株式会社両備システムズ
守安 徹 様
今後はデータを利活用するためのデータ分析のスキルを身に付け、ソリューションの提案ができるようになっていきたいと思っています。

プログラム開発を得意とし、データベースの担務となる前はwebアプリケーションの開発にも従事。現在は、チームリーダーとして、また、データベースのプロフェッショナル技術者として活躍中。
【受賞】
「FUJITSU Middleware Master Award」の2019年「High Technology Engineer賞 Silver」
【富士通ミドルウェアマスター取得資格】 2019年9月6日現在
- FUJITSU Certified Middleware Master データベース V1
- FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard
- FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Enterprise V1
- FUJITSU Certified Middleware Professional データベース V1
Masterご紹介
最近の業務経歴と現在の業務内容について教えてください。
両備システムズには、2016年度に入社しました。それ以前は、Webアプリケーションの開発を担当しており、現在担当しているデータベースは、当時主に使う側でした。そこではアプリケーションとデータベースをつなぐ経験はありましたが、データベースの内部に踏み込んだ開発をしたことはありませんでした。
データベースは入社後から勉強し、現在はFUJITSU Software Enterprise Postgres(以下、Enterprise Postgres)、およびその周辺機能、例えば、データベースの拡張機能(プラグイン)のテスト、機能を実現するための調査を実施しています。
得意分野について教えてください。
プログラムを書くことが好きで、自分のアイデアや新しい機能を実現させることができるソフトウェア開発は得意です。自分のアイデアがシステムに組み込まれると、世の中の役に立っている感じがして嬉しく思います。
言語については、主に独自のシステムに対応しやすいJavaを使っていましたが、今後はPostgreSQLの開発に必要なC言語にも対応していき、Javaに加えてC言語にも精通し、PostgreSQLデータベースに関するエキスパートになりたいと思っています。
担当された代表的なシステムの概要についてご紹介ください。
Enterprise Postgresを取り入れた、災害対策運用を想定したデータベース多重化構成のシステムを担当しました。 データベースセンターが災害の被害を受けたとしても、別の遠隔地にあるデータベースセンターが問題なく動作し、安心して業務を継続できるシステムです。
上記システムを担当される中で、ご自身が特に貢献された点についてお聞かせください。
チームリーダの立場でシステムテストを実施し、私自身もテストを担当しました。チームリーダとしては、テスト実施内容の計画を立て、予定通り進んでいるかを重点的にチェックしながら、作業を進めました。
システムテストは、お客様がどのような環境で操作するか想定し、一連のテストの組み合わせを考えて、計画的にテストを実行していきました。
また、つまずきやすい箇所の解決方法をチーム内で密に情報共有し、皆が同じところで悩まないように心掛けました。さらに、製品の操作手順やテストの手順をきちんと整理し、遅延なくテストを完了させることができました。
作業をするうえで、特に重視された点や苦労された点などがありましたら、お聞かせください。
システムテストは、サーバの構築、ソフトウェアインストールなど、まずはテストを実施する環境の準備から始めます。その準備段階からたくさんの機能がでてきますので、その機能がマニュアル通りの手順で動作するか、実行していかなければなりません。
普段使わない機能を意識しなくてはならないため、システムテストは幅広い運用操作のスキルが必要になります。普段使わない機能は、事前に操作方法を調べて実際に操作し、機能の動きを理解していきます。あらゆる箇所のテストが発生するため、大変な作業となります。
また、障害が発生したとき、それが手順の誤りなのか、プログラムの誤りなのかを判断することは非常に難しいのですが、今までの経験を活かし、プログラムを調査して、その障害の原因を迅速に特定しました。
富士通のミドルウェア製品に対する思いをお聞かせください(サービス、競合製品との比較など)。
Enterprise Postgresは、OSSのPostgreSQLをベースとした製品なので、大変馴染みやすい製品だと思います。OSS-DBでは備わっていない機能がEnterprise Postgresには備わっています。
例えば、先ほどお話しした災害対策システムで話をすると、Enterprise PostgresはOSS-DBのレプリケーション機能にログ送信の順序性を保証する機能を追加しています。これにより、被災により運用センターを切り替えた後も、災害対策センターで被災前と同等の構成で迅速に業務を継続することができるようになっています。
また、Enterprise Postgresのマニュアルは、機能を詳しく説明してくれているのもよい点です。
今後のキャリアプランをお聞かせください(どのような分野で活躍したいとお思いですか)。
昨今では、様々なところでAIを活用した取り組みが進められています。
AIを活用した取り組みに対応できるよう、データベース開発スキルに加え、さらに、データ分析などデータを利活用するためのスキルを身に付け、ソリューションの提案ができるようになりたいと考えています。
資格取得のメリット
