「FUJITSU Certified Middleware Master」資格取得者の方に、実践力のある高度な技術力を活かしてご活躍中の分野、資格取得のメリットなどについて、お話を伺いました。
プロフィール
「これまでの業務実績やMaster資格の取得により、Interstageの専門家としてお客様から頼りにされていることが自分にとっての強みであると感じています。」
株式会社シーイーシー
菱田 剛史 様
「FUJITSU Middleware Master Award」の2018年「High Technology Engineer賞 Silver」受賞
詳細は、「FUJITSU Middleware Master Award」の2018年「High Technology Engineer賞」菱田 剛史 様をご覧ください。
サービスインテグレーションビジネスグループ プラットフォームサービス事業部に所属。
Interstageに関する豊富な経験・知見と長年のSE経験を活かし、提案から設計、システム構築を含めて、一気通貫で対応可能なプロフェッショナル技術者として、 オールマイティに活躍中。
【富士通ミドルウェアマスター取得資格】 2018年4月19日現在
[2019年4月19日掲載]
入社以来、Interstage製品の検証(統合テスト)、サポートにも携わってきましたが、現在は、ITインフラ(サーバ、ストレージ、ネットワーク)の導入が主な業務です。
2012年より、プロジェクトリーダとして、某法人様のインフラシステムの提案から設計・導入・保守までを通して担当しています。
インフラ層に加え、ミドルウェア層のアプリケーション基盤(Web、アプリケーション、DB)が得意分野です。
プロジェクトでは、インフラ担当とアプリケーション担当の間でグレーゾーンのタスクとなりやすい部分の調整や橋渡しとしての役割を担っていることで、お客様から感謝の言葉をいただくことが多いです。
また、アプリケーション層のJava、Webの知識に加え、製品サポートの経験もあり、Master資格も取得しているため、Interstageの専門家としてお客様から頼りにされています。それは自分にとっての強みであり、お客様からの期待でもあると感じています。
ミッションクリティカルな管制系システムです。
具体的には、止めてはいけない「防災システム」の機器の制御と観測したデータの伝送・加工・提供を担っています。
お客様の環境やセキュリティポリシーの都合により、非常にネットワーク構成が複雑で、外部システムとの接続が多いシステムでした。
お客様の社内には、業務別に多数のネットワークシステムがあり、各システムの担当者はいましたが、ネットワーク全体の把握が難しい状況でもありました。
ネットワークの連携を実現するために、自システムだけでなく、周辺システムや中継するネットワークの構成、それぞれのサーバで動作するミドルウェアのキャパシティやセキュリティポリシーを把握し、連携するシステム全体を俯瞰するようにしました。
その結果、問題点の整理や改善案の提示などが行えるようになり、プロジェクト目標を達成できたと考えています。
サーバが120台、ネットワークは40台以上、ストレージも15台以上と、システム規模がかなり大きかったため、品質管理には苦労しました。
機能試験はもちろんのこと、特に個々の判断で見逃しがちな、ミドルウェアの非機能要件に関わる性能や運用性については、綿密に試験を行い、一つ一つ課題解決を行うことで、品質向上に努めました。
また、構築・試験作業の自動化を行い、作業の効率化を図りました。
近年、Oracle Java有償化問題やJavaコミュニティ体系の変化が起きています。
しかし、Interstageは、富士通が長期サポートの提供を保障する製品であり、将来も安心して利用できると思います。今後もお客様へ提案しやすい製品であることを期待しています。
現在は、インフラ系のマルチエンジニアとして活動していますが、Webやアプリケーションエンジニアの技術面を取り込みつつ、プロジェクト管理する立場へ移行していきたいと考えています。
お客様からチューニング向けの性能検証や障害検証を求められ、FUJITSU Software Interstage Application Server(以下、Interstage Application Server)に触れる機会が多くありました。マニュアルを繰り返し読み込んで、システム構築・検証を繰り返していたため、理解度の確認と体系的な勉強も兼ねて、Master資格の取得を計画しました。
これまでの業務経験から、システム構築力を試したいと思ったこともモチベーションの一つになりました。
システム構築や保守の際のトラブルシュートのノウハウはもちろんですが、体系的に製品を学べたことで、提案や要件定義で製品(エディション)選定や設計における実現性のチェック、仕様上の注意点などの製品知識も役に立っています。
Master試験を受験してから数年経ちますが、マニュアルに一通り目を通したことで、作業を効率的に進めることができるようになり、勉強したことが今でも役に立っています。
例えば、普段の作業ではマニュアルのリリースノート、エディションの説明は読み飛ばしがちですが、Master資格の取得を目指すことで、目を通し、こんなことが書かれているのかと気付くことがありました。
また、製品の制約や注意事項はしっかり読んでおくと、事前に実現できない環境などが理解できるため、提案時にお客様に説明ができ、トラブルを未然に防ぐことができると思います。制約やリリースノートは提案前に読むことをお勧めします。
Interstage Application Serverでは、マニュアルにサンプルアプリケーションやサンプル環境例が豊富に記載されています。Standard-J Editionであれば、体験版も使用できますので、マニュアルに沿って、サンプル環境を整備し、あえて手順に失敗したときのログの確認やトラブル対応など、実機確認を重点的に繰り返し実施しました。
試験では、実機作業になるべく時間を割くべきだと思います。筆記に手間取ると、実機作業の時間が不足してしまうため、筆記と実機作業の時間配分に苦心しました。
Master試験では、マニュアルを参照することができますが、試験中にマニュアルの記載場所を探していると、時間が足りなくなると思います。マニュアル量はかなり多いのですが、どのマニュアルに目的の項目が記載されているかを事前に把握しておくことが重要なポイントです。
マルチサーバ(複数台)構成での実機試験のため、構成を整理し、スムーズにトラブルシュートができるようなスキルを身に付けることが重要です。製品知識のみではなく、システム構築のノウハウ、経験が必要だと思います。
また、構築の問題は次の問題へと連動していることから、初めにつまづくと、後半に影響がでるため、一つ一つ確実に進める必要がありました。
筆記との時間配分も考えると、総合的に難易度は高めだと思います。
「アプリケーション基盤」では、製品知識はもちろんのこと、Apache、Java、JavaEE、SSO(LDAP)、セッションリカバリなど、各種OSSの知識が求められます。
特にInterstageのマニュアルは、OSSのノウハウが体系的にまとめられているため、学習に利用することをお勧めします。Master資格の勉強過程で、OSSの理解も深まり、広くその知見を活かすことができるようになります。
Webサイトに公開されている出題範囲や試験問題例を参考として出題テーマを学習し、ぜひ、積極的にチャレンジしてほしいと思います。
Master資格取得の価値が向上し、「FUJITSU Middleware Master Award」などの露出がさらに拡大することが、取得したMaster資格のアピールにつながると思いますので、期待しています。
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル |
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代表取締役社長 | 田原 富士夫 |
設立 | 昭和43年2月24日 |
従業員数 | 2,300名(2018年4月1日現在) |
ホームページ | 株式会社シーイーシー ホームページ![]() |
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