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Fujitsu

Japan

手順を標準化しノンカスタマイズでGLOVIA-Cを導入、2倍の店舗と人員をカバーする成長支援型システムを実現

このページの情報は、2006年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

導入事例 株式会社王将フードサービス 様

「餃子の王将」で知られる株式会社王将フードサービスは、全国487店舗を展開している業界トップの中華チェーンである。同社では、ハードウェアのサポート終了をきっかけに、会計と人事・給与システムを刷新。新たに採用されたのが、富士通GLOVIA-Cである。その理由は、入出力の効率化、帳票の電子化、蓄積データ活用による業務の効率化の実現にあった。システム構築はもちろん、ユーザー部門主導プロジェクトとしても際だった成功事例となっている。

株式会社 王将フードサービス

創業 1967年(昭和42年)
設立 1974年(昭和49年)
代表者 代表取締役社長 大東 隆行 氏
本社 〒607-8307
京都市山科区西野山射庭ノ上町294番地の1
資本金 81億6,600万円(2006年3月現在)
売上 454億5,400万円(2006年3月期実績)
従業員数 1,250名(2006年3月現在)
店舗数 直営店 303店舗、FC店 184店舗(2006年3月現在)
事業概要 1967年12月、京都四条大宮に王将1号店を出店。以降、京都市内を中心に「早く、おいしく、安く」を営業方針に店舗を拡大する。現在、480店舗を超える日本最大の中華チェーンに発展。その秘訣は中華料理に的を絞ったこと、核となる商品「餃子」の設定、セントラルキッチン・システムの確立がある。
URL 株式会社 王将フードサービス
(http://www.ohsho.co.jp/)

快進撃を続ける王将フードサービス。急激な成長に追随できる新たなITシステムを求める

株式会社 王将フードサービス
取締役 管理部長

村上 武敏 氏

外食業界の業績平均伸び率はマイナス0.8%と、市場は厳しい状況が続いている。そんな市場に新規参入する企業は多く、限られたパイを熾烈な競争で奪い合っているのが現状だ。このようななか、王将フードサービスの展開する「餃子の王将」の伸び率は業界トップクラスの2.7%。現状487店舗数(2006年3月現在)に対し、2007(平成19)年度は500店舗を達成する見込みだ。

この成長に対して余力がなくなったのが、経営を支援するITシステムであった。「店舗が増え会計データが急増しました。社員やパートタイマーも増えて、勤怠管理データも膨大な量です。そこで、現状の2倍の店舗と売上に追随できるシステムが必要になりました。旧システムのハードウェアのサポート終了もあり、会計と人事・給与システムの再構築を検討するようになりました」と、同社 取締役管理部長 村上武敏 氏は、システム刷新の背景ときっかけを語る。

具体的に検討が開始されたのは2004年の春。いくつかのベンダーに提案を求め採用候補を絞り込み、この年の冬にはプロジェクトチームを発足した。2005年から業務フローの再検討と同時にシステム設計と構築を開始。2006年1月から人事・給与システムが、2006年4月から会計システムがそれぞれ本格稼動となっている。

プロジェクトチーム全体で目指したノンカスタマイズとユーザー部門主導の導入

「プロジェクトを進めるにあたり、テーマとなったのが2つあります。パッケージ活用による業務手順の標準化と、ユーザー部門主導による導入です」(村上 氏)。

旧システムもパッケージであったが、大幅なカスタマイズを加えており、柔軟性が損なわれていた。今回はノンカスタマイズを大前提に、パッケージの手順を標準とすることで、構築期間の短縮とコストの削減を求めた。また、パッケージにまったく手を加えることなく、将来発生するバージョンアップにも容易に対応できるようにした。

加えて、導入にあたっては、ユーザー部門主導を貫いた。システム部門は、助言と基幹システムとのインターフェース程度に従事することにした。

「この2つのテーマにかなうパッケージが選定の条件でした。その点GLOVIA-Cは私たちの求める機能が十分に用意されており、ノンカスタマイズで導入できます。他社も検討しましたが、オプションであったり追加修正が必要であったりしました。さらに、GLOVIA-Cは極めてわかりやすい操作性で、これなら現場担当者でも対応できるだろうと確信しました。そして、これら現場担当者を、富士通ならば丁寧にサポートしてくれるだろうという期待もありました」と、村上氏はGLOVIA-C採用の理由を語る。

経理部門での課題を解決するGLOVIA-C。2000枚の伝票をなくし入力時間を1/4に削減

株式会社 王将フードサービス
経理部 係長

庄司 達生 氏

経理部門で課題となっていたのは、毎月2000枚の伝票入力と、伝票作成のために使用していた1300個のゴム印であった。350個の科目コード印、650個の明細名称印、300個の店舗名称印。あわせて1300個のゴム印が経理部のデスク上に並んでいた。

「これはずいぶん前から問題視されていました。担当者が起票や入力に毎日2時間もかかっており、システム刷新のプロジェクトでは、ぜひとも解決したい課題として訴えました。

そこで注目したのがExcelテンプレートによる一括伝票入力です」と、同社 経理部係長 庄司達生 氏は、GLOVIA-C採用の理由を語る。

従来、同社では業者などから送られてくる原紙伝票を、自社伝票に書き換え、責任者の承認後に会計システムに入力していた。この手順を変更し、伝票を起票せずExcelで一覧表にまとめ、そのままGLOVIA-Cに一括入力するようにした。ただし、これでは責任者の承認が難しいので、入力データ一覧表を紙出力し、原紙伝票と付き合わせてチェックしている。これにより、2時間かかっていた日々の伝票入力業務を、1/4の30分に削減できるようになった。

