジー様は、高品質・高性能な製品をつくる技術力と、きめ細やかな提案・サポートでお客様の期待に応えるコミュニケーション力が強みです。今回、社員が使う営業提案ツールをタブレットPCに刷新するのを契機に、セキュリティ強化を目的としたProIT Policy N@vi導入プロジェクト(PJ)が始動しました。

「数年前から情報漏洩を防ぐシステムを全社に導入しようと検討を進めていました。まずは社外に持ち出す機会が多い営業用に特化して始めようと、MDM(注2)に最適なソフトウエアを探していたんですよ」。そう語るのはIT推進センター・課長の藤本和也様です。世界中に拠点を展開しお客様に密着する独自の「グローバルで、ローカル」な営業活動に、いち早くモバイルデバイスを活用する提案スタイルを確立してきましたが、一方で紛失・盗難による情報漏洩という「最悪のシナリオ」が懸案でした。

「工具製品の性質上、最もインパクトと説得力が高いのが動画カタログです。穴をあけた時の切りくずが長いか、短いか。言葉や図面での説明と違い、用途にふさわしい工具がひと目でわかる動画を見せるツールとしてモバイルを選びました」と藤本様。セキュリティ対策では、端末起動時のパスワードロックや、営業車を離れる時も必ず携帯するなど、営業個人でリスク軽減を図るルールはありました。「ただ、ロックを解除されたら打つ手がないし、マンパワーに頼るにも限界がありました。マンパワーではなく、システムの力で情報漏洩の不安をなくしたかった」と語るのは、PJリーダーで係長の吉林修様です。

「様々なソフトウエアを比較検討し、当社のニーズに最適だったのが、遠隔操作でデータ消去や端末ロックができる、ProIT Policy N@viのMDMリモートサポート機能です。コスト的な導入のしやすさも魅力でしたね」(吉林様)。


ポイントを絞ったポリシーにより、社員に負担をかけずに利用スタート

PJは200項目以上のポリシーテンプレートにセキュリティポリシーを策定し、リモート機能の検証も推進します。難しかったのが、スマートフォンなどMTP/PTP接続(注3)デバイスの利用制限です。ちょうど、大規模な顧客情報の漏洩が社会問題化した直後でした。

「検証段階では、モバイルデバイスを利用する様々な状況やケースを確認しました。どうすれば現場での運用に則したものになるか検討を重ねた末、まずは制限機能を使わないことに決めました」と伊藤元俊主任様。また、ProIT Policy N@viでは意識高揚のためセキュリティ診断結果を端末ユーザーにも「見える化」できますが、敢えて「見せない」ことを選択します。

「セキュリティ強化では、営業が提案・受注力の強化に専念できることを最優先とし、設定ポリシーを必要最低限に留めました。そのため、利用制限機能は使わず、営業にセキュリティ診断結果を見せない運用としました。これらの判断基準は、今後の有効活用を考えていくうえで、ProIT Policy N@viが示してくれたいい試金石ですね」(吉林様)。  PJをサポートしたFWEST・小川由香梨は、「管理システムは、『導入して終わり』ではなく始まりです。まさかの時の保険としてだけでなく、より良い運用へと磨きをかける機能活用策を、しっかりとお伝えしていきます」と、さらなるお役立ちへの抱負を語ります。


最悪のシナリオを防ぐ第一段階を終え、将来は全社・グループのガバナンスも

2015年春、まずは国内営業用100台のタブレットPCでProIT Policy N@viの運用が始まりました。

「Webダッシュボード画面でシリアルナンバーまで端末管理ができ、ハードディスクのクラッシュも事前のエラー検知で予防できます。『配って終わり』ではないICT資産管理に活用していきたいですね」と、笑顔で語る北川浩章様。また、藤本様も「当初の『最悪のシナリオを防ぐ』狙いは、第一段階として実現できました。今後は社内からの情報漏洩の防御も大事なテーマですし、さらに将来的にはグループ各社のグローバルでのセキュリティガバナンスについても、私たちがイニシアチブをとっていけたら、と考えています」と、持続的な「次の一手」を見据えています。

高まる期待に富士通の御辺晃司も強い決意で応えます。「大切な図面を管理する工場の設計部門や本社の間接部門も含め、安心・安全のセキュリティから始まって、今後はセキュリティガバナンスの最適な姿もご提案していきます」。

FWESTはこれからも、お客様が活躍されるステージに、「安全・安心なシナリオ」を提供し続けてまいります。

オーエスジー株式会社の皆様と富士通、富士通システムズ・ウエスト プロジェクトメンバー

オーエスジー株式会社の皆様と富士通、富士通システムズ・ウエスト プロジェクトメンバー

(注1) セキュリティ対策・ICT資産管理・エコ・システム運用など、お客様の利用シーンに最適なポリシー策定に基づくITガバナンスを支援する、マルチデバイス対応のオールインワンクラウドサービス
(注2) Mobile Device Management/PCやタブレット、スマートフォンなどのICTデバイスを対象に、セキュリティや私用禁止機能の設定などを統合的、効率的に管理するシステム
(注3) スマートフォンやデジタルカメラ、タブレット端末などMTP(メディア転送プロトコル)やPTP(画像転送プロトコル)を持つ接続デバイスによるデータ持ち出し機能

お客様概要

名  称 オーエスジー株式会社 様 オーエスジーアカデミー オーエスジーアカデミー
設  立 1938(昭和13)年3月26日
所在地 愛知県豊川市本野ケ原3-22
代表者 代表取締役社長  石川 則男
従業員数 1,538人
(グループ連結・5,233人)
(2014年11月30日現在)
事業内容 切削工具(タップ、ドリル、エンドミル)・転造工具・測定工具・工作機械・機械部品など工具製品群の製造・販売・技術サポート事業をグローバルに推進。営業拠点は北中南米・欧州・アジア各地に開設し、製造拠点も15ヶ国で生産体制を構築。
URL http://www.osg.co.jp/

事例紹介(PDF版)

以下より、PDF版の事例紹介をダウンロードできます。
事例紹介 オーエスジー株式会社様 (898 KB)

関連情報

ご紹介した商品

お問い合せ先

株式会社富士通システムズ・ウエスト
ビジネスソリューション本部 スマートコンテンツソリューション事業部
電話: 06-6920-6050


本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。