Master資格を取得しようと思ったきっかけは何ですか(Master取得へのモチベーションなどをお聞かせください)。
上司に受験を勧められたことがきっかけです。「FUJITSU Certified Middleware Master」の資格は知っていましたが、自分から受験しようとは思っていませんでした。勧められたときは「受かるかな・・・」と不安でしたが、自身の技術力の確認にもなり、試験に合格できれば、自信にもつながると考え、受験しました。
「FUJITSU Certified Middleware Master データベース」資格は、データベースに関わって3年で取得しました。
Master資格を取得してよかったと実感した場面や、業務に役立った点などがありましたら、お聞かせください。
実技試験なので、コマンドやトラブル対処方法を理解するためにマニュアルを確認しながら、実際にPostgreSQLデータベースを触り、試験に臨みました。
受験に向けた学習を通じ、製品全般の知識を習得することができました。学習で身に付けた知識や実技スキルは、設計開発のコミュニケーションの場面で活かされていると感じています。
試験について
Master試験受験の際に苦労された点を教えてください。
限られた時間内で要求仕様を理解し、システム構築をしなければならない点です。
試験中、マニュアルを参照することもできますが、操作に戸惑っていると時間がなくなってしまい、落ち着いて時間内に解答するのは難しいと感じました。
Master試験を受験された感想(内容、難易度、その他)はいかがでしたか。
実技試験のため、実践に慣れていないと難しいと思いました。操作とは、エラーが起きたときのリカバリも含みます。そのためには、エラーメッセージを見て、どこの操作が誤っているか、設定ファイルのパラメタが間違っているか、権限が間違っているかなど、すぐにエラーの意味を理解できることが重要です。
私の場合は、しっかり学習して試験に臨めましたので、落ち着いて受験することができました。
富士通ソフトウェアマスターの取得を目指す方へ
受験に向けたスキルアップ方法や試験対策など、これから「FUJITSU Certified Master」資格取得を目指す方へのアドバイスなどがありましたら、お願いします。
Webで公開されている試験の出題範囲を確認し、普段使わない機能は重点的に学習しました。試験は実技試験のため、知識だけではなく、しっかりと操作に慣れておく必要があります。
また、マニュアルのどこに何が書かれているかを把握し、操作手順を整理しておくことが大切です。これらを実践していれば、落ち着いて試験を進めることができます。
試験のためだけではなく、現場でも使える点を意識して試験対策に臨むとよいと思います。
富士通ソフトウェアマスターへのご意見・ご要望
富士通ソフトウェアマスターについてのご意見やご要望がありましたら、お願いします。
「FUJITSU Certified Middleware Professional データベース Standard」試験がOSS-DB Silverと連動しています。今後、OSS-DB Goldについても、Silver同様にミドルウェアマスターと連動した新しい試験の枠組みができることを期待しています。(注)
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注)富士通ソフトウェアマスターでは、2020年4月より、「Fujitsu Certified Senior Professional Database」と「Fujitsu Certified Professional Database」が、それぞれ「OSS-DB GOLD」、「OSS-DB Silver」と連携しています。(富士通ソフトウェアマスター事務局)
上司の方からのコメント

守安さんはLPI-Japanの「OSS-DB Gold」資格を取得していました。また、チームリーダとして、Enterprise Postgresに関わっていたため、Enterprise Postgresのプロフェッショナルであるということを社外にアピールできればと思い、受験を勧めました。
「FUJITSU Certified Middleware Master データベース」資格の取得は、客観的な技術力の証明になりますので、合格できてとてもよかったと思います。
また、本人の自信につながり、営業面でもアピールできると思います。今後、仕事の幅が広がることを期待しています。
株式会社両備システムズ様 会社概要
岡山本社所在地 | 岡山市南区豊成二丁目7番16号 |
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東京本社所在地 | 東京都港区芝五丁目33番1号 森永プラザビル本館16階 |
代表取締役社長 | 松田 敏之 |
設立 | 1969年12月15日(1965年創立) |
従業員数 | 723名(2019年3月現在) |
ホームページ | 株式会社両備システムズ ホームページ |
技術者として、高い信頼とステータスを得ることができ、組織内や業界内で自分自身の技術力をアピールする際に有効な「富士通ソフトウェアマスター(注1)」資格の取得にぜひチャレンジしてみませんか。
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注1)技術者認定制度「富士通ミドルウェアマスター」は、「富士通ソフトウェアマスター」になりました。
本ページに記載された内容は、掲載日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。
[2019年9月6日掲載]
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