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「GLOVIA-C」で新会計システムをスピード構築。現場入力を推進し決算日程の半減に成功

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

歯車装置、バルブ開閉装置・ジャッキ製造を手掛ける日本ギア工業株式会社(以下日本ギア工業)は、会計システムを再構築した。子会社との合併により急速に増加した会計業務を、適確かつ迅速に処理するのが狙いである。再構築にあたっては短期導入が課題となったが、「GLOVIA-C 会計パッケージ」を採用してスピーディーに構築。また決算業務の大幅な効率化も実現している。

日本ギア工業株式会社

設立 1938年12月
本社 神奈川県藤沢市桐原町7
資本金 13億8,880万円
売上高 92億円
従業員数 400名
事業概要 自動車用各種歯車、ミキサードライブ、増減速装置、ジャッキ、バルブ開閉装置などの製造を手がける。日本原子力発電(株)と共同開発した電動弁診断装置「MOVDAS」は、今後新規開発される米国の原子力発電所にも導入が決定している。
URL 日本ギア工業株式会社
(http://www.nippon-gear.jp/)

課題1:新会計システムを短期間で構築することに対しては効果1:「GLOVIA-C 会計パッケージ」を採用し、約半年で本番稼働
課題2:業務処理のスピードを向上させることに対しては効果2:各拠点ごとに、現場でのデータ入力可能な環境を実現
課題3:決算日程の早期化を図ることに対しては効果3:月次決算に要する期間を約1/2に短縮

卓越した技術力を誇る、歯車装置のトップメーカー


日本ギア工業株式会社
経理部経理課 課長
山田 芳維 氏

自動車歯車の専門メーカーとして、1938年に設立された日本ギア工業。現在も様々な歯車装置を製造しているが、その分野は大きく広がっている。

日本ギア工業の経理部経理課課長、山田芳維氏は「歯車単体はもちろんのこと、上下水道や発電所等で使用されるリミトルク(バルブ開閉装置)、工業用増減速装置、ジャッキなど、様々な製品を手がけています」と語る。

同社の製品群は市場での評価も高く、高度な信頼性が求められる用途にも広く利用されている。たとえば国内の発電所には同社のリミトルクが数多く導入されているし、ジャッキも本州四国連絡架橋の整備機材として採用されている。また同社と日本原子力発電株式会社が共同開発した電動弁運転中診断装置「MOVDAS」は、今後新設される米国の原子力発電所に導入されることが決まっている。

原発を安全に運用し続けるためには、内部部品の摩耗などを定期的に検査する必要がある。しかしそのためには一時的に稼働を止めなくてはならない。それは稼働率の低下となり、コスト上昇を招く要因となっていた。その点MOVDASは稼働を止めることなく部品の摩耗状況を確認できるため、安全性確保とコスト削減を同時に実現できる。日本の精密診断技術が米国の原発に採用されたのは、今回が初めてのケースである。これも同社の卓越した技術力を示すものと言えるだろう。

子会社との合併に伴い、会計システムの再構築に着手


日本ギア工業株式会社
経理部 主事
佐藤 亮作 氏

同社では2001年秋より、会計システムの再構築プロジェクトに着手した。山田氏はその経緯を「2002年4月に関連子会社の株式会社ニチギ・エンジニアリング、株式会社ギアシステムズと合併することが決まり、業務処理量の大幅な増加が予測されました。しかし従来の会計システムでは、これに対応することができなかったのです」と説明する。

同社では基幹ホストを中心としたシステムで業務処理全般を行っているため、旧会計システムは主に入力部分を担当していた。このシステムは同社が手作りで構築したものであったため、将来的な発展性に欠ける点が以前から懸念されていた。子会社との合併によって、その懸念がついに現実のものとなった。

「半年後の合併までに会計システムを全面的に再構築しなくてはならなくなったわけですから、まさに時間との戦いでしたね」と山田氏は当時を振り返る。

極めて短期での導入が課せられた新会計システム。その中でも大きな要件とされたのがWeb環境への対応である。

日本ギア工業の経理部主事の佐藤亮作氏は「増加した業務を、本社経理だけで迅速に処理することは極めて困難です。そこでイントラネットを使った現場入力環境を構築することで、業務効率化を図りたいと考えました」と打ち明ける。

「GLOVIA-C 会計パッケージ」で短期構築を実現

こうした課題を解消する製品として選ばれたのが、「GLOVIA-C 会計パッケージ」である。「富士通とは以前から付き合いがありましたので、我々の要件に合う製品はないか打診したところ、『GLOVIA-C』の提案を受けました。デモを見せてもらったところ、Web対応をはじめ必要な機能が揃っている。そこですぐ導入を決めました」と山田氏は語る。

先にも述べたとおり、同社では原価計算をはじめとする基幹業務がホスト上で動いており、会計システムもホスト連携が必須となる。構築にあたってはこの点がもっとも苦労したという。

「GLOVIA-C単体で会計業務を完結できればいいのですが、全社システムの構成上どうしてもホストにデータを送らなくてはなりません。このためインターフェース部分はかなり作り込みましたね」と佐藤氏は話す。

またもう一つ課題となったのが、口座振り込みの仕組みである。同社では出張旅費や物品の購買費を従業員の口座に直接振り込んでいたため、新システムでも同様の仕組みを実現することが求められたのだ。「せっかく新システムになったのに、精算は現金渡しに逆戻りでは困ります。そこで『GLOVIA-C 債務管理』をファームバンキングシステムと連携させることで、以前と同様の仕組みを実現しました」と佐藤氏は続ける。

決算日程を約1/2に短縮。会計業務の効率化も実現


日本ギア工業株式会社
経理部 副主事
大川 知秀 氏

プロジェクトのメンバーが一丸となって再構築に取り組んだ結果、新会計システムは2002年春に無事本稼働を開始。もともとは必要に迫られての導入ではあったが、その後の業務効率化にも大きく貢献している。

日本ギア工業の経理部副主事の大川知秀氏は「以前は月締めの作業が終わってからでないとデータが見られなかったため、何か問題があった場合も対応が後手に回りがちでした。しかし現在では全事業所のデータを本社経理で一元管理できるため、必要なデータを即座にチェックすることができます。しかも日付や科目、金額など任意の項目で照会できますので、データ検索の柔軟性も格段に向上しました」と満足げに語る。

またGLOVIA-Cを導入したことで、決算処理のスピードも大幅にアップした。昔はホストから出力した紙帳票を再度手入力して決算書を作成していたため、月次決算に2週間以上を要していた。しかし現在ではGLOVIA-Cだけで決算書が作成できるため、同じ作業を一週間前後で処理している。

「今後も予実算管理やIR活動の充実など、様々な用途に新会計システムを活用していきたいですね」と抱負を語る山田氏。次世代に向けた新たな取り組みを、GLOVIA-Cが支えていくのである。


パートナーメッセージ

富士通株式会社
神奈川支社 産業営業部 営業主任
酒井 信之 氏/永倉 功三郎 氏

この度の会計システム再構築プロジェクトにおいて推進メンバーの方々と 一体感を持って取り組むことが出来ました。
GLOVIA-C会計パッケージの適用により短期間でのシステム立ち上げを実現し、会計業務の効率化 に貢献出来たことを大変光栄に思っております。今後も日本ギア工業様の経営をご支援出来るパートナーとして最善を尽くしていきたいと存じます。

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