ニューノーマル時代のものづくりに求められる「変革力」

~不確実性の高まる世界でのバリューチェーン変革への挑戦~

関連イベント|グローバルイベント「Fujitsu ActivateNow」(オンライン開催)

  • ニューノーマルにおける製造業DXの実践

    • 講演者:株式会社日経BP 三好 敏 氏
      デロイトトーマツコンサルティング合同会社 中村 智行 氏
      Ridgelinez株式会社 瀧澤 健 氏
      富士通アイ・ネットワークシステムズ株式会社 井上 正樹 氏
    • 開催日時:2020年10月14日(水)14:00~14:50
      2020年10月16日(金)より、オンデマンドで配信

2020年8月に開催された「次世代ものづくりセミナー」の基調講演で、Ridgelinez株式会社 プリンシパル 兼 富士通株式会社 シニアディレクター 瀧澤健氏が、「New normal時代の日本のものづくり」と題して講演しました。内容の一部をここでご紹介します。

デジタルものづくりでコロナ禍に立ち向かう富士通グループの対応

新型コロナウイルス感染症が世の中に与えた影響は甚大で、仮に感染拡大が終息しても、発生以前の状態に戻ることはないでしょう。ニューノーマルを見据えた企業活動が求められるのは、製造業も例外ではありません。今後さらに不確実性が高まる環境では、企業の存続、競争力維持・強化のため、コロナ禍での対応で培ったノウハウやオペレーションを生かしつつ、企業を変革していくことが重要です。

新型コロナウイルス感染症が従来の災害と異なるのは、施設やインフラへの物理的被害ではなく、人の移動制限やソーシャルディスタンスの確保など、ライフ・ワークスタイルの変化に伴う「常態化したリスク」にどう対処するかが求められていることです。

富士通グループでは、この難題に設計・製造業務のデジタル化で対応しました。まず、設計業務では国内外の設計拠点が連携して設計の検証や評価を行う「ロケーションフリー」の体制がすでに構築されていたことから、これを徹底的に活用しました。ネットワークを介した単なる業務の受け渡しではなく、設計者のノウハウ、過去のトラブル事案、部品の品質特性などをデータベースで共有したことで、在宅でのテレワークを含むほとんどの設計者がリモート環境でも問題なく業務を遂行できるようにしました。

一方、製造や運搬のプロセスで他人との接触が避けられないものづくりの現場は、簡単にテレワークに移行できません。そこでどう対処したか。

Ridgelinez株式会社 プリンシパル 兼
富士通株式会社 シニアディレクター
瀧澤 健氏

富士通グループでは以前からMan、Machine、Materialという「3つのM」で、「変動に強いものづくり」に取り組んでいます。例えば、「Man」では多能工化やスキルマップの活用、「Machine」ではラインの自動化やモジュール化が代表的なものです。また、「Material」では部品の納入状況を瞬時に工場内で共有し、顧客の納期に合わせた最適な部品を時間単位に投入できるデジタルオペレーションを実施していました。

3つのMで「変動に強いものづくり」

この「3つのM」をベースに、機器の組み立てコンベアラインでの作業のモジュール化で作業工程の変更や入れ替えができることで、感染者の発生によるライン停止の際には、製造ラインを他のフロアや建屋にも移設することも可能となります。また、ソーシャルディスタンスを保持して作業できるよう、自動機配置や速度を調整するなどのリスク回避手段も可能です。

さらに、自動化に関してはロボットを有効活用しました。1台のロボットでラベルの貼付、ネジの締め付け、部品の嵌合といったさまざまな作業を実行できる汎用プラットフォームを作り、ロボットと人手とを組み合わせたフレキシブルなものづくりを可能にしました。

このようなデジタル化の取り組みが功を奏し、コロナ禍においても、ほぼ稼働率を維持しながら、ものづくりを継続することができたのです。

しかし富士通は、DX(デジタルトランスフォーメーション)へ向けて、さらなる変革が必要だと考えています。

ニューノーマル時代のものづくりとは ~変革力を持つことの重要性

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った、国内の製造業企業へのアンケートの結果では、企業変革(DX推進)で重要視していることで、一番回答が多かったのは、「生産技術、製造、調達といった他部門との連携促進」でした。裏を返せば、部門間での情報連携ができていないことが、企業変革(DX)の課題になっていると考えられます。

例えば、需要予測に関して販売部門と製造部門が同じベクトルを持てているか、生産現場で自動化しやすい作り方が設計部門に反映されているかなど、隣接部門間に存在する問題を明確化すれば、プロセス変革のチャンスが生まれます。バリューチェーン内部のプロセス分断を解消する「変革のモデル」を作り、どこの連携を強化すればデータを効果的に活用できるのかがわかれば、企業変革のチャンスが生まれます。

変革のモデル

エンジニアリング領域から始めるバリューチェーン改革

つまり、バリューチェーンでのつながりを強靭化することが変革への第一歩となるわけです。とりわけ、多くのプロセスに関わる「エンジニアリングチェーン」の変革が大変重要です。エンジニアリングチェーンの分断は、今に限った話ではありません。これまでも、営業や購買などの他部門、あるいは他の事業所・拠点との関係が必ずしもシームレスでないために、同じ原料を別々のルートで調達したり、異なる基準で製造や品質保証を行ったりといった課題は、多くの企業が抱えてきました。これらを統廃合しながら共通化し、全体での最適解を見つけ出すにはプロセス改革が不可避です。いわば「古くて新しい変革のテーマ」ですが、これを打開する「魔法の杖」のようなものはないことも、多くの企業の皆さまがご承知のとおりです。

しかし、この難問を乗り越えなければ、日本の製造業が新しい領域にステップアップすることはできません。この難問に、ぜひ富士通と一緒にチャレンジしてみませんか。

富士通のオンラインイベント「Fujitsu Activate Now」では、製造業でDXを実現するための勘所やアプローチ方法、その先の将来像について、富士通グループの工場での実践事例をご紹介しながら、デロイトトーマツコンサルティング様と共にパネルディスカッションを行います。

関連イベント|グローバルイベント 「Fujitsu ActivateNow」(オンライン開催)

  • Special Sessions
    ニューノーマルにおける製造業DXの実践
    ~スマートものづくり実現に向けた最適なアプローチとは~

    新型コロナウイルス感染症拡大の影響により稼働停止や生産調整を余儀なくされる工場がある中、富士通の国内グループ工場ではコロナ禍でも止まらずに稼働を継続しました。
    ニューノーマルにおける製造業のDX動向をふまえ、今回顕在化した課題と富士通のものづくり現場における取り組みを紹介し、DXを進める上での勘所やアプローチ方法、将来像について、パネルディスカッションを行います。

  • Breakout Sessions
    組立製造業のDXを加速! ものづくりグローバルオファリング

    製造業の特に工場現場におけるDXの遅れは喫緊の課題です。工作機械業界で共通利用できるクラウドサービス、そして工作機械ユーザーのスマートファクトリー化を実現するサービス群により組立製造業のDXを加速させる新オファリングをご紹介します。

Fujitsu ActivateNow

グローバルフラッグシップイベント「Fujitsu ActivateNow」をオンライン形式で開催いたします。
ニューノーマルにおける社会や企業での新たなニーズと期待に応える講演やコンテンツを多数ご用意いたします。

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