ソフトウェアファーストなクルマ作りを支える コラボレーション開発基盤Fujitsu Future Mobility Accelerator Design Collaborator

ビジョン

自動運転に代表されるようにクルマのソフトウェア化が高度化し、さらには、カーシェアリングのように新たなモビリティサービスが次々と誕生し活用されていく、CASE時代。私たち富士通は、CASE時代を支える「データチェーン」の構築を通じて、モビリティ業界のお客様業務プロセスの変革と、モビリティサービスを利用するエンドユーザ様が享受する価値の最大化を支援いたします。

従来、クルマ作りは「メカ・機構系」の開発が中心で、その設計図面や部品構成などの情報はデジタル管理されています。生産・物流・販売領域においても、工場の生産ラインの情報、自動車販売店での営業活動やメンテナンスサービスの情報が管理されています。さらに近年、個々のクルマの走行履歴などの情報もビッグデータとして収集・活用が始まっています。

私たち富士通は、これら、設計開発・生産/販売・市場サービスで生まれるデータをシームレスにつなぎ、新たなクルマ作りやモビリティサービス創出に貢献していきます。

Fujitsu Future Mobility Accelerator Design Collaboratorサービスイメージ

コンセプト

Design Collaboratorは、車載ソフトウェアの開発業務をデジタル開発へ変革を促す、設計データ統合管理ソリューションです。

従来、部門ごとに管理されていた車載ソフトウェアの設計情報、各種システムで管理しているハードウェアの部品・バリエーションの情報などを、業界標準ルールに則ったインターフェースで設計データを収集・統合します。
統合したデータを活用することにより、ソフトウェア仕様変更時に他設計部門への影響分析や、バリエーションへの影響を特定することができます。

設計データが設計部門を横断して繋がることにより、開発の上流段階から各設計部門が協調しながら開発を進められる、コラボレーション開発の実現を支援します。

特長

    • Design Collaboratorでは、4つのレイヤーで設計情報を分類し、同一レイヤー内およびレイヤー間での設計データを繋げることを基本とします。
      4つのデータレイヤーには、以下があります。

      • システム要求

        電子制御システムの開発要件・仕様にあたる情報

      • ハードウェア

        車両型式や部品構成などの情報

      • ソフトウェア

        ソフトバリエーションや、ソフトを構成するモジュールの情報

      • 通信

        制御システム間のインターフェース情報

      Design Collaboratorでは、それぞれの設計情報をReqIF, Autosarといった業界標準のインターフェースフォーマットを介してデータを取り込みます。

      取り込んだデータは、型式ID・機能IDなどのキー情報を元にして設計情報を繋ぎ合わせます。

      また、制御仕様書など自然言語で記載されていて紐づけが難しい場合は、AI技術などでデータ取込・紐づけの自動化をご提案することもできます。(AI技術検証は、導入するお客様ごとに個別にご提案いたします。)

    • Design Collaboratorでは、ハードウェア部品の構成やバリエーション情報に、ソフトウェアの設計情報を繋ぎ合わせることにより、車両型式や装備仕様ごとに、搭載されているハードウェアやソフトウェアの情報を、マトリクス形式で容易に確認することができます。

      電子制御システム(ECU)のバリエーション数の最適化は、開発期間短縮や検証工数の削減に直結します。そのため、Design Collaboratorでは、どの設計要素がバリエーション増大の原因となっているのか、バリエーション状態を見える化します。

    • 電子制御システムのソフトウェアや通信の設計変更時、その変更による影響範囲を直感的に確認することができます。

      開発段階から設計部門間の設計データを繋ぐことにより、自部門(自担当の電子制御システム)での設計変更が、他設計部門に与える影響や通信設計に与える影響などを確認することができます。

動作環境

サーバ

CPU 2.0GHz以上(4コア以上)
メモリ 8GB以上
OS Microsoft Windows Server 2016 または 2019(64Bit)
必須ソフト
  • WEBサーバ : Apache Web Server 2.4
  • アプリケーション管理 : Apache Tomcat 9.0
  • 認証管理 : Redis 3.0
  • データベースソフト : PostgreSQL 9.4
  • (注)
    導入するライセンス数などにより、必要なサーバスペックは異なります。

クライアント

CPU 2.0GHz以上(2コア以上)
メモリ 4GB以上
OS Microsoft Windows 10
必須ソフト ブラウザ : Internet Explorer 11

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