今すぐ役立つAI活用ノウハウ

第1回今さら聞けない!
AI導入を成功させるコツ

AIブームが熱を帯びるなか、突然、上司からAIを利用したプロジェクトの実行を指示され困ってはいませんか? AI導入に向け悪戦苦闘している情報システム担当者からは、「何から始めてよいのか分からない」「AIを使うと何が変わるの?」などの悩みをよく聞きます。そんな「悩める情シスさん」のAIに関する疑問に答えるコラムをスタートします。初回のテーマは、今さら聞けないAI導入を成功させるコツ。あなたの悩みにQ&A形式で答えます。

Q. AIで何ができるの?

「AI導入を検討してみるように」と社長に言われました。社長はAIを導入すれば業務課題を何でも解決できると考えているようなのですが・・・。

情報システム部門

いえいえ、AIは万能ではありません。AIとは人の知能を実現する機械であり、認識や記憶といった知的活動の一部を実現するように、さまざまな要素技術を組み合わせた集合体なんです。だから当然、AIにも「得意」「不得意」があるのです。まずは、そこをしっかり把握することが重要ですね。

富士通

AIだからといって何でも解決してくれるわけではないのですね…。そこは社長にしっかり説明しないといけませんね。実際に、AIで実現できること、解決できることって何があるのでしょうか?

いまのAIの得意な分野は、会話をしたり、記事を書いたりする「自然言語処理」、どこに何があるのかを識別する「画像解析処理」、職人のようにわずかな音の違いを聞き分ける「音声解析処理」などです。AIで実現できることは、具体的には大きく7つあります。

出典:Constellation Research, Inc.

7つのうち、「認知」や「通知」のように現時点の技術レベルで可能なものもあれば、人の判断を手助けする「環境認知」といったまだ難しいレベルもあります。

Q.効果はすぐ出るの?

なるほど、その範囲だったらすぐにでも効果が出ると考えていいんですね!

やみくもに「まずは入れてみよう」という考えでは、そもそも効果を計ることはできません。大切なのは、「AIが何ができるか」ではなく、「自分たちが解決したい課題は何か」を明確にすることです。「本当に解決すべき業務課題は何か?」「AIの技術がその課題解決のどの部分を担えるのか?」「人とAIの役割分担(業務上)と、AIを使うためのデータの質と量の確認」を事前にしっかり検討する必要があります。そして、「どうしたら効果が出るのか?」という視点から改良を重ね、技術でできることとのギャップを埋めていく必要があります。

Q.どうやって進めればいいの?

「どうしたら効果が出るのか」という視点はあまり意識していなかったです。課題については、明確にしていますが、いざ始めようとなるとどこから始めればいいのかよくわからなくて・・。

AIの導入は大きく4つのフェーズに分かれます。第1は「企画」で、AIの適用先をしっかり決める。第2は「設計」で、AIを使った業務プロセスやAIと人間の分担を決めます。第3は「構築」で、精度が高く使い勝手の良いAIシステムを開発することです。第4は「運用」で、AIを使いながら性能を継続的に高めていきます。

課題が明確になっていれば適用先もおのずと決まってくるし、あとはICTベンダーに相談すれば何とかなりそうですね。

ベンダー任せは失敗の元です。各フェーズで重要なポイントがあるのです。まず特に重要なのは「企画」。AIを適用すれば高い効果が得られる、導入効果が高い「使いどころ」を見出すことです。「できるところ」からAIの利活用を始めれば準備期間も短縮できます。
「設計」では、ディープラーニングなど個々の技術の特性を考慮して、用途に適した技術でAIシステムを構築することが重要です。「構築」では、データの意味するところをICTベンダーにしっかり伝えること。優れたAIシステムの構築には、AI構築のプロと現場業務のプロが密接に協業することが大切です。構築後の「運用」が最も重要で、稼働後の継続的な学習を怠ってはいけません。AIシステムにさまざまなデータを使って学習させ続け、必要に応じて改善を繰り返すことです。
育てる手間をかけることで、効果を生み出し続けていきましょう。

まとめ

  • 1
    「AIができること」を起点に考えるのではなく「何を解決したいか」を明確にする
  • 2
    高い効果が得られるAIの適用範囲を見極める
  • 3
    効果を出すには、事前の思考と継続改善の意識が重要

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