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Japan

手作業を一掃し決算処理を3割近く短縮、経営や現場に必要なビジネス情報もスピーディーに提供

このページの情報は、2005年に掲載されたものです。
最新情報は、GLOVIAトップページよりご覧ください。

導入事例 株式会社京阪百貨店 様

かつて、経理部門の役割は決算処理にあり、その正確でスピーディーな処理のためにシステム化が進められていた。だが、情報の重要性が増してくるにつれ、ビジネスデータの収集と提供、さらには改善提案も経理部門に求められるようになる。これを認識し、京阪百貨店が選んだソリューションがERPパッケージ「GLOVIA-C(グロービア シー) V10」であった。FDWH(Financial Data Ware House)を活用し、詳細な予算と実績の対比や、部門ごとに必要な情報をフィードバック。さらに、GLOVIA-C XIにバージョンアップし、情報活用を促進しようとしている。

株式会社京阪百貨店
設立 1983(昭和58)年4月15日
本社 〒570-8558 大阪府守口市河原町8番3号
代表者 代表取締役社長 牧野 邦彦 氏
資本金 15億円
売上高 489億円(2005年3月期)
社員数 598名(2005年3月)
事業概要 京阪電気鉄道(株)の子会社であり、流通部門を担う。守口店を本店に、枚方店、京橋店、くずはモール店を有し、沿線住民の生活を支えている。特に、2005年4月には「くずはモール店」が大型ショッピングモール内にオープンし、大きな注目を集めた。
URL 株式会社京阪百貨店
(http://www.keihan-dept.co.jp/)


最後発ながら店舗を拡大する京阪百貨店


株式会社京阪百貨店
管理本部経理担当 マネージャー
稲岡 義量 氏

京阪百貨店は、京阪電鉄の流通部門を担う会社として1983(昭和58)年に設立され、2年後に守口店をオープンしている。その後、1994(平成6)年に枚方店、2002(平成14)年に京橋店をオープン。そして2005(平成17)年4月には、くずはモール店がショッピングモールにオープンしている。関西では最後発の百貨店ながら、順調に店舗を拡大。特にくずはモール店は、京阪樟葉駅に誕生した副都心型大型ショッピングモールの中核店舗として、沿線住民の大きな注目と期待を集めた。

京阪百貨店がオープン当時から推進しているストアイメージに「すがたも心もきれいな百貨店」がある。「姿はもちろん心もきれいな状態でお客様はもちろん、お取引先と接し、ご満足いただこうというものです」と、株式会社京阪百貨店 管理本部経理担当 マネージャー 稲岡 義量 氏は語る。

CAPSELからSuper CAPSEL、そしてさらなる効率化へ

設立当初から経理業務はシステム化されており、富士通のオフコン版業務パッケージ「CAPSEL」を利用していた。これを2000年対策のために、SuperCAPSELへバージョンアップ。SuperCAPSELの充実した機能により、大幅に業務を効率化できたが、まだいくつか手作業も残っていた。この手作業が次第に負担となってくる。

背景には店舗の拡大があった。2002(平成14)年に京橋店をオープンさせ3店舗となり、2005(平成17)年4月にはくずはモール店がオープンしようとしていた。限られた人員で増加する経理業務を処理するには、いっそうの効率化が必要であった。当時、消費税の申告は手作業であったし、固定資産管理もExcelで行っている状態であった。

さらに、連結決算の一環として京阪百貨店も四半期開示が必要となった。2003(平成15)年から四半期開示をはじめたが、これも手作業であった。

大きな要件となった社員へのデータ開示


株式会社京阪百貨店
管理本部経理担当 サブマネージャー
岩井 英郎 氏

2003年から経理システムリプレースの検討を開始し、11月にはITベンダー各社に提案を求める。その際、手作業で行っていた各種業務の自動化のほか、詳細な経理データの開示、活用も重要な要件としてあげている。

京阪百貨店では専門の委員会を設け、全社的な経費節減を進めていた。「私はその委員会の事務局を務めていたのですが、やみくもに経費節減を呼びかけても、効果はあまり期待できません。そこで、詳細な予算と実績データを公表し、問題点を把握できるようにしたいと考えました。精度の高い予算実績管理が欲しかったのです」と、稲岡 氏は振り返る。

