株式会社タムラ製作所様
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日本工業新聞 (2003年12月1日付)掲載記事
本記事は日本工業新聞社 編集局の許諾を得て全文掲載しております。
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家電用変圧器大手のタムラ製作所は、総額二十三億円を投じて基幹業務システムを刷新する。会計や調達、製造などのERP(統合業務パッケージ)をグループ二十二社などに導入し、経営情報の一元管理を行う。年間で三百億円程度かかっていた部材調達費用を最大一〇%程度削減できる見込み。コスト削減や生産効率の向上により、競争力強化を図る。
ERPは富士通の「グロービア」を採用。会計システムはすでに本社で二〇〇三年四月から試験稼動している。製造・調達などのシステムは〇四年一月から稼動し、早ければ〇四年度上半期にシステム構築を完了。〇四年度後半から〇五年度にかけて、コスト削減効果が出てくる見込みだ。
同社の主要製品である変圧器の資材は、おもに各工場が地元で調達している。このため、従来は地域ごとに調達関連の情報システムを構築していた。今回、ERPをグループ会社の七-八割に導入することで、分散していた部材情報を一元管理できる体制を整備し、調達コストを削減する。
電子部品業界は価格下落が激しく、メーカーはコスト構造の見直しを迫られている。同社では、〇一年にERPによる情報システム統一を計画。これに基づき、IT(情報技術)化を推進して経営情報を集約管理することで調達コストを削減し、収益力を強化する考えだ。