合同会社ピットリー様Fujitsu Tech Talkでの出会いから生まれた、
AIを活用した新たな共創プロジェクト「ピットリー」

商品名
FUJITSU Cloud Service for OSS、Zinraiディープラーニング

富士通のAI「Zinrai」を活用した画像販売サービス「ピットリー」は、富士通が運営する開発者向けのコミュニティ「Fujitsu Tech Talk」でのコラボレーションがきっかけとなり誕生した。プロジェクトメンバーである三人に、ピットリーを共創するに至った経緯を聞いた。

林 研志氏

株式会社フォレストバーウッド
代表取締役
合同会社ピットリー
代表執行役員 System Producer
林 研志氏

安部 英人氏

株式会社アベデザイン
代表取締役
合同会社ピットリー
業務執行役員 Art Director
安部 英人氏

三井 篤氏

株式会社Sigfoss
執行役員 COO
合同会社ピットリー
業務執行役員 AI Business Designer
三井 篤氏

澁谷 高広

富士通株式会社
グローバルマーケティング本部
ポートフォリオ戦略統括部
エコシステム推進部
澁谷 高広

Zinraiディープラーニングを活用した新しい画像販売サービス

AIを活用した、新しいコミュニケーション型の画像販売サービス「ピットリー」。その最大の特長は、感情や雰囲気で画像を検索できることだ。ピットリー 業務執行役員 Art Directorの安部 英人氏は次のように話す。

「広告などには必ずコンセプトがあり、それを表現するために画像素材を選定します。コンセプトに沿って感情や雰囲気から画像を探すことができれば、目的の画像を素早く見つけられるばかりでなく、制作物の魅力をより引き立てることができます」

通常画像を検索するためには、1枚ごとに検索キーワードにヒットするタグを付けておく必要がある。「大量の画像にタグ付けすることはとても手間がかかり、人件コストも大きくなってしまいます。ピットリーでは、このタグ付け作業をAIによって自動化することで人件コストを大幅に削減できるため、低価格でのサービス提供を実現します。高品質な画像を安価に提供することでサービスが広がれば、写真の販売主となるカメラマンさんの収入を増やすことにも繋がります」とピットリー 代表取締役 System Producerの林 研志氏はいう。

画像への自動タグ付けは、富士通がクラウドサービスとして提供しているZinraiディープラーニングで構築したピットリー独自の画像解析エンジンを使っており、タグ付けにかかる時間が短縮できるだけでなく、タグを付ける人によってその内容にバラつきが出るといった問題のない一貫したタグ付けが可能となっている。

風景写真では「色」「季節」「時間」「感情」の4つのカテゴリーで自動的にタグを付けているが、「感情」のタグについては、色から感じる印象を感情と結び付け、人の表情から得られる感情を解析してタグを設定する。これらをベースに「販売する多くの画像を教師データとしてAIに学習させることで、風景画像に関して狙い通りのタグ付けが自動的に行えるようになりました。ローンチに向けてさらに精度を上げていきます」と話すのは、ピットリー 業務執行役員 AI Business Designerの三井 篤氏。今後は風景以外のシーンやタグカテゴリーを増やしていくという。

さらに将来的には、チャットボットを搭載して、キャラクターと会話をすることでコミュニケーションを取りながら目的の画像を探せる仕組みも取り入れていく。「チャットボットとの会話により、ストレスなく柔軟に画像を探せるようになる予定です。このチャットボットにもZinraiの利用を検討しています」と三井氏はいう。

コミュニケーション型画像販売サービス「ピットリー」の全体像

2019年秋のローンチ時には、ピットリーが所有している画像の販売からサービスをスタートし、最終的にはカメラマンなど外部の画像提供者もアップロード販売を行える画像販売プラットフォームになっていく。安部氏は、「売れ行きランキングを導入して、上位販売価格の還元率アップといった施策なども行い、提供者のモチベーションを高めていきます」と話す。

安価にシステム構築が可能な富士通のクラウドサービス

ピットリーでは、フロント側のWebシステムにも富士通のクラウドサービスを利用している。信頼性・セキュリティ面での安心感を担保した上で、本プロジェクトのような大量かつ大容量の画像を扱うシステムで見逃せないのがデータ転送にかかる課金だが、「FUJITSU Cloud Service for OSS」(以下、FJCS for OSS)は転送料無料としているところが強みの1つである。「アップロードだけでなくダウンロードも無料なのは画期的です。大量のデータをダウンロードして課金が嵩むとデータが人質に取られたような気分になるのです」と三井氏は語る。

Fujitsu Tech Talkで初めて出会った三人が、新たなビジネスプロジェクトをスタート

さて、実はこのピットリープロジェクトのメンバーである林氏、安部氏、三井氏の三人はそもそもまったく異なる企業に籍を置いている。この三人が出会い、ともにピットリーのプロジェクトをスタートしたきっかけ、それがFujitsu Tech Talkだ。

Fujitsu Tech Talkは、クラウド/AIをベースとしたシステムやサービスを開発・提供するインテグレータと富士通の技術者とのコミュニティだ。参加者同士、そして富士通の技術者とのコミュニケーションを通じ、新たな共創を実現する場を提供している。

