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第2の創業期を支える「3次元会計」をGLOVIA-C 会計パッケージで実現

このページの情報は、2002年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

自動車部品、電気部品、産業用部品などの製造を手がける株式会社明治ゴム化成では、市場環境変化への対応を実現する新会計制度を策定した。各事業部門の収益を適切に管理すると同時に、グループ全体の競争力を強化するのが狙い。「3次元会計」と名付けたこの新制度を成功させるべく、会計システムを「GLOVIA-C」会計パッケージを導入し、次世代ビジネスに対応した会計環境を実現している。

株式会社明治ゴム化成

本社 神奈川県足柄上郡開成町延沢1番地
資本金 6億9,231万円(平成14年3月末現在)
代表者 取締役社長 塚野 宏氏
設立 明治33年2月
従業員数 516名(平成14年3月末現在)
事業内容 明治33年(1900年)に工業用ゴム製品製造のパイオニアとして設立。後に合成樹脂事業にも進出し、現在では電気部品・工業用部品・合成樹脂部品・印刷機材・自動車部品の5分野に事業を展開。環境問題も重視しておりISO14001に基づく環境マネジメント活動を推進している。
URL 株式会社明治ゴム化成
(http://www.meiji-rubber.co.jp/)


創業100年の歴史を踏まえ新たな飛躍を目指す


株式会社明治ゴム化成
代表取締役社長
塚野 宏 氏

2000年に、創業100年目を迎えた明治ゴム化成。海外の先端技術や生産設備をはじめて日本に導入するなど、日本のゴム産業の発展に大いに寄与してきた同社は、工業用ゴム産業のリーディングカンパニーとして活躍している。取締役社長 塚野 宏氏は「創業101年目となる2001年を『第2の創業期』と位置付け、新時代に対応した事業活動の実現に向けて全社一丸となって取り組んでいます」と力強く語る。

創業以来一貫して工業用ゴム製品の開発・製造・販売を手がけてきた同社だが、1965年からは合成樹脂分野にも進出。現在では燃料ホース、ブレーキホースなどの自動車部品事業、オフセット印刷機用ゴムシートなどの印刷機材事業、AV機器用ローラーなどの電気部品事業、ビールコンテナ、パレットなどの合成樹脂事業、エスカレーター用ローラーなどの工業用品事業と、5つの事業部門を展開している。

同社が開発・製造した製品の中には、ビールコンテナや合成樹脂パレットのように、従来の物流を一変させてしまった製品もある。こうした革命的な製品が提供できるのも、材料の基礎研究から製品開発・量産までを一気通貫で展開できる生産体制と、独創的なアイデアを形にする行動力があるからだ。塚野氏は「規模の拡大よりも、技術集団としての誇りを持って活動することを旨としてきました。これが、当社の大きな強みになっています」と胸を張る。

2002年度からは、同社独自のマネジメントシステムに加え、シックスシグマのマネジメント手法も導入。さらなる業務品質水準向上に取り組んでいる。

独自の「3次元会計」で経営体質を大幅に強化

日本の製造業を取り巻く環境は、依然として厳しい。明治ゴム化成でも全社的な業務改善に取り組むことで、今後の勝ち残りを図ろうとしている。「経済のグローバル化が急速に進行したことで、我々部品メーカーは国際的な競争を戦わなくてはならなくなりました。今後は品質、価格、スピードのすべての面において、お客様に当社の価値を認めてもらう必要があります」と塚野氏は語る。

競合他社に先んじるために、どのような戦略をとるかは企業によって様々だ。塚野氏は「組織を効率的に運営するためには、小さいユニットの方が良いというのが当社の考えです」と語る。物事一つ決めるのにも、小さなユニットのほうがスピーディーに動ける。しかも、情報の伝達・共有もより効率的にできる、というのがその理由だ。

「それぞれに特徴を持ったコンパクトな組織体が、目標に向かって邁進するというのが理想でしょう」(塚野氏)との視点から、同社では先に挙げた5つの事業部門がそれぞれプロフィット・ユニットとなり、独立した活動を行える体制作りを進めている。

ただし、こうした活動を成功に導くためには、それぞれのユニットの活動内容を評価する指標が必要だ。塚野氏はこの点について、「一番のポイントとなるのは、やはり会計制度です」と説明する。

そこで、同社が取り組んだのが、「3次元会計」と呼ばれる新会計プロジェクトである。3次元会計の3次元とは、「各プロフィット・ユニットの事業別会計」「財務会計・管理会計が一体化した高精度な会計環境の実現」「グループ企業全体の経営効率の最適化」の3点を指している。「次世代のビジネスを勝ち抜いていくためには、3次元会計の実現が必須であると考えました」と塚野氏は語る。

