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GLOVIA-Cを核に全システムを接続。リアルタイムなデータ提供と経理業務の大幅な効率化を実現

このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

分散システムからWeb化による統合集中システムへ。1990年代に構築された分散システムが、一斉にリプレースの時期に入っている。そんな中、小松物産株式会社は、全国の支店に散在していたサーバを、本社に統合。GLOVIA-C会計情報システムを核に、人事、給与、固定資産など、全システムを有機的に接続された集中システムを構築した。Web化とサーバの統合により、運用管理業務を大幅に削減。さらに、リアルタイムなデータ提供と経理業務の効率化を実現している。

小松物産株式会社

設立 昭和26年4月
本社 〒980-0811 仙台市青葉区一番町一丁目4番28号(小松物産ビル)
代表者 代表取締役社長 小松英敬 氏
資本金 3億円
事業概要 上下水道資材・管工機材、土木・建築・環境資材、空調・設備・省エネ機器等を扱う総合商社。全国に支店網を設け、膨大な種類の資材を販売している。
URL 小松物産株式会社
(http://www.komatsu-bussan.co.jp/)


個々に構築してきた分散システムの課題


小松物産株式会社
経理部長
掛田 秀明 氏

小松物産は、宮城県仙台市の本社を拠点に全国20支店5営業所の販売網で営業展開している総合商社である。取扱う商品は、「上下水道資材・管工機材」、「土木・建築・環境資材」、「空調・設備・省エネ機器」、さらには農業資材等々多岐にわたっており、仕入先メーカーと商品アイテム数が多いのが大きな特徴である。

住宅着工率の低下や公共事業の減少などにともない、建築・土木の業界では激しい生き残り競争が続いている。同社でも経費削減を図るとともに、ユーザーニーズや環境の変化へ即応するため新たな仕組み作りが求められていた。

「しかし、個々に構築してきた業務システムが、クライアント・サーバ型の分散システムで運用コストがかかるうえ、リアルタイムなデータの出力も困難でした。これら業務システムが改善の対象となりました」と、同社 経理部長 掛田秀明氏は語る

経理、人事、給与、販売購買、与信、経費支払いなど必要に応じて各種システムを構築してきたが、一部システム連携を除き単独で稼働しており、会計情報システムでの集計にひどく時間がかかっていた。経営戦略の立案や経営判断のベースとして使用するにはすでにデータが陳腐化していることもあった。

またそれぞれのシステムは、各支店にサーバが配置されている分散形態であり、それらサーバの運用管理に人手と時間がかかっていた。例えば、2000年対応のときは本社の担当が支店をまわり対応完了までに3ヵ月間を要したという。

全システムの連携を目的に新システムを検討


小松物産株式会社
経理課長
三塚 慶浩 氏

そこで各業務システムの連携を念頭に全システム刷新の検討を開始した。長期にわたって使用できる仕組み作りと公正な立場でのアドバイスを得るために、独立系のコンサルティング会社にコンサルタントの派遣を要請。これが、1999年(平成11年)のことである。翌2000年にはベンダー数社に提案を依頼。その要件は大きく2つ、「簡素化されたシステム」と「整合性のとれたシステム」の構築であった。

ソレキア株式会社東北支店は、この依頼に応じ企画書を提出。同年秋には同社によるシステム構築が決定された。「GLOVIA-Cを核にしたシステム連携が要件に即していました。ソレキアにはシステム連携のノウハウと実績があるし、この構想であれば問題ないだろうと、コンサルタントも認めました」と、同社 経理課長 三塚慶浩氏は採用の理由を語る。

採用の決定以降、詳細な再分析を開始し、翌2001年春には設計と構築に入る。そして、2002年4月1日、新システムが本格稼働した。

GLOVIA-Cを核に12サブシステムを接続


小松物産株式会社
WANシステム課長
佐沢 浩和 氏

新システムは、核となる会計情報システムにGLOVIA-C会計情報システムを採用。サブシステムであるGLOVIA-Cの人事、給与、固定資産、このほか手作りで仕上げた販売購買システムなど、12サブシステムが接続されている。

「今回のシステム構築の特長は、会計情報システムのデータ連携から先に決定し、そのために入り口をどのようにしたら良いかを考えたことです。これが、システム構築成功の最大の要因でしょう。既存システムは現場の意見を最優先し、その意向に添うような個々のシステムを構築した後に各システムの連携を行う予定であったが、システムの増加や複雑化から、これが困難になり、結局接続できないまま終わってしまいました。」と、同社 WANシステム課長 佐沢浩和 氏は語る。

そこで、今回は経営者や現場担当者がどのようなアウトプットが欲しいかを確認し、会計情報システムへのデータ連携を構築するに当たり、各サブシステムの検討に入った。

自動仕訳と集中処理により業務を効率化

「経理業務から見れば、システムの最大のメリットは、自動仕訳でしょう。従来、会計情報システムとサブシステムの連携が不完全で、データの再入力が残っていました。それがまったくなくなりました」(三塚氏)。例えば、給与の仕訳は、極めて複雑であったが、GLOVIA-C給与を導入し、仕訳を自動連携することで、かつて2日かかっていた仕訳業務が1?2時間程度で終了している。

さらに、固定資産管理はExcelによる手作りの台帳を、各支店で作成し、それを決算時に本社で集計していたが、そのチェックや集計に2人がかりで丸1日かかっていた。それがGLOVIA-C固定資産を利用することで、本社のチェック作業はまったく不要となった。本社でのデータ入力が、そのまま会計情報システムに取り込まれている。

年一回の決算書作成も、支店から送られているデータチェックに1週間かかっていたが、今では2?3日と作業量が半減している。

稼動から2年目の昨年7月には、本社に仕入・買掛業務の集中処理拠点を設立した。仕入先から送付されている納品書の仕入計上入力と、支払い申請業務は、従来支店毎に2名、合計44名が必要だった。それが、今ではすべての納品書を本社で一括入力することにより、社員6名とパート12名に省力化されている。貴重な資産である、人材の有効活用や再配置が可能となっている。

全社員が最新の情報にアクセス可能

従来、さまざまな経営データはいったん本社に集められ、それをExcelなどで集計して支店や部門に送り届けていた。場所によっては、すでに陳腐化しているデータが届き、価値が半減しているものも少なくなかった。「新システムでは情報のタイムラグがありません。誰でも、許される権限の範囲で最新の情報にアクセスし、業務に活用できます。全国共通の情報環境ができあがったのです」(佐沢氏)。

もちろん、Web化とサーバの統合により、運用管理業務の大幅な削減に成功している。

「すばらしいシステムを作って頂き、たいへん満足しています。今後は取引先との受発注データ、さらに申告や納税まで、電子化していきたいと考えています」と、掛田氏は新システムを高く評価する。従来、個々に構築してきたシステムを統合し、整合性のとれたシステムに刷新。その延長として、取引先との受発注データ、さらに申告や納税まで、電子化していく構想である。この挑戦にも、ソレキアと富士通が強力に支援していく。

小松物産株式会社 システム概要図


パートナーメッセージ

ソレキア株式会社
東日本支社 東北営業統括部 東北支店長
荒井 慶一 氏

全社統合システムという大きなプロジェクトをまかせて頂き、たいへん光栄に思っております。また、構築にあたっては多大なご支援とアドバイスをいただき、感謝しております。苦労はともないましたが、目的どおりのシステムを完成でき安堵しているところでございます。基幹システムができあがり、これからはその運用と環境変化に対応すべく、付加価値の高い提案を実施して参りたいと考えます。

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