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Fujitsu

Japan

清泉女子大学 様

教育現場にふさわしいICTガバナンスの管理・運用モデルを構築

[2015年2月9日掲載]

少人数教育や海外研修の国際交流プログラムなど、特色ある教育でグローバルに活躍する人材を輩出する清泉女子大学様。今回、新商品の文教分野向けIT資産統合管理クラウドサービス「FUJITSU 文教ソリューション ITPolicy N@vi education」(注1)(以下、「IT Policy N@vieducation」)を導入され、教職員が利用する情報端末やソフトウェアの的確な資産管理と効率的な運用を実現しました。富士通システムズ・ウエスト(以下、FWEST)はトライアル導入から関わり、お客様とともに教育現場にふさわしい管理・運用モデルの構築・検証に貢献しました。

【課題と効果】

導入前の課題   導入後の効果
学習環境へのICT投資が優先され、教職員のハード・ソフトの資産管理が充分にできていない。
ICT資産管理機能で端末情報を自動収集し、少人数での一元管理を実現。ライセンス監査にも対応。
業務用ソフトウェアへの投資のムダをなくし、脆弱性につながる主観的な「個の管理」も改善したい。
適正配置と客観データに基づく計画的な運用モデルを構築し、セキュリティレベルの底上げも可能に。

文教分野のICT資産の管理・運用に最適な「IT Policy N@vi education」

情報環境センター
係長

与田 達浩 様

都心の立地ながら、豊かな緑にあふれ落ち着いたキャンパスが広がる清泉女子大学様。教育現場でのマルチデバイスの活用が進み、ITガバナンスの必要性が高まるなか、2013年秋から「IT Policy N@vi education」のトライアル導入に協力いただき、「文教向け管理・運用モデル」のプロジェクトが始動しました。

「協力要請があった時、いいタイミングだと思いました。大学のICT投資は、PC教室など学生の学習効果を高めるものが最優先で、教職員の資産管理や効率的な運用は後回しになりがちです。必要だけど先延ばしになっていたことに、着手するチャンスにしようと考えました」。

そう語るのは、大学内のICT資産・情報システムを統括する情報環境センター係長の与田達浩様です。ご提案するFWESTの森野鉄司にも熱い想いがありました。「我々のサービスが教育現場にどのような価値を提供できるか見つけること。それがトライアルにご協力をいただいた清泉女子大学様への恩返しになると思いました」。

そしてトライアルは、職員用端末50台でスタートします。「IT Policy N@vi education」のオールインワンの機能の中で、着目したのはICT資産の統制管理です。「少人数で管理する私たちには、インベントリ(注2)の自動収集が最も使いたい機能でした」。与田様の期待どおり、Webダッシュボードで対象端末の現状が、詳細にワンビューで確認できました。

「モヤッとした霧が消え、スッキリと視界が見渡せる感じでしたね。トライアル期間中、ソフトメーカーのライセンス監査があった時も効率良く調査できました。これはいける、という確かな手応えと、何でも相談できるFWESTさんとなら継続的にいい運用をつくっていけるという思いから、正式導入に向けての迷いはなかったですね」(与田様)。

説得力の高い客観的なデータで適正配置や計画的な投資が可能に

半年間に及ぶトライアルでは、効率的な運用につながるヒントも浮かびました。ソフトウェアライセンスの適正配置です。「写真加工や編集など、業務に必要で高価なソフトウェアのライセンスが、どこの部署の、どの端末で使われているのか。また、不要なライセンスはないのか。それらが一目瞭然にわかるので重複購入のムダを省け、実務に即した適正な配置も可能になりました」(与田様)。

また、セキュリティレベルの底上げも実現できました。PC端末の管理者権限は原則、職員一人ひとりに与え、バージョンアップや設定変更は本人による「個の管理」に任せていました。これを「IT Policy N@vi education」の棚卸機能で管理者が確実かつ定期的に最新化することで、セキュリティ事故につながる脆弱性を解消し、業務処理のスピードも向上できました。「ハードウェアやソフトウェアの更新を適正な時期に実施できるメリットは大きい。古いから入れ替えるという個人の主観ではなく、客観的なデジタルデータに基づく計画があれば、必要な予算確保もしやすいですからね」(与田様)。

トライアル成果を経営層も評価 職員に加えて教員にも運用を拡大

2014年春、「IT Policy N@vi education」の正式導入が決定しました。トライアルの成果報告は大学経営層に強い訴求力となり「導入するなら、職員だけでなく教員も」と、教職員用端末約250台まで導入対象を広げる方針が示されました。

「教員は端末を学外に持ち出すことが多いので、特にセキュリティ管理が重要です。学生情報の漏洩やソフトウェアの不正使用など、大学のイメージダウンにつながるリスクは未然に防ぎたい。教員への運用はこれからですが、インターネット環境があればどこにいても管理対象になるセキュリティ機能を活用し、教員を含めた利用者全員のリテラシー向上も図っていく予定です」(与田様)。

教員用端末は、研究予算から教員が自ら購入するケースが多く、同じソフトウェアでライセンスの保有形態が多様になるのも、大学ならではの特徴です。FWESTは、そうした教育現場特有のガバナンスの課題の解決やご要望に応える文教モデルに向けて機能強化を進めています。

「クラウドサービスなら導入しやすいし、教育現場の運用にあった機能強化が進めば喜ぶ大学も増えるはずです。私たちは『IT Policy N@vi education』のファーストユーザーであり、モデルユーザーでもあります。全国の大学からの視察も、大歓迎ですよ」(与田様)。

教育現場のあらゆるシーンで職員・教員・学生の皆様に、FWESTは安心安全で快適なICT環境をご提供してまいります。

清泉女子大学様の与田様と富士通、富士通システムズ・ウエストプロジェクトメンバー

(注1) IT Policy N@vi education:
企業を中心に民需分野で多くの導入実績があるICTガバナンスツール「IT Policy N@vi」を、教育機関向けにフォーカスしたマルチデバイス対応のオールインワンクラウドサービス。「セキュリティ・ICT資産統制・エコ・システム運用」の4つのICTポリシーで最適な管理・運用を支援
(注2) インベントリ:
LAN上のクライアントPC・接続機器などのICT保有資産データ

お客様概要

名  称 清泉女子大学 様
設  立 1950(昭和25)年
(1938年創立)
所在地 東京都品川区東五反田3-16-21
代表者 理事長 塩谷 惇子
学長 杉山 晃
教職員数 職員約70人、教員304人
(専任・51人、兼任・253人、教員は2014年5月1日現在)
事業内容 文学部5学科(日本語日本文学科・英語英文学科・スペイン語スペイン文学科・文化史学科・地球市民学科)と、大学院(人文学研究科)を設置。学部・1848人、大学院(修士・博士)23人が在学。国際交流センターも開設。
URL 清泉女子大学様Webサイト

事例紹介(PDF版)

以下より、PDF版の事例紹介をダウンロードできます。
事例紹介 清泉女子大学 様 (873 KB)

お問い合せ先

株式会社富士通システムズ・ウエスト
ビジネスソリューション本部
スマートコンテンツソリューション事業部
電話: 06-6920-6050
E-mail: contact-itpolinavi@cs.jp.fujitsu.com


本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。