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30日かかっていた月次処理を5営業日に短縮、GLOVIA-Cで利益の出る企業体質作りを実現

このページの情報は、2006年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

導入事例 マルコメ株式会社 様

経営環境の変化はいよいよ激しくなり、スピードへの対応が不可欠になっている。自社のビジネス状況をリアルタイムに把握して、素早く間違いのない決断を繰り返さなければならない時代となった。強力な地盤を持つ老舗企業といえども、この例外ではない。味噌業界のトップメーカーであるマルコメ株式会社も、スピード経営や利益の出る体質作りを目指して、全社システムを刷新した。その核になったのが、GLOVIA-C会計情報システムである。マルコメと富士通が一体となったプロジェクトにより、新システムを9ヵ月の短期間で構築。社員の意識改革や月次決算処理の大幅短縮など、さまざまな効果を生み出している。

マルコメ株式会社

設立 1948年(昭和23年 「青木味噌醤油」設立)
創業 1854年(安政元年)
代表者 代表取締役社長 青木 時男 氏
本社 〒380-0943
長野県長野市安茂里883番地
資本金 1億円
従業員数 350名(男295名・女55名)(2004年3月現在)
事業概要 日本人の知恵の結晶である味噌を、最先端設備による徹底した品質管理で生産。同時に、味噌業界のトップメーカーとして市場拡大にも努めている。大人気のだし入り「料亭の味」、本格即席「長熟みそ汁」シリーズ、新製品の「超野菜いっぱいカップみそ汁」など、お味噌を味わえる提案を積極的に続けている。
URL マルコメ株式会社
(http://www.marukome.co.jp/)

お味噌で日本の食生活を支えるマルコメ 「超野菜いっぱいシリーズ」が大ヒット

お味噌は幅広い食材に適した調味料であり、日本の代表的な国民食の1つである。健康食品としても見直されており、米国をはじめ海外でも注目を集めている。このお味噌のトップメーカーであり、最も親しまれているブランドが「マルコメ」だ。丸坊主の少年キャラクター「マルコメ君」を、強烈に記憶している人も多いだろう。

マルコメの創業は、江戸時代の安政元年(1854年)。以来、「おいしいお味噌で、健康を」をモットーに日本の食生活を支え、2004年には150周年を迎えている。老舗だからといって既存の商圏やビジネススタイルに、しがみついているわけではない。伝統の製法を究めた極上味噌はもちろん、現代の生活習慣に合ったインスタントみそ汁まで幅広い商品を提供している。例えばみそ汁のダシを取る手間が省ける「ダシ入り味噌」を商品化し、ロングセラーとなっている。本格即席「長熟みそ汁」シリーズも人気が高い。

さらに、新発売の「超野菜いっぱいカップみそ汁」が、コンビニエンスストアの販路を中心に大ヒットとなった。野菜が不足しがちな人たちをターゲットにした、具だくさんのインスタントみそ汁である。CMに小泉里子を起用し、特に働く女性の指示を集めた。この「超野菜いっぱいシリーズ」は食品産業新聞社主催の第35回食品産業技術功労賞を食品部門で受賞している。

伝統を守りながらマルコメは、時代を見据えた革新を取り入れ、お味噌を十分に味わえる商品提案を続けているのである。

月次処理に時間がかかり素早い決断が困難に 旧システムのレスポンスも課題となる


マルコメ株式会社
財務本部 財務部 ゼネラルマネージャー
江口 隆 氏

老舗企業ならではのノウハウがあるし、販路も人材もある。だが、時代のスピードが従来のやり方を許さなくなってきた。「古い会社ですから長年の経験や勘で、戦略を練り戦ってきました。しかし、経営環境の変化が激しすぎ、このままでは勝ち続けることが難しくなってしまいました」と、マルコメ株式会社 財務本部 財務部 ゼネラルマネージャー 江口 隆 氏は語る。

今までは、毎月の予算と実績を照らし合わせ、目標に達していなければ該当する地域にCMを流したり、販促キャンペーンを実施したりしてきた。新商品を投入し市場を喚起するなどのてこ入れを行い、売上を伸ばしてきたのである。

だが、月次処理に1ヵ月もかかっており、提供されるデータは2ヵ月前のものになっていた。2ヵ月経つと市場はすでに変化しており、そのデータを見て判断しても手遅れになる。可能な限りリアルタイムにビジネス状況を把握し、最前線の舵取りをしなければならない。

月次処理が遅れる理由は、バラバラなシステム構成にあった。販売管理は汎用機、財務管理はクライアント・サーバ型システム、生産管理はExcel……というように、それぞれ単独で構築されていた。相互のデータ連携も貧弱で、手作業による変換が中心であった。各部門のデータを記憶メディアや帳票で受け取り、再入力することが多かった。

「さらに、仕入れ科目の締日が翌月15日であったり、販売促進費用は1ヵ月後でなければ確立しないなどの制約がいくつかあり、早期の月次処理を困難にしていました」と同社 財務本部 財務部 経理チーム チームリーダー 市川 純一 氏は、遅れの理由を語る。

