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事例特集 Interstage 「つなプロ」様支援活動を支えた富士通のデータ活用ミドルウェア
今こそ真価を発揮!被災地のニーズと支援をつないだ富士通の高速マッチング技術

事例特集 Interstage 「つなプロ」様支援活動を支えた富士通のデータ活用ミドルウェア 今こそ真価を発揮!被災地のニーズと支援をつないだ富士通の高速マッチング技術

富士通株式会社 経営戦略室 新規ビジネス開発室 大宮 清英の写真

東日本大震災発生当時、避難所で暮らす被災者の中には、高齢の方や介護が必要な方、妊婦の方などさまざまな支援を必要とする人たちへの対応が急務となっていました。富士通は、東日本大震災による被災地・被災者に対する支援を行うことを目的に設立された「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」(以降、つなプロ)様の支援活動を行う中で、現場のニーズを素早く分析して必要な支援とマッチングさせる課題に対し、富士通ならではの独自技術で解決しました。
本記事では、現場で実際に使われた高速集計システムを驚異的なスピードで構築した技術者を取材し、富士通の技術がどのように支援活動に役立ったのかをご紹介いたします。

[2013年3月8日掲載]

つなプロ様支援活動で見えてきた課題

日々増大する被災地のデータ

被災から約1カ月後、被災地では、避難所全体の状況が把握されていない状況でした。
富士通は、「つなプロ」様の支援活動の中で、避難所から集まってきた被災者の生の声を大至急分析し、必要な支援について支援先を探してマッチングしようとしていました。被災者が求めているニーズを出来る限り正確に把握するため、ボランティアのヒアリング担当者が被災者の健康状態や必要としているケアを避難所管理者にヒアリングし、その内容をシステムに登録。例えば食生活では、最初のうちはエネルギーを補充するためのパン・おにぎり・カップ麺などを求める声が多く、時間が経つにつれ、炭水化物だけの食事が続くことで栄養の偏りを心配する声も上がってきました。このように、被災者の状況は刻一刻と変化するため、日々集まるこれらの情報を急いで集計しなければなりません。登録される情報は雑多な非定形データであるため、データ量が増えるにつれ、集計も困難になってきました。

「来週では駄目なんです。今、集計出来なければ意味がありません。」
役員にボランティア活動での「マッチング」を念頭に置いたシステムの構築を進言したエンジニア、 ソーシャルクラウド事業開発室  事業開発統括部 シニアマネージャー(当時、クラウド戦略統括部 担当課長)の生川が言った言葉を、経営戦略室)新規ビジネス開発室(当時、公共ソリューション開発センター)の大宮は、昨日のことのように記憶していました。

被災地の写真

奇しくも2011年3月9日から11日にかけて、大宮は「情報爆発プロジェクト」注1の最終成果報告会で、災害対応支援における活用例として、富士通のXML型データベースエンジンInterstage Shunsaku Data Managerを活用し、フォーマットがばらばらなデータ、具体的には「気象」「避難所」「設備・資材」に関するデータを規格統合せず横断的に登録・検索・分析可能としたデモを実演し、世界最先端のアカデミア各位から高い評価を頂いていました。
この3週間、どうにかして支援活動に貢献できないかとの思いを募らせていた大宮は、2011年4月7日に生川と会い、早速Excelファイルのデータを受け取って分析作業にとりかかりました。

高速集計システムを短時間で提供

驚異的なスピードで分析処理しレポートを作成

「このままでは終われない・・・」
大宮には、「情報爆発プロジェクト」のデモ成果を実践し、災害復興に貢献したい、という強い思いがありました。そこで、デモで使用したInterstage Shunsaku Data Managerのファミリー製品であり、集計等のデータ加工・分析機能に特化したInterstage Data Effectorを活用して、被災地のアセスメント台帳・避難所マスタ等から、例えば「ニーズ・アセス・避難所合成表」など全15種類の分析レポートを随時作成できるようにしたのです。

データ相関図
【図1:データ相関図】

データ集計、複数のマスタデータとの連結、複数条件に対応したデータ抽出/仕分け処理をInterstage Data Effectorで行った結果、初期試作に費やした時間は3時間足らず。さらに4月9日に日本財団で試作版の改善を行い、4月13日には仙台に現地入りしてセットアップ・再改善の上で最新実データを用いた分析を行うまで、トータルの開発時間は、初期試作の3時間を含み合計でたった8時間という驚異的なスピードでした。

