トーヨーカネツ株式会社様
このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
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機械・プラント事業および建築事業を手がけるトーヨーカネツ株式会社では、基幹システムを再構築した。
メインフレームで構築された旧システムは、維持・運用に多額の費用を要する点が問題となっていたのである。
そこで、新システムには「GLOVIA-C 会計パッケージ」を採用。
基幹システムのTCOを大幅に削減すると同時に、情報活用に役立てている。
トーヨーカネツ株式会社
設立 | 1941年5月16日 |
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創業 | 昭和26年創業 |
本社 | 東京都江東区東砂8-19-20 |
代表者 | 代表取締役社長 清田 重昭氏 |
資本金 | 185億8008万円 |
売上金 | 237億円(2002年度) |
従業員数 | 175名 |
事業内容 | 世界トップクラスのLNGタンク建設実績を誇る、タンク製造のリーディングカンパニー。低温タンク、極低温タンクなど各種貯蔵タンクの施工・エンジニアリング事業と、集合住宅・店舗・倉庫等の製作/設置の建築事業を手がける。 |
URL | トーヨーカネツ株式会社
(http://www.toyokanetsu.co.jp/) |
臨海部の工業地帯をイメージした時に、必ず思い浮かぶのが林立する円筒形の大型タンク群。トーヨーカネツではこうした各種タンクの施工を手がけており、日本国内はもとより中東、アジア、豪州など世界中で事業を展開している。
50年以上にわたるタンク製造の経験を誇るだけに、その技術力は業界でトップクラス。これまでに、16万キロリットル原油タンクや18万キロリットルLNGタンクなどの世界最大級タンクを建設している。特に近年は、地球温暖化対策でクリ?ンエネルギ?としてLNG需要の高まりでLNGタンク市場は活況を呈している。因みにLNG輸出基地における同社のLNGタンクシェア?は50%超。
同社の事業のもう一つの柱となっているのが、建設事業である。オフィスビルや集合住宅、医療施設、大規模物流センターなど、ユーザーニーズにマッチした高品質な建築物を数多く建設している。
さらに、2002年10月には、効率的な物流環境をトータルに提供する物流システム事業を、トーヨーカネツ ソリューションズ株式会社として分社化。顧客ニ?ズへの迅速な対応並びに俊敏なサ?ビスを推進すると同時に、グループ全体としてシナジー効果が発揮できる体制を整えた。
トーヨーカネツ株式会社
社長室
情報システムグループ
グループリーダー
横山 浩輔 氏
同社では2001年から、基幹システムの再構築プロジェクトを開始した。その背景を、トーヨーカネツ 社長室 情報システムグループ グループリーダー 横山 浩輔 氏は「従来の基幹システムはメインフレームをベースに構築されていましたが、コスト負担が重いという問題がありました。ちょうどリース満了の時期も近づいたのを機に、基幹システムを全面的に再構築しようと考えたのです」と説明する。
これまでメインフレームを続けていたのは、会計や人事といった基幹系業務以外に、技術計算系の業務もメインフレーム上で動いていたからである。しかし、最近ではこうした技術系のシステムがUNIXサーバなどに移行しており、多額なコストを負担しつつメインフレームを維持し続ける必然性が薄くなっていた。
「新たなシステム環境を実現するにあたっては、最新の技術が盛り込まれたERPパッケージを利用したいと考えました。そこで、現在市場に提供されている主要なパッケージ製品の情報を集め、比較検討を行いました」と横山氏は続ける。
トーヨーカネツ株式会社
経理部 経理グループ
遠藤 孝幸 氏
トーヨーカネツ株式会社
経理部 経理グループ
中田 浩正 氏
検討段階において候補に挙がったERPパッケージは全部で7種類であった。しかし、「どの製品も決め手を欠いていた」と横山氏は振り返る。最終的には3製品にまで絞り込んだものの、結局どの製品も選ばれることはなかった。というのは、これらの製品に代わって、富士通が提案する「GLOVIA-C 会計パッケージ」を含む新基幹システムが採用されたからである。
「『GLOVIA-C』を選んだ最大のポイントは、富士通の提案力です。富士通は単純に業務をパッケージに合わせるということではなく、『GLOVIA-C』と業務システムとの連携も含めて、我々の業務に最適な形、品質、価格を提案してくれました。さらに、SEや担当者から『いいシステムを作りたい』という熱意が感じられたことも大きかったですね」と横山氏は評価する。
新会計システムは2002年10月から本稼働を開始した。その導入メリットについて、トーヨーカネツ 経理部 経理グループ 遠藤 孝幸 氏は「メインフレーム時代は必要なデータをすぐに取り出すことができなかったのですが、今では手元のクライアントから即座に照会できます。『新システム』を導入したことで、データ活用の自由度は大幅に向上しました」と新システムのメリットを語る。
トーヨーカネツ 経理部 経理グループ 中田 浩正 氏も「たとえば、緊急を要する新たな仕訳を追加したいと思った場合、今まではその都度情報システム部門に臨時的なバッチ処理を依頼する必要がありました。それが、今では経理部門内で随時、処理を完結させることができ、また、『GLOVIA-C』自体のバッチ処理の時間も短い為、スピードアップが実現しています。『GLOVIA-C』は、業務効率を向上させる上でも大いに役立っています」と語る。
最大の懸案であったコスト問題についても、期待以上の成果が挙がっている。横山氏は「初期費用の償却が終われば、後はメインフレームの約3割程度のコストでシステムを運用できます。全面的な再構築に踏み切った甲斐がありました」と満足げに語る。
「『GLOVIA-C』は周辺システムとの連携も容易なため、柔軟性の高いシステムが構築できます」と語るのは、同社の情報システム業務を担当するトランスコスモス株式会社 米谷 和樹 氏。同じくトランスコスモス株式会社の永田 輝彦 氏も「GLOVIA-Cは複数企業のシステムを1サーバ内に構築できますので、物流システム事業の分社化が決まった際にも即座に対応できました」と振り返る。
基幹システムの再構築が終わった現在、同社では生産管理システムの再構築に取り組んでいる。ここでも、GLOVIA-Cファミリ製品が活用される予定だ。横山氏は「すべてのシステムが、有機的に連携するような環境を実現していきたい。今後も富士通のプロフェッショナルな提案に期待しています」と意気込みを語った。
富士通株式会社
神奈川支社 産業営業部
丹野 大幸 氏
トーヨーカネツ様の品質に対する厳しいご要望にお応えしていくことが、我々の役目だと考えています。今後も密接にコミュニケーションを取らせて頂き、ベストな環境をご提供して参りたいと存じます。