システム上の課題は、これだけではない。汎用機で行っていた処理が限界を超えて増加し、夜間バッチが朝になっても終わらないこともあった。汎用機からWindowsなどのオープンシステムに移行して、運用コストの削減と柔軟な拡張性を手に入れたいという要求も上がっていた。

9ヵ月間での基幹システムの刷新 GLOVIA-Cによる財務管理システムはわずか5ヵ月間


マルコメ株式会社
財務本部 財務部 経理チーム チームリーダー
市川 純一 氏

システム上の問題をトータルに解決するため、マルコメでは全社システムの見直しを開始。150周年の節目(2004年8月)に合わせ、販売管理、原価管理、財務会計、生産管理の各システムを、シームレスに統合するという目標を立てる。だが、この構想が持ち上がったのが2003年秋であり、残された構築期間は9ヵ月間しかない。9ヵ月での構築という条件を聞いて、気後れしたベンダーもいた。

全システムの構築は9ヵ月であったが、GLOVIA-Cによる財務管理システムには、わずか5ヵ月しか許されていなかった。新年度の2004年4月稼働が必須となっていたからだ。そんな中、「できます!」と手を挙げたのが富士通であった。

この意気込みと提案の品質が評価され、富士通が全社システム刷新の大プロジェクトを受注。2003年10月以降、双方のコミュニケーションを密にし、理想とする方向性にズレが発生しないようにするため、毎週欠かさずメンバー全員で会議を開くことになった。会議にはトップも参加し、方向転換が必要ならその場で意思決定を下すようにした。

「本当にスタッフの皆さんには感謝しています。何しろ、今回は稼働日厳守が絶対条件でしたので、富士通とは同じビジョンを共有できるようにしました。弊社の社長も私共の動きをよく理解して行動をしてもらいました。短期構築では、トップの役割は大きいと思います」と、江口 氏は振り返る。

富士通の一連のプレゼンテーションの中で、GLOVIA-Cに対する印象を、市川 氏は次のように語っている。「FDWH(ファイナンシャル データウェアハウス)のデモンストレーションを印象深く覚えています。帳票作成が極めて簡単にできることがわかり、提供されたテンプレートを膨らましていけば、求められるレポートや帳票を次々に提供できるようになると、確信しました。FDWHには可能性を感じました」。

このGLOVIA-Cによる財務管理システムのほか、販売管理システムはファミリー製品の「FMMAX」(FQS)、生産管理システムは「MCFrame」(東洋エンジニアリングシステム)、EDIはAnyTran(DAL)で構築。ともに富士通が窓口となり、ワンストップで提供している。

それぞれのアプリケーションサーバには富士通のIAサーバ「PRIMERGY」を採用。DBはOracle、ストレージ・システムは「ETERNUS」となっている。また、信頼性を確保するため、DBサーバ、ストレージ、LAN回線は冗長化されている。

月次の決算処理が30日から5営業日に短縮 意思決定も素早く的確に行えるようになった

従来は各システム間の連携機能が貧弱で、データ転送はほとんど手作業にかかっていた。全社システム刷新後は、GLOVIA-Cによる財務管理システムを核とする有機的な構成となり、シームレスなデータ連携が可能となった。

「これで30日以上かかっていた月次決算処理が、5営業日に短縮されました。従来のようにCSVに書き出して取り込むことなどというような転送の手間が、まったく不要になりましたし、転送後の手作業によるチェックもなくなりました。完全に我々の手を介さないので、最初の頃は不安になったほどです」と、業務の効率アップを市川 氏は認める。

もっとも、データ連携とGLOVIA-Cのみで月次決算処理がスピード化されたわけではない。「買掛金の締めを前倒しにすることはできませんし、販促費用の確定はやはり1ヵ月後です。そのため、これら未確定データの近似値を算出する仕組みを作り出し、組み込むことにしました。これらの判断や作業には苦労しました」とも市川 氏は語る。

「これにより意思決定もより素早く的確に行えるようになりました。システム連携により過剰在庫をなくすことができましたし、営業部門の損益が日々把握可能になりました」と、効果の大きさを江口 氏は語る。生産管理システムと販売管理システムが連携し、製品、原料ともに過剰在庫をなくすことが可能となった。また、原価を正確に掴むことによって、営業部門の損益を日次で把握できるようになった。

さらに、オープンシステムに移行することにより、システムの運用コストを約20%削減。拡張性にも優れているため、企業成長に合わせた柔軟なシステム拡張も可能となっている。

粗利の確認から営業利益の確認へ GLOVIA-Cのバージョンアップに期待

「システム刷新で最も変わったのは社員の意識でしょう。これをさらに次のステップへ続けたいと考えています」と、江口 氏は構想している。

営業と本社幹部は毎週月曜日、全社テレコム会議を実施している。拠点ごとに会議室に集まり、音声で広域会議を行っているのである。ここで、議題になるのが「損益」だ。販売管理システムでは、部門ごと、担当者ごと、顧客ごと、地域ごとなどのセグメンテーションで製品の損益一覧を確認できるようになっている。このデータを元に会議を進行することで、営業の意識に変化が出てきた。それまで営業は「売上」一本槍だったが、「粗利」や「収益」などが、日常会話の中に出てくるようになった。このメリットが大きいというのである。製造原価を念頭に置いた「利益創出型営業」へと進化したといえるだろう。