被災地の実態把握とマイノリティ支援に貢献

現地で早速稼働し、作業効率が飛躍的に向上

大宮が作ったこのシステムは、膨大な非定形データの中から複数条件に一致するデータを高速に集計・抽出し、結果をファイル出力するもので、まさにこの瞬間、現場で必要とされているものでした。このシステムのおかげで、日々増大する被災者の声に必要な支援をつなぐマッチング作業の効率が格段に上がりました。データの集計スピードが上がったことで作業効率が飛躍的に高まり、現地のボランティアの人達の作業負担が軽くなっただけでなく、より早くニーズと支援を結び付けられるようになったのです。

高速なマッチングにより迅速な物資の提供へ

この高速集計システムで利用シーンごとに作成された分析レポートを参照することで、避難所の状況が手にとるように把握することができました。このレポートは、内閣官房震災ボランティア連携室や自衛隊にも活用され、避難所の状態を定量的・定性的に把握することに役立ちました。

例えば、避難所エリア別の要介護者の人数と食事の状況の一覧により、介護向け施設では要介護者向けの支援がなされているが、一般施設では入浴や食事など介護特有の問題が生じ、支援が行き届いていない実態が明らかになりました。また、被災規模が大きな地域で、間仕切りの普及が20%を割り込んでいるという状況も見えてきました。 必要な支援が少しずつ行き渡っていった例として、被災者への副食の提供回数があります。4月4日の週は1日あたり平均1.2食だったのが、4月11日の週は平均1.4食になっています。

避難所の写真

食生活の改善状況
【図2:食生活の改善状況】

このように、現地の実態を早く把握することが、必要な支援を早く適切に提供することにつながっていったのです。

富士通の独自技術により実現

Interstage Data Effectorの真価

大宮は、こんなにもスピーディーに高速集計システムを提供できたのは、Interstage Data Effectorだからこそ、と語っています。並びや長さの異なる不揃いなデータをそのまま集計に利用でき、データの変更・追加にも柔軟に対応できるため、事前のデータ変換などの作業は不要でした。今回提供した高速集計システムは、その名の通り高速な集計処理能力を発揮し、被災地のニーズと支援のマッチング作業の効率化に大きな効果をもたらしましたが、これはInterstage Data Effectorに採用されているSIGMA検索技術注2によるもので、Interstage Shunsaku Data Managerを始め、富士通の多くのミドルウェア製品のコア技術として採用されています。

利用者の立場を考えた操作性

大宮は、高速集計システムがすぐに現地で稼働できるよう、難しい技術が分からなくても簡単に操作できる工夫を行っていました。パソコンを起動し、システムにログインしてアイコンをクリックするだけで最新のデータが集計されるようにしたのです。また、入力した情報を格納する保存用フォルダも指定しました。更に手順書を作成し、初めて入力作業を行う場合に誰もが迷わずに操作が行えるようにしたことで、現地での生の声を広く集めることが可能になりました。

ビッグデータから生み出される価値

知見や経験を活かして価値を創造

ここまで、富士通の技術がつなプロ様の支援活動でどのように役立ったのかをご紹介してきましたが、今後の意気込みについて、大宮はこう語っています。

「緊急支援が必要とされている現場で、自分が作ったシステムが実際に使われ、被災者のニーズと適切な支援をつなぐマッチングに役立ったことは本当に良かったと思います。現在のミッションは、『データ』を活用した新たなビジネスモデルでのサービスを立ち上げることですが、今回、大量データを高速に処理するシステムを早期に提供できたのは、やはり富士通にしかない先進技術を活用できたからであり、今後もビッグデータの分析や活用の切り口で、この経験を活かしていけると思っています。」

富士通株式会社 経営戦略室 新規ビジネス開発室 大宮 清英の写真

富士通は「つなプロ」様の支援活動を通して、現場の生きたデータを活用することで被災した人々や自治体の早期復興に役立つ価値を見出すことができました。これからもビッグデータ時代のニーズに応える製品やサービスの強化・拡充により、社会に広く貢献できる価値を提供することで、お客様のICTシステムを支援してまいります。


(注1)情報爆発プロジェクト:2005~2010年度に文部科学省科学研究費補助金で立ち上がった研究プロジェクト。富士通は「新世代型データベースのための基盤技術開発」として富士通の技術を紹介。

(注2)SIGMA検索技術:九州大学有川節夫総長と研究グループが開発した、遺伝子検索にも使われる超高速パターンマッチングの手法。検索条件が複数あっても一定スピードで検索できる点に特長がある。

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