最初に林氏と安部氏が出会ったのは、Fujitsu Tech Talkが2017年10月に開催したイベントだった。「私も安部さんも写真やイラストを売るためにはどうすれば良いかを考えていたところでした。Zinraiの活用例を紹介するビデオを見て、“AIを使えば人件コストが下げられるのではないか”と二人で盛り上がりました」と林氏は振り返る。

安部氏も「膨大な数の写真を人の手でタグ付けしていくのはとても大変です。イベントでは、Zinraiの画像認識APIで、物体やシーンなどを認識する事例が紹介されていて、これが大きなヒントになりました」と語る。

二人は意気投合し、FJCS for OSSとZinraiを活用した画像販売サービスを立ち上げることを決定。写真(picture)や動画、イラスト(illustration)を文字(text)や言葉と結び付けることに挑戦(try)する、という思いを込めてプロジェクト名を「ピットリー(Pittry)」と決め、すぐさまドメインも取得した。しかし、二人ともAIをビジネスに活用した経験がなく、仕組み作りをどうするかが課題となった。

サービスキャラクター「ピットリー」君
サービスキャラクター「ピットリー」君

安部氏は、「林氏はシステム開発、私はデザインですので、AIを活用したサービスを構築するノウハウがありません。そこで、AIインテグレータであるSigfossの三井さんをFujitsu Tech Talkで紹介してもらいました」と語る。

三井氏は出会いを振り返り、「お二人にお会いして話をしていくと、それぞれ得意分野やキャラクターがまったく違っていて、学ぶことや新たな気付きがたくさんあり面白いと感じました。どうせプロジェクトを立ち上げるなら、一時の共同事業としてではなく、会社としてしっかりやっていこうと決意しました」と語る。

構想として立ち上がった本企画を外部ベンダーなどへ発注・丸投げするのではなく、ピットリーを三人で会社として立ち上げることに決め、プロジェクトは正式にスタートした。

コラボレーションによる新たなビジネスを創出する「Fujitsu Tech Talk」

富士通 グローバルマーケティング本部 ポートフォリオ戦略統括部エコシステム推進部の澁谷 高広は、「Fujitsu Tech Talkは2017年5月に発足し、以来3年で190社450名以上の方にご参加いただいています。主な活動は「リアルイベント」や「デジタルでの情報提供」、「参加企業のマッチング」などですが、その中でもリアルイベントを通じた参加メンバーとのコミュニケーションを重要視しています」と話す。

安部氏は参加の理由を、「当社は開発会社専門のデザイン会社で、常に新たなビジネスコラボレーションを求めています。Fujitsu Tech Talkでは多様な業界の方と知り合うことができ、ビジネスコラボレーションのチャンスがあるコミュニティだと思いました」と語る。

「Fujitsu Tech Talk祭」の様子
2019年2月22日(金)の富士通の日に開催された第4期合同イベント「Fujitsu Tech Talk祭」の様子。会員約100名が一堂に会し、クラウド/AIビジネスに関する成果発表や情報交換などが行われた。

Fujitsu Tech Talkのメリットは、このようなビジネスコラボレーションの機会を得られるだけではない。参加メンバーに対して無償の技術教育や無償枠*付のトライアル環境などの手厚い支援プログラムも提供されている。

Fujitsu Tech Talk 参加メリット

林氏は、「Fujitsu Tech Talk参加者向けの支援プログラムを活用できるおかげで、事業化までのスピードが加速しますし、収益化までの運用コストも最小限に抑えることができます」と富士通による支援プログラムのメリットを説明する。

ピットリーは2019年5月、富士通主催のイベント「富士通フォーラム2019」にブースを出展し、画像販売サービスのデモンストレーションを行った。ブースで説明を行った林氏は、「非常に多くの方に来場いただき、手応えを感じることができました」と語る。

また、富士通 理事/首席エバンジェリスト中山五輪男が進行役を務めるフロントラインセッション「AIがもたらす経営イノベーションの実現に向けて 成功事例と失敗事例から学ぶ次世代経営スタイルとは」に三井氏がゲストとして登壇し、ピットリー共創の経緯を交えながらAIソリューションビジネスの必要性について語った。
こうしたイベントへの出展も共創ビジネスに対する富士通によるプロモーション支援の一環である。

開発したエンジンをさらなる新しい領域にも展開

コストを抑え、楽しい画像販売サービスとなる「ピットリー」。林氏は、「当初は写真だけが対象ですが、今後はイラストや動画などにも活用できるエンジンになっていきます。ゆくゆくはピットリーエンジンを他の企業に専用のエンジンとしてライセンス販売できるようになればと考えています」と話す。三井氏も、「マーケティング分野での活用など、いろいろと面白い展開ができると思います」と付け加える。

澁谷は「Fujitsu Tech Talk参加メンバーから新たなビジネスアイデアが次々と生まれ、形になっていくのを見るのは、運営者としてのモチベーションも高まります。これからも情報・技術・プロモーションと様々な面からビジネス創出を強力に支援していきます。」と意気込みを語った。

合同会社ピットリー
所在地東京都小平市学園東町3-2-3
設立2018年(平成29年)11月
ホームページhttps://pittry.com/
代表者林 研志
事業内容コミュニケーション型画像販売サービス「ピットリー」の運営。画像、動画の販売、カメラマンの手配、紹介イベントの企画及び実施・運営

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