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Fujitsu

Japan

グローバルSCMシステムの構築をトータルにサポート。大手精密機器メーカー A社 様

このページの情報は、2003年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

アジアまたは欧米へと調達、生産、物流の拠点を拡大している日本の製造業。
このような国際化は、大企業に限らず幅広い企業で、急速に進んでいます。
世界規模に視点を置いたサプライチェーン全般のグローバルな最適化。
その代表的な事例として、富士通のSCP(Supply Chain Planning)パッケージGLOVIA/SCPによるグローバルSCM(Supply Chain Management)システムの導入事例をご紹介します。

課題は需要予測と生産量の決定

社は、精密機器を中心として製造販売する優良企業であり、主要製品においてトップシェアを維持しています。しかし、さらなる発展のため、機会損失、余剰在庫の発生、欠品による顧客満足度の低下など、抱えている多くの課題を解決することが急務となっていました。

例えば、A社の主要製品はほぼ全世界各国で販売され、製品種は延べ数万種にものぼります。そのため人の経験に基づいた販売予測には多大な労力が必要であり、需要の変化に迅速に対応した修正を施すことが困難でした。

また、販売拠点、倉庫拠点、生産拠点など世界の各拠点を結ぶ物流ネットワークの複雑さも、点在する在庫情報の把握を困難にしており、生産拠点における絶対生産量の決定において精度を欠く要因となっていました。

GLOVIA/SCPを中心としたソリューションを採用

これら課題を解決するために採用されたのが、GLOVIA/SCPを中心とした富士通のソリューションでした。需要計画、供給計画、生産計画の各業務は密接にからみあっており、一つ一つの課題に対して局所的な対応では効果が限られます。そのため、販売~物流~生産までの一貫した各業務のプロセスをトータルで改善し、相乗効果を生み出すことを期待しての採用でした。

改善策ではまず、対象となる一連の業務プロセスの骨子となる、需要計画部分において、迅速で正確な判断を下すことができる仕組みを構築することを目指しました。過去の販売実績をDWH(Data Ware House)に集約し、抽出した情報から需要計画モジュールによる自動予測を行います。これにより、人の経験・カンに基づく判断をできるだけ取り除いた、スピーディな対応が実現されました。

次に、需要計画以外のもう一つの変動要素である、各拠点における在庫基準に着目し、在庫を集中させる最適拠点の絞り込みを行いました。さらに製品ごとの生産拠点も絞り込むことによって、物流ネットワークを再定義し、集中生産、集中管理によるコストダウンを目指しました。

世界規模での在庫圧縮を実現

これら改革を生産業務へ連携させることを担ったのが供給計画モジュールです。供給計画モジュールは需要計画の結果をインプットとし、各拠点に設定された在庫基準を守りつつ、生産拠点に対して必要な補充量を算出することができるモジュールです。供給計画モジュールにより、必要なモノを、必要なときに、必要な量だけ生産し供給するための仕組みが完成しました。また、立案した供給計画の結果を用いて、適時に各拠点の在庫予実状況を把握することも可能となり、欠品、機会損失を未然に防止する対処を、迅速に取ることができるようになりました。

構築したシステムにより、各拠点の需要変動、在庫情報の精度が向上したため、生産拠点における能力を無駄なく駆使することができるようになりました。今後同システムにおける対象製品を段階的に増加させていく方針であり、全世界規模で同システムを展開していくことで、真のグローバル在庫圧縮の実現も期待されています。

富士通は、今回のグローバルSCMシステムを、コンサルティングからシステム構築までトータルにサポートいたしました。トータルソリューションベンダとして、A社の世界戦略を強力に支援しています。

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