設備パフォーマンス管理
GE APM
(Asset Performance Management)

概要

設備パフォーマンス管理(APM)ソリューションは、設備のパフォーマンスを最適化するために設計された一連のソフトウェアとサービスです。

APMソリューションは、設備の信頼性と可用性を向上させると同時に、保全コストを最適化し、運用リスクを軽減し、システムの総所有コスト(TCO)を削減します。

本製品は、様々なデータソースを接続し、高度な分析を使用してデータを実用的な知見に変換することに加えて、組織全体での連携と知識管理を促進します。

このような課題はありませんか?

より低く継続可能なコストで最適なパフォーマンスを実現しながら、
運転をより安全、高信頼なものにするためには、以下が必要です。
  • 設備の健全性に関する重要なデータを収集、分析、可視化 - 全てを一つの場所で
  • 運用の健全性全体に対してどの設備が最も重要かを決定することで作業を優先順位付け
  • 各設備の本当の状態を理解
  • 機器やプロセスの問題を発生前に正確に予測
  • 設備の機械的完全性と規制へのコンプライアンスを確保
  • 関連するコスト、リスク、メリットのバランスを取りながら、潜在的な問題を軽減するための選択肢を把握するために、継続的でリアルタイムでの分析と視認性を活用
  • 計画と効率性の改善に向けて、リスクベースのアプローチである設備戦略を定義、管理

運用パフォーマンスの最大化に役立つ最適なビジネス上の意思決定を行うためには、設備毎にあらゆるデータと情報を継続的に収集、管理する必要があります。

設備パフォーマンス管理(APM)ソリューションは、全設備に関する以下の重要な疑問への解決を支援します。
  • この設備はどのくらい重要か?
  • この設備の履歴はどのようなもので、現在の健全性はどうなっているか?
  • どのようにこの設備は壊れるか?どうすれば故障を抑制できるか、どの程度コストがかかるか?
  • ビジネスにおけるこの設備の故障の影響度はどのくらいか?
  • 今どのような施策を採っているか?ビジネス目的の達成に向け、施策を最適化する全体戦略はどのようなものか?

設備パフォーマンス管理は、継続的で進化するプロセスとして見ていく必要があります。運用状況や要求事項は時間と共に変化し、機器は劣化し、交換、更新、改善が実施され、コスト削減に対する圧力が常に存在します。APMソリューションは、動的なパフォーマンス管理と、継続的な改善を実現します。

GE APM 製品体系

設備管理に特化した分析・評価・表示機能を提供しており、ご要件に応じて導入機能群(ワークプロセス)を選択することができます。

提供ワークプロセスの概要

APM 健全性

"APM 健全性"は、様々な設備やシステムのデータを管理し、設備、プラント、企業レベルで期待されるパフォーマンスに関連する、包括的で検証済みのデータリポジトリと統一された参照画面を作成します。業務用設備の管理に関連するデータの不一致や遅延の問題を解決することにより、設備の健全性と状態をリアルタイムで表示し、潜在的な障害を早期に警告し、リスクの高い領域を明確化します。
いつでもどこでも設備の健全性、状態、問題をリアルタイムで把握できるだけでなく、"APM 健全性"を使用することで、企業は、価値提供までの時間短縮、データ統合の自動化、データ分析の有効化を実現できます。

【構成モジュール】

  • APM健全性コンポーネント
  • 健全性マネージャー
  • 巡視
  • 校正管理(キャリブレーション)
  • eLogs

APM 信頼性

設備集約型の事業者は、"APM 信頼性"を使用することで、高度な予測診断能力を活用したデータ分析により、設備に問題が発生する前に異常の検出や診断ができるようになります。これにより、企業は停止時間のスケジュールを事前に設定し、コストを独自に管理可能となります。なお、"APM 信頼性"は、すべての設備(固定、回転、非回転)、すべての機器タイプとメーカー(GEと非GEにかかわらず)、すべての業界にわたって、工場全体および企業全体にわたって機能するように設計されています。