「GLOVIA-C会計パッケージ」で新会計システムを構築


株式会社明治ゴム化成
経営企画室 参事
夏井 喜久夫 氏

明治ゴム化成の3次元会計を実現するための製品選択で選ばれたのが、「GLOVIA-C会計パッケージ」である。GLOVIA-C会計パッケージを採用した理由について、経営企画室 参事 夏井 喜久夫氏は「当社の要件を満たせそうなパッケージ製品をいくつか候補に挙げ、機能、性能などを比較しました。その結果、『3次元会計』にはGLOVIA-Cが最適だという結論に達しました。その上、当社と富士通には約30年にわたるパートナーシップがあり、3次元会計の実現に向けた支援を確約してもらったことも大きかったですね」と説明する。

明治ゴム化成では、翌月5稼働日までに、グループ企業の会計データを経営トップに提出することを目標として掲げている。「連結対象となる国内5社の内、既に4社は4月からこの仕組みに参加。10月には5社すべてのデータを集約できるようになります」と夏井氏は満足げに語る。

GLOVIA-C会計パッケージはさらに、会計業務そのものを変革する上でも大いに役立っている。「従来の企業経理は、いわば経理部門だけに閉じた世界でした。しかし、各事業部門がプロフィット・ユニットとして事業を展開していくためには、経理部門任せではなく、それぞれがコスト・マネジメントを行う必要があります」(夏井氏)。

そこで、同社では現場入力を推進し、各事業部門に会計データの作成と管理の責任を任せている。経理部門は各事業部門から上がってきたデータを処理するだけという形になるわけだ。

夏井氏は「これにより事業の基盤となる会計データの精度が、飛躍的に高まります。また経理部門も今後は従来の業務の枠組みから脱却し、経営トップの戦略アドバイザーとしての役割を担うことになります」と力強く語る。

新中期経営計画を支える中核システムとして活用

明治ゴム化成では、今後も継続的な成長を遂げていくための新中期経営計画「愛称:GLARE」も策定している。GLAREは、関連企業を含めたグループ経営(Group)、株式上場(Listing)、資産効率の改善(Asset)、マーケットに相応できる体質の構築(Response)、海外戦略の強化と地球規模での事業展開(Earth)の頭文字に由来している。

塚野社長は「企業価値はお客様の評価によって決まるわけですから、当社もお客様から積極的に評価していただく企業にならなくてはいけない。『GLARE』ビジョンには、従来の流れを改革することで、社会のスピードに追随していこうという思いを込めています」と「GLARE」計画の狙いを紹介する。

もちろん、そのためには、タイムリーな経営情報の提供が不可欠である。様々な情報を多面的に分析することで、経営判断をより素早く、正確に行うことが可能になる。GLOVIA-C会計パッケージは、こうした同社の今後の戦略を支える重要な役割を担うことになるのだ。

富士通のサポートにも大いに期待

今回のシステム構築を担当した富士通に対しても、高い評価が寄せられている。塚野氏は「富士通は短い構築期間の中でシステムを実現すべく、最大限の支援を行ってくれました。これには、本当に感謝しています。グループ経営の効率化はこれからが本番ですので、今後も引き続き我々をバックアップしていただきたい」と期待を語る。

将来的には連結対象5社以外の国内グループ会社や、海外拠点も統合した会計環境をGLOVIA-C会計パッケージで実現していく予定である。「20世紀はモノの豊かさを追求してきた時代でしたが、21世紀には心の豊かさが重要になるでしょう。人間らしいやりがいのある仕事を創出できるよう、当社も努力していきたいですね」とにこやかに語る塚野氏。新中期経営計画のテーマとして掲げられた「GLARE」(まぶしく光る)が、まさに同社のこれからを象徴している。


パートナーメッセージ

富士通株式会社 東日本営業本部 神奈川支社
産業営業部長
広瀬 敏男 氏

システム構築にあたっては業務設計は勿論のこと、業務改革としてワークフローの仕組み作り、それを定着させる為の教育体制の整備等におきましてあらゆる場面で明治ゴム化成様のご協力をいただきました。これが、タイトなスケジュールを乗り越えてプロジェクトを成功に導いた最大の要因と感じております。当社としても今回、会計ソリョーションパートナーとしてプロジェクトに参画できご支援させていただけたことを大変光栄に存じております。今後も引続き、富士通グループ総力をあげてサポートさせて頂くと同時に、他のお客様にも今回の経験をモデルシステムとして是非ともご紹介させていただければ幸いに存じます。

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