帳票電子化によるペーパーレスの実現。FDWHによる経理業務の効率化に期待

2000枚の伝票と1300個のゴム印をなくすほか、帳票の電子化とFDWHの活用も考えていた。

「経理業務では膨大な量の紙帳簿が発生し、1年でキャビネットがいっぱいになるほどです。その対策として帳票電子化によるペーパーレスを検討していました。GLOVIA-Cにはその機能が標準で搭載されており、この電子帳票機能もGLOVIA-Cを採用した理由となっています」と、庄司 氏は語る。

庄司 氏が期待しているもう1つの機能が、FDWH(ファイナンシャルデータウェアハウス)だ。例えばFDWHのデータを活用することで、毎月のキャッシュフロー計算書を即座に出力することができる。それまで月次レベルではPCでおおよそのキャッシュフロー計算書を作成し、期末に提出用のキャッシュフロー計算書を作成していた。「FDWHには大きな可能性を感じています。これを活用してさまざまな経営支援データを作り出すことが、今後の大きな目標の1つです」と、庄司 氏は胸を膨らませている。

人事部門での課題を解決するGLOVIA-C。給与明細書のZ折りシーラー対応でコストを1/3に。

株式会社 王将フードサービス
管理部 人事課

山本 金哉 氏

旧システムの刷新にともない、人事・給与システムのリプレースも進められた。「本年度も150名の新入社員があり、店舗は毎年のように数十店は増えています。人事・給与システムも、コスト削減と処理のスピードアップが急務となっていました」と、同社 管理部人事課 山本金哉 氏は振り返る。

1店舗増えると100名近いパート社員の登録が必要となる。そのパートも4月にはピークに達して、9月には半減するなど、人数に大きなばらつきがあり、処理業務の平準化も求められていた。「従来、給与明細は複写用紙にドットインパクトプリンタで印刷し、これの用紙補給や出力された用紙の切り取りに、2日間担当者が張り付いていました。この効率化のために検討したのがZ折りシーラーの導入です。GLOVIA-Cは標準でシーラー対応しており、これが選定の決め手となりました」と、山本氏はGLOVIA-C採用の理由を語る。

シーラー(自動圧着封緘機)は、一般のレーザープリンタで印刷されたA4サイズの給与明細書をZ折りすると共に、圧着・封緘まで人の手を介さずに自動で行える。これにより、従来1件当たり20円だった出力コストを1/3以下に削減でき、処理時間も半減した。

給与計算処理の大幅スピードアップ。データ抽出機能で業務を効率化

コスト削減はもちろん、GLOVIA-Cは処理や出力にかけていた時間も大幅に削減できた。

給与データは月末に締めて、翌15日に支払う。店舗から送られてくる膨大な量の給与データを処理して、銀行へ振込依頼、そして明細の出力……。「従来は時間に追われて作業していましたが、GLOVIA-Cは余裕をもって処理することができます。2006年1月から本格稼働してすぐにゴールデンウイークがありましたが、GLOVIA-Cに不安はありませんでした。年末調整の作業も今から楽しみにしています」と、山本氏はGLOVIA-Cのパフォーマンスを高く評価する。

また、山本氏はGLOVIA-Cに蓄積されているデータ活用にも期待している。「例えば社会保険の提出資料は給与データがベースとなっています。GLOVIA-Cであれば、抽出機能で必要な給与データを取り出して短時間に作成できます。従来は、明細書をいちいち確認していたので大変な作業でした」。

POSシステムとの融合による精度の高い経営データの提供。大陸進出も実現し更なる飛躍を目指す

「ユーザー部門に導入をまかせて大成功でした。自分たちで操作を習得しようとするし、効果的な使いかたを工夫しようとします。現場のモチベーションは大変上がっております。期待していたとおり、富士通からはきめ細かなサポートをいただき、大変感謝しております」と、村上氏はシステム構築の成功を認める。今回の事例は、プロジェクトマネジメントとしても鮮やかな成功事例となっている。

経営サイドからも、GLOVIA-Cの提供するFDWHには大きな期待が寄せられている。売上データはPOSシステムで管理されており、各店舗の損益データを算出している。「しかし、GLOVIA-Cと組み合わせることで、人や物の原価も組み込んだ、より精度の高い、きめ細かな経営データを得ることができます。ぜひ取り組みたい課題です」と、村上氏の構想は広がる。

2005年7月には中国大連に1号店を出店するなど、海外進出も積極的に取り組んでいる。さらなる飛躍を目指し「熱烈アタック」というスローガンをかかげ社内運動を展開中だ。同社の挑戦をGLOVIA-Cが強力に支援している。


パートナーメッセージ

株式会社富士通ビジネスシステム(FJB)
京都支店 産業・流通担当営業 営業主任
松本 章裕 氏

2004年5月にデモにお伺いして以来、GLOVIA-Cの機能をご理解いただくと共に、さまざまなご支援とご協力をいただき、大変感謝しております。また、プロジェクトチームも早期に結成いただき、皆さまとても研究熱心で、王将フードサービス様の成長の秘訣を知ったように思います。今回は他社からのリプレースでしたが、無事本稼働することができ、安心しました。「早く、おいしく、安く」をモットーとする王将フードサービス様のお役に立ち、いい買い物をしたと思っていただけるよう、今後も努力していきたいと考えております。


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