また、「役員が経営データを要求するのはもちろんですが、各部門の社員も蓄積されているデータを入手して独自に集計したり分析したりしようとするニーズがあります。これらへスムーズに対応できる仕組みも必要でした」と、同社 管理本部経理担当 サブマネージャー 岩井 英郎 氏も語る。

Excelテンプレートの操作性と実績でGLOVIA-C V10を採用

ITベンダーからの提案を受け、デモやセミナーへ通い、製品を絞り込む。2004年の2月からは各社の比較に入り、最終的に採用したのが富士通のGLOVIA-C V10であった。「私たちの要件をすべてカバーしていたことはもちろん、Excelテンプレートに注目しました。また、窓口となったFJB(富士通ビジネスシステム)の対応も優れており、これも含めて長い間の信頼関係が大きかったと思います」と、GLOVIA-Cの機能とパートナーの対応を岩井 氏は認める。

ExcelテンプレートはExcelのワークシートにGLOVIA-Cのさまざまなデータを入力し、システムに一括登録する機能である。マスター登録のほか、日々の経理データの入力に対応。使い慣れたExcelで、入力業務を大幅に省力化できる。

6月の役員会で導入が承認され、構築に着手。10月には旧システムと並行稼動し、11月からは単独運用に入った。そして、2005年3月で初めての年度決算を迎えた。

GLOVIA-C V10から最新のGLOVIA-C XIへバージョンアップ


株式会社京阪百貨店
管理本部経理担当 アシスタントマネージャー
中島 直之 氏

決算は去年までは4月17-18日までかかっていたのですが、今年は5日ほど短縮できました。月次の決算も14-15日あたりまでかかるのですが、3日ほど短縮できています。これもExcelテンプレートや現場入力による効果だと思います。今ではさらなる短期化を目指しています」と、管理本部経理担当 アシスタントマネージャー 中島 直之 氏は導入のメリットを語る。

しかし、GLOVIA-C V10を導入してすべての課題や不満が解消したわけではなかった。帳票出力や入力画面、修正機能でいくつかの要望があがった。これを聞いたSEがXIへのバージョンアップを提案する。操作性など、きめ細かな機能改善を進めたXIであれば、ほぼすべての要求に対応することができた。

この提案を京阪百貨店はすんなりと承諾する。バージョンアップの準備を進め、2005年8月にはGLOVIA-C XIが稼動する予定である。「私たちには、矢継ぎ早のバージョンアップという認識はまったくありません。一連の経理システム増強の一環ととらえています。V10導入後の調整時期にXI発売のアナウンスがあり、タイミングよく最新のシステムを利用できることになりました」と、中島 氏は移行を喜ぶ。

GLOVIA-C XIにより全社のデータ照会が可能

GLOVIA-CにはFDWH(Financial Data Ware House)があり、膨大な量の明細データをそのまま蓄積し、必要に応じてドリルダウンできる。この機能をベースに予算実績管理の詳細なデータはもちろん、役員が求める経営情報や各部門の社員が要求するビジネス情報を提供できるようになった。これもGLOVIA-Cの導入メリットとして、高く評価している。

経理部門の役割が変わってきていると、稲岡 氏は語った。「かつての経理業務は正確な決算処理が仕事でした。しかし、これからは社内の経営データを集め蓄積し、必要に応じて開示し、改善提案を行うのが役割になります。このためにもGLOVIA-C XIには期待しています」(稲岡 氏)。

経理部門のニーズに応え、現場レベルから経営層に至るまで、ビジネスに必要なデータを確認し活用できるのである。


パートナーメッセージ

株式会社富士通ビジネスシステム(FJB)
関西営業本部 第ニソリューション統括営業部 流通ソリューション第二営業部
山崎 力 氏

長いお付き合いをいただき、大変感謝しております。京阪百貨店 様は、きれいなだけではなくとても暖かいデパートで、ついつい足が向いてしまいます。今後も、決算処理の短縮や情報提供などに、ご協力していきたいと考えています。ベストパートナーとして、お役に立てる提案を続けていきたいと思います。


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