株式会社小田島様
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事業拠点を広範に展開する企業にとって、各拠点のデータ集約は大きな課題である。東北地方を中心に医療用医薬品卸業を展開する株式会社小田島では、各支店の会計データ集約に多大な工数を要する点が問題となっていた。そこで同社では「GLOVIA-C 会計パッケージ」を導入。支店から直接データを投入できる環境を構築し、従来は不可能だった月次決算の実施や、グループ連結決算の早期化に役立てている。
株式会社小田島
設立 | 1949年1月 |
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本社 | 〒025-0311
岩手県花巻市卸町68番地 |
代表者 | 代表取締役社長 小田島 欣一郎 氏 |
資本金 | 3000万円 |
売上高 | 485億円(2003年度実績) |
従業員数 | 420名 |
事業内容 | 岩手・青森・秋田・宮城・福島の東北5県を中心に事業を展開する医療用医薬品卸業。2004年からアルフレッサ ホールディングスを持株会社とするアルフレッサグループに参加。全国を幅広くカバーする医薬品卸ネットワークの一角を支える。 |
URL | 株式会社小田島
(http://www.kk-odashima.co.jp/) |
株式会社小田島
経理部 担当部長
細川 国昭 氏
岩手・青森・秋田・宮城・福島を中心に、医療用医薬品卸事業を展開する小田島。文化元年(1803年)創業の同社は、実に200年以上の歴史を誇る老舗企業でもある。株式会社小田島 経理部 担当部長 細川 国昭 氏は「長年にわたり築き上げた地域ネットワークが当社の強み。病院や診療所、調剤薬局などのお客様に対して、地域密着型のきめ細かなサービス提供を心がけています」と説明する。
近年では医薬品業界においても、他の業界と同様に大きく市場環境が変化している。さらなるコスト削減を図るために、全国規模での共同仕入れに踏み切る医療機関も増加している。
東北地方を地盤とする同社としても、当然こうした状況に対応していかなくてはならない。そこで2004年4月より、東証一部上場の福神株式会社(当時。現在は、事業子会社再編によりアルフレッサ株式会社に移行)を連結親会社とする、アルフレッサグループに参画。持株会社であるアルフレッサ ホールディングス株式会社を中核とするグループ企業のメンバーとして、全国に展開する医薬品卸ネットワークの一角を支えている。
株式会社小田島
経理部
似内 正浩 氏
同社では2000年から2001年にかけて、会計システムの再構築プロジェクトに着手した。当時は営業所の経費データなどを支店にファクシミリで送信し、支店でスタンドアロンの会計システムに入力。さらに、ディスクメディアにデータを記録して本社に送付し、本社サイドの会計システムで集約するという形で業務を処理していた。「営業所のデータが本社に集まるまでには何段階ものステップを踏む必要があり、多くの工数と時間を費やしていました」と細川氏は振り返る。
また、株式会社小田島 経理部 似内 正浩 氏は「売上データや仕入データなどについても、ホスト上で稼働する販売管理システムから一度帳票に出力し、それを再度手作業で会計システムに投入していました。このような状態を何とか改善しなくてはと考えました」と説明する。
当時、同社では月次決算の実施が課題となっていたが、旧システム環境ではとても実現することができない。このため、会計システムの全面刷新に踏み切ったのである。
この新システムに採用されたのが、「GLOVIA-C 会計パッケージ」である。GLOVIA-C 会計パッケージなら、拠点から直接会計システムにデータ投入が行える環境を容易に構築できる上に、基幹ホストとの柔軟な連携も可能である。さらに、システムに蓄積された会計データを分析・活用することも容易にできる。
他ベンダの提案も比較検討した結果、GLOVIA-C 会計パッケージを導入するのが最善と判断し、2002年4月から新会計システムの本番稼働を開始した。
新会計システムが稼働したことで、業務の大幅な効率化とスピードアップが実現した。細川氏は「現在では支店から直接GLOVIA-Cに入力が行えるため、本社で行っていた集約作業は不要になりました。ディスクメディアを送付することによる時間のロスもありませんから、スピードは以前と比べて格段に早まっています」と満足げに語る。
また、GLOVIA-C 会計パッケージと基幹ホストを連携させ、売上/仕入データを自動的に取り込む仕組みも構築した。これにより、以前はできなかった月次決算が可能になった。しかも、そのスピードは極めて速い。「月次決算なら5営業日程度、以前は1カ月以上もかかっていた半期や年度の決算も20日程度で処理できます」と似内氏は続ける。
そして、単に業務効率が向上しただけでなく、システムに蓄積されるデータの精度も向上した。「間に手作業が入りませんので、以前のような人為的ミスが起きる心配はありません。また、削減できた時間をデータチェックにあてられるため、誤ったデータが見過ごされてしまう可能性も大きく減りました」(似内氏)。
新たな会計業務基盤を確立した同社では、現在も改善のための取り組みが続けられている。「グループ連結決算の早期化が現在の課題となっていますので、当社でもさらに決算業務のスピードを上げるべく努力していきます」と語る似内氏。システムについても改良の検討を行っており、現在は上旬・中旬・下旬の月3回行っている基幹ホストとのデータ連携をよりリアルタイム化する、支店で行っているデータ入力を営業所から行えるようにするなどのプランが立てられている。
もう一つの大きな課題が、戦略的な企業経営をバックアップするための取り組みである。細川氏は「会計システムの情報を適確に分析し、できるだけ早く経営トップに届けること。これが、今後の経理部門に課せられた役割だと考えています。GLOVIA-Cには部門別財務分析機能など便利な機能が多数備わっていますので、これをどんどん活用していきたいですね」と今後の意気込みを語る。老舗企業の新たなるチャレンジを、GLOVIA-Cが支えていくのである。
株式会社富士通東北システムズ
産業・流通ソリューション事業部 ビジネスソリューション部 ERP担当
小林 典良 氏
GLOVIA-Cを導入したことで様々な効果があがったとの評価をいただき、大変嬉しく思っています。今後も営業所への展開や、会計データの戦略活用を推進するお手伝いをさせて頂きたいと考えています。
富士通株式会社
東北営業部 産業・流通情報営業部
主任 佐藤 淳 氏
担当営業としては「導入して良かった」と言っていただけることが何よりの喜びです。これからもより便利にシステムをご活用いただけるよう、小田島様の皆様と一緒に頑張って参ります。