【構成モジュール】

  • 信頼性分析
  • 根本原因分析
  • 生産損失計算

APM 完全性

"APM 完全性"は、企業全体で完結した機械的完全性プログラムを可能にします。この包括的な点検ソリューションにより、運用者はリスクを軽減し、点検コストを削減し、静機器(設備)に関連する規制へのコンプライアンスを確保できます。"APM 完全性"では、統合された一連のツールを利用して、リスクと設備の残存耐用年数を計算し、最適化された点検戦略を生成、実装、実行するとともに、監査機能とコンプライアンス・ガバナンスを合理化できます。

【構成モジュール】

  • リスクベース点検(RBI)
  • 点検管理
  • 肉厚監視

APM 戦略

"APM 戦略"は、個々の設備、設備グループ、または設備システムの分析を行うためにリスクベースのアプローチを使用することによって、設備戦略を開発し、管理する共通の方法論を提供します。"APM 戦略"は、リスク、生産目標、リソース投資のバランスを取ることにより、設備集約型組織が最も重要な設備にコストを集中させることができるようにするもので、保全コストと在庫コストの削減、可用性と信頼性の向上、リアクティブ(事後対応)な保守からプロアクティブなアプローチへの移行が可能になります。

【構成モジュール】

  • RCMとFMEA(信頼性重視保全と故障モード影響解析)
  • 戦略ライブラリ
  • 戦略管理
  • ライフサイクルコスト管理

SmartSignal

"SmartSignal"は、既存のデータと収集基盤を活用して、機器やプロセスにおける切迫した問題についての早期かつ実用的なアラートを出します。これにより、作業員はリアクティブ(事後対応)型の保全からプロアクティブ(事前対応)型の保全への移行、そして問題の探索からこれらの解決への移行が可能になります。このソフトウェアは、診断や優先順位付けに従って、正常ではない状態を“行動を促す通知”として提供します。

【構成モジュール】

  • 予知診断
  • デジタルツイン・ブループリント

APM ファンデーション

"APM ファンデーション"は、他のAPMソリューションの必須ソリューションとなります。インテリジェントな設備戦略を支援するために、意思決定のための中核となる一貫した分析と管理ツールを通して基盤とフレームワークを提供します。一連の中核機能は、一貫した操作性を持つ標準的な作業プロセスの基礎として動作します。

【構成モジュール】

  • APM ファンデーション
  • EAM アダプタ – 基本
  • ポリシー・デザイナー
  • ASI for SAP
  • APM メトリックス
  • OPC アダプタ
  • APM コネクト プラス
  • 言語パック

APMソリューションの導入効果

海外実績からみた主な導入効果と平均的な達成数値は以下の通りです。

  • 稼働率の改善
    2-6
  • リアクティブ(事後)保全での削減
    10-40
  • 従業員生産性改善による向上
    5-25
  • 在庫コストの削減
    5-10
  • 環境・健全・安全に関する問題事象の削減
    3-40
  • IT総所有コスト(TCO)の削減
    5-25

システム構成例

GE APMソリューションの基本システム構成例を以下に示します。なお、導入するオプション機能やシステム負荷等によって必要となるシステム構成や台数等は変化します。

No.名称説明備考(主なソフトウェアなど)
1APMサーバAPMシステムのアプリケーションサーバOS: Windows Server
2APM データベースサーバAPMシステムのデータベースサーバDBMS: Oracle または、SQL Server Database Server.
3SQLサーバレポートサービス機能使用時に必要SQL Server Reporting Services
レポートサーバ
4SQLサーバ分析サービス機能使用時に必要SQL Server Analysis Services
アナリシスサーバ
5イントラネットユーザPCユーザWebブラウザ:
Internet Explorer、Microsoft Edge、Safari(Mac)
6モバイルユーザモバイルデバイスOS: iOS、Android、Windows

※ハードウェア要件、各ソフトウェアのサポートバージョンや必須ソフトウェア詳細については別途お問合せください。

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