Skip to main content

Fujitsu

Japan

ユニチカ株式会社 様 導入事例 3

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

固定資産情報を可視化し、最適な企業経営に役立てる

固定資産管理と建設仮勘定のシームレスな連携を実現


ユニチカビジネス
サービス株式会社
情報システム部
企画・管理グループ
グループ長

片山 道元 氏

ユニチカビジネス
サービス株式会社
情報システム部
開発第2グループ

井上 修一 氏

市場には、Oracle EBSとの連携が可能な固定資産管理パッケージがいろいろと存在する。その中からGLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムを選んだ理由は、どのようなものだったのだろうか。

森川氏はこの点について「『GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システム』は、固定資産管理、建設仮勘定を一つのパッケージでカバーしており、Oracle EBSとの連携も容易です。さらに、構築期間が限られていましたので、短期導入できる製品であることも決め手になりました」と語る。

また、普段から業務で使い慣れている「Microsoft Excel」をデータ入力作業に利用できる「エントリーテンプレート機能」もポイントとなった。「いきなり業務環境が大きく変わるとなると、現場に定着させるまでの作業が大変です。これに対して、入力作業に『Microsoft Excel』を利用すれば、各拠点への展開や教育に時間をかける必要もありません」と坂本氏は語る。

実際の構築作業は2003年6月に開始。2004年1月から旧システムとGLOVIAによる平行稼働を開始し、2004年4月に本稼働がスタートした。

ユニチカビジネスサービス 情報システム部 開発第2グループ 井上 修一氏は、「新固定資産管理システムは、工場系、購買系、伝票入力系など様々なサブシステムからデータを受け取り、Oracle EBSによる全社会計システムと工場会計システムにデータを受け渡します。連携対象となるシステムが多いので、インターフェース部分の作り込みには神経を遣いました。パッケージにはそれぞれ独得の癖や作法がありますので、データ受け渡し時にエラーが出ないようチェックをかけるなどの工夫を加えています」と語る。

GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムには、仕訳業務の完全自動化を実現する「完全論理仕訳」機能が備わっているが、同社にとっては初めての概念であるため、最初は理解に少々時間を要したという。ユニチカビジネスサービス 情報システム部 企画・管理グループ グループ長 片山 道元氏は「しかし、作業を進めていくうちに、そのメリットがわかってきました。ルールに則って仕訳が行われるため、おかしな仕訳が発生することがないわけです。データ精度は、以前に比べて飛躍的に向上しました」と語る。

多彩な機能をフル活用し業務を大幅にスピードアップ

GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムのその他の機能に対しても、高い評価が寄せられている。たとえばGLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムには、税務会計・企業会計・償却資産税申告・その他の4種類の償却条件を指定できる「複数償却機能」が備わっている。坂本氏は「現在、償却資産税の申告業務を間近に控えているのですが、『複数償却機能』のおかげで作業を大幅に自動化できました。また、税務帳票やCF計算書なども自動で作成できるようになりましたので、とても助かっています」と満足げに語る。

GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムには、一つの資産に対して20個のキーを割り当てられる「管理コード機能」が備わっており、ユーザー企業の用途や目的に応じて自由に利用することができる。同社では、この機能も積極的に活用している。

たとえば旧システム時代には業務に必要な管理項目を独自に設定していたが、パッケージにはこれに該当する項目がない場合がある。しかし、こうした場合も『管理コード機能』を利用することで、以前と同様の管理を行えるようにしているのである。

「資産残高を配賦する機能をアドオンで作ったのですが、ここでも管理コードを活用しています。具体的には各部課に配賦を行う際の部課コードに管理コードを割り当て、そこをキーに会計仕訳を行うようにしています。これは、当社独自の使い方かもしれませんね」と坂本氏は語る。

また、GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムを導入したことで、業務プロセスの電子化も実現した。これにより、紙帳票を大幅に削減することが可能になった。かつては固定資産管理業務用に大量の帳票を出力していたため、当初は現場から「紙がないと困るのでは」と不安視する声も上がったという。

「ところが、パソコンの画面上で簡単にデータ照会ができる、必要に応じて紙帳票への出力も行えるといったメリットが理解された結果、大量の帳票をプリントすることは自然になくなりました」と井上氏は語る。

シミュレーション機能により将来のビジネス環境を予測

GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムは業務効率化の面だけでなく、経営戦略を策定する上でも大きな効果を発揮している。「事業分析を行う際には、『特定の条件を指定した場合に数年後の固定資産残高がどうなるか』といったことを知る必要があります。GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムの『シミュレーション機能』を活用することで、こうしたデータが極めてスピーディーに算出できるようになりました」と森川氏は語る。

以前は同様の作業を行うには、各工場に口頭で条件を伝え、データを算出してもらう必要があった。その間のやりとりに時間がかかるだけでなく、届いたデータが指定した条件とは違う基準で算出されているケースもあったという。

現在ではすべてのデータが一元管理されているため、こうした手間は一切かからない。もちろん、条件を変えて複数パターンのシミュレーションを行うことも容易である。「欲しいデータが一瞬にして出てくるので、最初はかなり驚きましたね。以前と比べれば、スピードの面でも情報の質の面でも格段の差があります。意思決定の精度とスピードを向上させる上で、こうした環境が構築できた意義は極めて大きいです」と森川氏は力強く語る。

「ある事業部門を2004年秋に分社化したのですが、この時もGLVIA/SUMMIT固定資産管理システムのおかげでスムーズに該当資産を特定することができました。これも、以前では考えられなかったことです」と坂本氏も語る。

グループ企業への横展開で事業の全体最適化を追求

Oracle EBSとGLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムを導入したことで、同社の会計業務インフラは飛躍的な進化を果たした。そして、さらなるレベルアップを図るための取り組みが、今も続けられている。

「今後はさらなる決算業務の効率化を図るために、セグメント別の固定資産管理を推進していきたいと考えています。GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムは組織階層図やグルーピングの機能も充実していますので、より高度な管理が実現できるのでは」と坂本氏は期待を語る。

将来的にはユニチカ本社だけでなく、ユニチカグループの関連企業への横展開も予定されているという。森川氏は今後の構想を「関連会社の業務集約を進めていけば、固定資産業務の効率化・スピードアップはもちろん、グループ事業の可視化にも役立ちます。ビジネス全体最適化を実現するためのツールとして、GLOVIA/SUMMIT固定資産管理システムを活用していきたい」と語っている。

ページを移動

前へ

GLOVIA SUMMITのお問い合わせ & 資料ご請求

Webでのお問い合わせ

入力フォーム

当社はセキュリティ保護の観点からSSL技術を使用しております。

お電話でのお問い合わせ

0120-933-200 富士通コンタクトライン(総合窓口)

受付時間 9時~17時30分
(土曜・日曜・祝日・当社指定の休業日を除く)