「FUJITSU Certified Middleware Master」資格取得者の方に、実践力のある高度な技術力を活かしてご活躍中の分野、資格取得のメリットなどについて、お話を伺いました。
プロフィール
「他の人とは違う特技として自己の技術力をアピールし、価値を高めるため、Master資格取得にチャレンジしました。」
富士通CIT株式会社
鈴木 孝洋 様
「FUJITSU Middleware Master Award」の2017年「High Technology Engineer賞 Silver」受賞
詳細は、「FUJITSU Middleware Master Award」の2017年「High Technology Engineer賞」をご覧ください。
SCMシステム統括部に所属。
入社以来、社内システムの構築に多く従事。システムのインフラ部分の企画、構築~設計に加えて、運用の設計までを含めて担当するなどオールマイティに活躍中。
【富士通ミドルウェアマスター取得資格】】 2018年4月20日現在
[2018年4月20日掲載]
富士通社内、グループ会社の社内システムに関して、インフラの企画・構築・運用を担当しています。
現在は、生産管理系システムや調達系システムのクラウド(K5 / U5)移行を実施しています。
インフラの構築です。サーバのセットアップからデータベースの構築までを行い、アプリケーションを組んでいただく方に引き渡すという一連の作業の中で、システム構築の部分を得意としています。
集配信サーバの開発を担当しましたので、ご紹介します。
販売店からの注文に対して、工場からの出荷時期からお客様への提供を管理するシステムです。
従来は、製品や販売チャネル毎に個別に構築、運用されてきたために、ビジネス環境の変化への追従も個別に行う必要がありました。これを刷新し、これまで製品毎にばらばらだったものを一つのシステムにまとめ、同一プラットフォームで稼働するようにすることで、維持費用の削減とビジネス環境変化への迅速な追従を可能としました。
OS、データベースを含めた性能チューニング(遅い処理の洗い出しやその改善)に取り組んだ結果、最適なシステムを提供することができました。
前述の性能改善もそうなのですが、バックアップ方式や性能監視方式といった、運用に関する機能の導入・調整に苦労しました。
例えば、「夜間処理の終了後にバックアップを取得し、業務開始時までに完了しなければならない。では、夜間処理が遅延した場合にはバックアップをどうするのか」など運用面について実際の運用担当者と検討しながら構築していく必要があり、一番重視した点です。
残念ながら、機能や使いやすさといった点では競合製品に劣ってしまう点もあると思います。その反面、ハードウェアも含めてトータルで、場合によっては開発元も巻き込んでサポートしていただけるところが富士通の強みだと思っています(実際に他社のサポートだとトラブル原因がうやむやになってしまうことがよくあるのですが、富士通のサポートは最後まで付き合ってくださいます)。その利点を更に強めていけば、お客様の満足度を更に高めることができるのではないかと思います。
ITアーキテクトとして、最適なシステム構成を提案できるような人材になっていきたいと考えています。
今後の資格取得に関しては、Interstageを使う機会が多いことから、将来的にはアプリケーション基盤のMaster資格にチャレンジしてみたいと思っています。
社内向けのシステムを担当していますので、社内実践として富士通製品を使用するシーンが多くなってきます。富士通製品は、他社製品(Oracleなど)と比較して情報量が少なく、使いこなせる人も少ないと感じています。
このような状況の中でMaster資格を取得しておくことは、他の人とは違う特技として自分の技術力をアピールし、価値を高めることができると思い、資格取得にチャレンジしました。
Master資格は高度な資格であるため、システム構築を実践していないと、簡単には取得できないと思います。システム構築に関する知識があるうえで、資格取得に向けた学習を通して、ミドルウェアに対する知識を復習し、今まで知らなかった新たな知識(機能)を習得することができた点が大きなメリットだと実感しています。
私は2回目の挑戦で合格となりました。Master試験は模擬試験がなく、どういう問題が出題されるのかわからないため、事前勉強がかなり難しいと実感しました。
1回目の試験でできなかった内容について、実機を使用して復習しました。
バックアップ、リカバリやチューニングといった実際に業務に生かすことのできる内容であり、実践に即した試験であると感じました。Master資格取得に向けて学習することで、実践的なスキルを高めることができます。正直、難易度はかなり高いと思います。
プロフェッショナルまでは机上の学習で合格できますが、Masterは実際にシステム構築の経験がないと、合格は難しいと思います。
資格取得を通して、実際に業務に役立つスキルを身に着けることができると思います。
Master資格を目指すには、実際に手を動かす(実機でのシステム構築をする)ことが必須です。また、試験の際にマニュアルを調べながら回答しようとすると、絶対に時間が足りなくなるため、マニュアルは一通り見ておいて、どんな機能があり、どこに何が載っているかを覚えておくことをお勧めします。
ProfessionalとMaster試験の難易度の差が大きいと感じています。もう少しProfessional試験の難易度が高くてもよいかと思います。
本社所在地 | 神奈川県横浜市港北区新横浜3-9-18 |
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代表取締役社長 | 纐纈 孝彦 |
設立 | 1991年1月10日 |
従業員数 | 335名(2018年4月1日現在) |
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