株式会社ジオトップ様
このページの情報は、2004年に掲載されたものです。
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基礎杭工事のリーディング・カンパニーである株式会社ジオトップでは、全社業務を支える新たな情報インフラを構築した。様々な業務データを統合的に活用できる環境を実現することで、ビジネスの全体最適化を図るのが狙いである。新会計システムには、「GLOVIA-C 会計パッケージ」を採用。各拠点から直接データ入力が行える環境を実現することで、業務処理の効率化や決算日程短縮を実現している。
株式会社ジオトップ
創業 | 1923年4月 |
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設立 | 1937年4月 |
本社 | 〒541-0043 大阪市中央区高麗橋2-1-10 |
代表者 | 代表取締役 社長 藪内 貞男 氏 |
資本金 | 20億4000万円 |
売上高 | 217億1755万円(2003年度実績) |
従業員数 | 379名 |
事業概要 | 基礎杭工事の専門企業として大正12年に創業。遠心力高強度プレストレスト節杭「HC-TOPパイル」の製造・販売・施工などを手がける。1991年には社名を現在の「ジオトップ」に変更。建設基礎のエキスパートとして、さらなる発展を遂げようとしている。 |
URL | 株式会社ジオトップ
(http://www.japanpile.co.jp/) |
株式会社ジオトップ
管理本部 計数室長
大黒 出 氏
大正12年の創業以来、80年以上にわたって基礎杭の製造・施工を手がけてきたジオトップ。ビルやマンションは言うに及ばず、大型ショッピングモールやアミューズメント施設、病院、工場など、様々な建築物に同社の製品が利用されている。
同社では「自社で製造した杭を施工し、その品質を保証する」を企業理念に、建設前の地盤評価から、製造・施工まで一貫したサービスを提供。また製造・施工の両分野でISO9001の審査登録を行うなど、品質にも徹底してこだわっている。
ジオトップ 管理本部 計数室長 大黒 出氏は「当社では各種の技術開発にも積極的に取り組んでいます。主力製品の節杭である『HC-TOPパイル(ハイシートップパイル)』の改良はもちろん、新施工法・新製品の開発にも全力を投入。2004年夏にも、新工法を発表する予定です」と力強く語る。
「施工しやすく、抜けにくい杭」という発想を元に、創業者・武智正次郎氏が生み出した節杭は、安全性の面でも高い評価を獲得している。「HC-TOPパイル」を基礎杭として施工された物件は、近年日本各地で発生した様々な地震災害においても全く被害を受けていない。こうした製品・工事に対する信頼性の高さが、年間4,000件もの施工実績につながっている。
大黒氏は「高品質かつ低コストな製品・サービスの提供を目指して、今後も尽力していきたい」と意気込みを語る。
株式会社ジオトップ
管理本部 計数室 課長
重光 孝博 氏
同社では業務のIT化も推進しており、2001年には基幹業務システムの全面再構築に着手した。大黒氏はその経緯を「従来は全国の拠点でスタンドアロンのシステムが稼働していたため、業務データの集計作業を月単位でしか行えませんでした。このままではタイムリーなビジネス展開は行えないと考え、ERPによる基幹システム再構築に踏み切ったのです」と説明する。
会計、工事管理、生産管理など、主要な業務システムすべてを入れ替える大規模プロジェクトであるため、同社では複数のITベンダーに提案を依頼。その結果選ばれたのが、「GLOVIA-C 会計パッケージ」をはじめとする富士通のパッケージ群であった。
ジオトップ 管理本部 計数室 課長 重光 孝博氏は「5社から提案を受けましたが、当社の要件に最もマッチしていたのが富士通の提案でした。拠点数が全部で約40ヵ所にも上るため、クラサバ型のシステムではクライアント側の運用管理に問題が生じます。その点『GLOVIA-C 会計パッケージ』はWeb対応ですので、手間を掛けることなく新システムを全国展開できる。この点が大きなポイントとなりました」と説明する。
株式会社ジオトップ
経理部 経理課長
藤野 高行 氏
拠点から直接会計システムにデータを投入できるようになったことで、データ収集のスピードは大幅アップ。また工事管理システム・生産管理システムとも連携を行うことで、最新の情報をデイリーで相互に反映できるようになった。
ジオトップ 経理部 経理課長 藤野 高行氏は「当社の旧システムでは各部門別で支払いの集計業務を行っていましたが、『GLOVIA-C』の基本機能では取引先別に支払い処理を行うようになっており、。そこでこの点についてはカスタマイズを加えました」と語る。支払い業務は取引先からの信用にも関わるだけに、かなり気を遣ったという。
「サーバと各拠点のクライアントを結ぶ回線にはFTTH及びADSLを主としたインターネットVPNを利用していますが、パフォーマンス的な問題もほとんど生じていません」と重光氏は語る。
「GLOVIA-C 会計パッケージ」を導入したことで、会計業務にはメリットがもたらされることとなった点もあります。「以前は決算業務に約15日程度を要していましたが、支店、工場等の協力を得て現在では7?8営業日で管理資料の作成が出来ています。また、年次決算時には全社的な資産や負債の動きを確認する必要がありますが、こうした決算時のチェック、書類作成はやりやすくなりました」と藤野氏は語る。
たとえば特定の資産に変化があった場合、これまでは年間のデータをすべて紙帳票に出力し、それを再度表計算ソフトなどに入力してチェックしていた。これに対して、「GLOVIA-C 会計パッケージ」の元帳検索機能を利用すれば、こうした作業も随時に行うことができる。
「『GLOVIA-C』から直接データをクライアントPCに落とし、各種の資料を作成するといったことも経理課では行っており、紙ベースの業務処理を行っていた時代と比べ作業効率が上がったのではないか」と藤野氏は語る。
独自の技術力を武器に、業界を牽引し続けてきたジオトップ。その新たな成長を、「GLOVIA-C 会計パッケージ」が支えていく。
株式会社富士通関西システムズ
第三営業部 企業グループ
増田 隆史 氏
プロジェクト開始当初、基幹システムをWebで全面再構築した例はまだそれほど多くありませんでしたが、それにも関わらず我々を全面的に信頼して頂けたことに大変感謝しています。構築から3年が経過し、ようやく当初ご提案した姿を実現することができました。
今後も運用形態や市場環境の変化に柔軟に対応できるよう、様々な提案を行っていきたいと考えています。