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卓越した柔軟性で乗務員の複雑な給与計算に対応。導入後は月々の給与計算の作業時間を短縮

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

トヨタ自動車が考え出し世界的な生産管理手法に発展した「かんばん」方式。このジャストインタイムの納入には極めて高品質な物流システムが不可欠であり、それを担っているのが大興運輸株式会社だ。少量多品種、さらに多回納入。これを正確かつ効率的に手配するため、同社では早くからITによるシステム化を進めてきた。その人事部門が、乗務員の複雑な給与計算に対応するパッケージとしてGLOVIA-Cを選択。導入後は、給与計算業務にかかる時間を短縮するなど、絶大な効果をあげている。

大興運輸株式会社

設立 1943年(昭和18年)5月1日
本社 〒448-0843 愛知県刈谷市新栄町2-38
代表者 代表取締役 加藤 堯 氏
資本金 83,985,000円
売上高 約226億円
従業員数 1,123名(2004年3月末現在)
事業概要 一般貨物自動車運送事業や特別積合せ貨物運送事業、貨物軽自動車運送業などに従事。特にトヨタ自動車が実現したジャストインタイムの物流を担い、その高品質な仕組み作りの評価は高い。現在では、このノウハウをベースに総合物流コンサルティング事業も展開している。
URL 大興運輸株式会社 (http://www.taikoh.co.jp/)


ジャストインタイムを可能にする高度な物流を提供


大興運輸株式会社
人事部 人事グループ グループリーダー
中島 逸夫 氏

常に産業の大動脈として重要な役割を果たしながら、物流は顧客や経営環境の要請に応えて進化を続けてきた。例えば、トヨタ自動車が推し進めてきたかんばん方式は、物流に極めて大きな影響を与えた。欲しいときに欲しいだけの部品納入を求めるため、少量他品種の部品を多回数に渡って納入しなければならない。これに対応するために大興運輸が開始したのが「中継物流」だ。自社物流センターに部品を集約し、ボディーメーカーの要請に応じて納入する。この大興運輸の協力をもって、初めてジャストインタイム納入が可能となったといって過言ではない。

さらに大興運輸では、「中継物流」を発展させ、「近継物流」を実現した。同社物流センターを、ボディーメーカー各工場により近い場所に設け、確実に、多回納入を可能とする方式である。「今ではラインが必要とする順番に部品をセットして納入する『順建』を進めつつあります。あらかじめ必要順にセットして納入すれば、お客様が部品を選別したり並べ直したりする必要がありません。このように私たちはより付加価値の高い物流を目指しています」と大興運輸 人事部 人事グループ グループリーダー 中島 逸夫 氏は語る。

正確で効率的な運送をITシステムで推進


大興運輸株式会社
財務部 情報システム室
清水 忠洋 氏

同社がコンピュータを導入し、オフィス業務の電子化を進めたのは30年以上前にさかのぼる。当初は富士通製のFACOMシリーズ、後にはKシリーズを利用して、伝票入力から請求処理の効率化をはかっていた。やがて、トヨタ自動車のかんばん方式に対応するために、正確で効率的な運送が不可欠となり、同社では「交番表作成システム」を開発した。どの乗務員が何時に出発するかを管理するシステムで、指定時間に出発していないと、アラームが出力される。

「私たちの納入が遅れるとラインがストップしてしまいます。このため、間違いのない交番表を作成するため、独自にシステム化しました。正確な物流があって、初めて少量多品種・多回納入が可能となります。高品質な配送に、ITは不可欠です」と、大興運輸 財務部 情報システム室 清水 忠洋 氏は強調する。

手作りの給与システムをパッケージで刷新

同じ頃、同社では給与計算も手作りでシステム化。これを20年ほど使い続け、2000年頃から刷新の検討を開始する。長く使い続け、必要に応じてプログラムを加えており、システムが複雑になっていた。それに応じて手順もわかりづらく、トラブルを起こさないようにすることにかなりの労力(時間)をついやしていた。そこで、同社では、以下3点を目的にシステム刷新に取り組むことになる。

  • シンプルでわかりやすいシステムにする
  • トラブルの発生しない仕組みにする
  • 給与データをパソコンで加工しやすい環境を実現する

これら要件を実現すると共に、スピーディーなシステム構築を実現できるパッケージの選定に入った。そこで、選ばれたのが富士通の「GLOVIA-C人事給与システム」であった。

複雑な給与計算に対応するGLOVIA-Cの柔軟性


大興運輸株式会社
人事部
小内 綾 氏

「運送会社の給与計算は、普通の会社と異なり複雑です。複雑な要因として、トラック乗務職をはじめ、現場作業等を行う業務職、事務職、パートなど職種ごとに各種手当が異なります。その手当の計算式も職種、勤務体系に応じてさまざまな計算方法があり、通常のパッケージでは処理が困難でした。しかし、GLOVIA-Cは、当社にてプログラミングできる柔軟性があり、これが選定のポイントとなりました」と、大興運輸 人事部 小内 綾 氏は選んだ理由を語る。GLOVIA-Cは幅広い業種で使えることを訴求しているが、それを実証したといえるだろう。

2001年にGLOVIA-Cを選定し、実稼働は2002年1月から。「SEとして窓口となった都築電気さんには大変お世話になりました。構築後もわからないことが多く、何度もご足労いただきました。私たちのビジネスパートナーとして、変わらずにサポートいただいております」と、小内氏は当時を振り返る。

給与計算業務を短縮するなど効率化を実現

システム刷新前、月初めの数日間は人事部全員がかかりきりで、支店から寄せられた従業員の勤怠実績の入力やその後の処理に追われていた。「しかし、GLOVIA-C導入後は、勤怠データのチェックを行い、その後は担当の私一人が残り給与計算処理を行うだけですむようになりました。人事部全員が月初めに遅くまで残業することはなくなりましたね。」と、小内 氏はGLOVIA-Cの導入効果を認める。

また従来、支店からきたデータに変更があると、再計算にはひどく時間と手間がかかっていた。その処理もわずかな工数で済むようになっている。Excelで作成したデータもシステムに転送でき、これも業務の効率化に役立っている。

給与計算のみならず、人事部では社会保険料の更新や賞与計算もある。これら計算業務も大幅にスピードアップされた。さらに、法改正においても富士通から提供される更新プログラムを適用するだけで済み、運用業務が効率化された。「前は手作りでしたから、プログラムの更新は大変でした」と清水 氏はシステム刷新前の苦労を語る。

人事管理のシステム化も検討中

帳票出力や乗務員の実績データ算出の一部は、まだオフコンに頼っているところもあり、すべてGLOVIA-Cが対応しているわけではない。業務を一貫してできるシンプルな構成が今後の課題となっている。

また、中島氏は今後の構想について「今回は給与計算業務用にGLOVIA-Cを導入しましたが、人事情報のIT化も検討しています。人事台帳はまだ紙ベースですから、セキュアで効率的なシステムを模索しているところです」と語る。

高度で正確な物流の実現に、IT化は不可欠となっている。それだけに、ITそして人事管理面でのGLOVIA-Cに大興運輸では大きな期待を寄せている。


パートナーメッセージ

都築電気株式会社
名古屋支店 情報システム営業部 第一営業課
都築 浩二 氏

大興運輸様のIT化の促進にご協力でき、大変光栄に思っております。GLOVIA-Cの導入により、給与計算業務の効率化は可能となりましたが、外付けシステムを使っているところがあるなど構成の複雑な箇所が残っており、これは都築電気の課題でもあると感じています。大興運輸様のお役に立てる提案を、今後も積極的に続けていきたいと思います。

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