「しかし、粗利だけではまだまだ不満です。経費等も差し引いた営業利益を重視して欲しいのです」と、江口 氏は強調する。だが営業利益は、販売管理システムだけでは算出できない。そこで、江口 氏が着目しているのが、GLOVIA-Cだ。販売管理システムの明細データをGLOVIA-Cに取り込んで、営業利益を算出。それをオープンにして、真に利益の生み出す体質作りをしていきたいという。

このために江口 氏はGLOVIA-Cのバージョンアップを進めようとしている。現在のV10を11に強化して、大容量のFDWHで処理したいという。そのための提案をすでに富士通に求めている。「こまめなバージョンアップが大切だと思います。従来なら5年リースで導入したら、5年間辛抱して使い続けてきましたが、5年も経つと機能も見た目も雲泥の差が開いてします。そうなる前に、常に最新の機能を導入し、使っていきたいと考えています」とも語っている。

経理部門の意識も変化 FDWHとGLOVIA-C関数を活用して管理会計の充実へ

意識が変わったのは営業だけではない。経理部門の意識も確実に変わった。かつて、経理部門は全社の業務で発生した経理データが集まり、それを正確に集計して、決算書を作成していればよかった。だが、システム刷新により、このほとんどは自動化され、極めてスピードアップされた。経理部門での伝票入力は大幅に減ったし、他システムからの手作業によるデータ移行もなくなった。伝票のチェックもほとんどはGLOVIA-Cが代行してくれる。

そこで、経理部員たちはまず自分たちの業務の効率化を開始し、コスト削減に努め出した。さらに、構築したシステムをアクセスする営業などのために、一般の社員にはわかりづらい経理用語の教育なども開始している。貸し方借り方などの用語を教え、GLOVIA-Cのデータの活用を促進しているのである。

さらに、マルコメではそれまで支社支店で作業をしていた経理部員を、本社に集中させる予定である。「これで、全社のお金の出し入れを一本化できます。それぞれの拠点で持っていた余剰金も不要になり、キャッシュフローが改善されます」と、江口 氏は期待している。

経理部員の1人である市川 氏の業務も、確実に変わっている。処理する仕事から考える仕事へと進化し、その支援をしているのがFDWHとGLOVIA-C関数である。「GLOVIA関数を利用して、FDWHに蓄積されている会計データから予算と実績に関するデータを抽出しています。キャッシュフロー計算書を作成したり、部門別の予実管理のレポートを簡単に作れるようになりました」。さらに、この機能を活かして、市川 氏は管理会計を充実させていきたいと抱負を語る。

GLOVIA-Cによって、シミュレーションがしやすくなったと、江口 氏も語る。「今では夏場になると今期、すなわち来年3月期の決算予想が、かなり正確に算出できるようになりました。まだ1年程度のデータ蓄積でここまでできるのですから、2年後3年後が楽しみです」と、江口 氏は微笑む。

全社で利益を生み出せる体質作りを目指す GLOVIA-Cのデータとマーケティングデータのドッキングを目指す

食品業界は価格競争などにより厳しい状況が続くと予想される。生き残っていくためには、ロスやムダをなくして経営の効率化を急がなくてはならない。利益に直結する営業戦略を展開したり、時代の変化を見とおして迅速に意思決定を行うなど、全社で利益を生み出せる体質作りが不可欠となる。

「この使命に答えるため、経理部門は利益アップの提案や、企画立案を主な業務にしていきたいと考えています。何しろ、お金の流れを私たちは正確に掴んでいます。なぜ、利益が上がらないのか、利益を上げるにはどうすればよいかを、冷静に分析できます」と、今後の経理部門のあり方を強調する。

GLOVIA-Cに対する江口 氏の構想は、さらに膨らんでいる。その1つが、GLOVIA-Cのデータとマーケティングデータのドッキングだ。「自社のビジネスだけではなく、市場動向や地域のデータを組み合わせて、より効率的な営業展開ができないかを考えています。それにより、例えば事業部の分割や合併があるかもしれませんし、新しいエリアに営業部隊が必要かもしれません。そんな分析が可能となるデータをGLOVIA-Cには期待しています」と、江口 氏はこれからの意気込みを強く語った。


パートナーメッセージ

富士通株式会社
長野支店 第三営業部
羽場 厚誠

今回は基幹システムの刷新という大がかりなプロジェクトで、しかもわずか9ヵ月という短期間で構築でき、胸をなで下ろしている次第です。このような全社的なビッグプロジェクトになると、各現場から抵抗勢力が出て来て収拾がつかなくなる例も珍しくありません。しかし、マルコメ様は企業風土なのでしょうか、高い目標意識を持ち、全社一丸となってゴールへ向かい、みごとスケジュールどおりに成し遂げました。すばらしいことだと思っております。今、マルコメ 様は分析系の充実を図ろうとされています。その手助けができるよう、マルコメ 様のファンとして、真にお役に立てる提案を続けていきたいと考えております。


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