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AR技術の活用で熟練者の技術を伝承
水道インフラ現場の作業品質向上とスキルの平準化を実現

ウォータービジネスクラウドのイメージ写真

メタウォーター株式会社様 導入事例


メタウォーター株式会社は上下水道インフラの維持管理事業の現場業務において、富士通の「FUJITSU Software Interstage AR Processing Server」(以下、Interstage AR)を基盤に、スマートデバイスとAR 技術を活かして現場作業を支援するシステムを構築。
技術の伝承やスキルの向上、情報共有、作業負荷軽減に対応した。熟練技術者の経験やノウハウなど技術の見える化によって、作業品質と安全性のさらなる向上と現場技術者のスキル平準化を実現した。

[ 2014年2月25日掲載 ]

【導入事例概要】
業種: 製造 - 機械・金属・電子部品
製品: ソフトウェア
  • FUJITSU Software Interstage AR Processing Server(AR統合基盤)
ソリューション
  • FUJITSU Cloud IaaS Trusted Public S5(パブリッククラウドサービス)
【課題と効果】
1 熟練者の技術を現場全員に伝承したい 画像・音声で熟練者の経験やノウハウを見える化して伝承
2 作業中の気づきをすぐに情報として取り込みたい 現場での判断をその場で簡単に入力して作業を効率化
3 現場負荷を軽減して安定した作業品質を確保したい 持ち運びに便利なタブレット活用で作業品質と安全性を確保

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導入の背景

文字や写真だけでは技術の伝承は困難
現場の情報共有や作業負荷にも課題

メタウォーターは全国自治体の上下水道でトップシェアを占める水環境分野における業界最大手の総合エンジニアリング企業である。浄水場などの施設における設計・製造・施工・維持管理に加え、上下水道管を維持管理する事業領域にも注力し、民間の維持管理会社約200社との協業で取り組んでいる。
2011年からは自治体や維持管理会社との情報共有基盤として、クラウド型プラットフォーム「ウォータービジネスクラウド(WBC)」を構築・運営している。

メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 WBCセンター 副センター長 上野 隆史 氏の写真
上野 隆史
メタウォーター株式会社
サービスソリューション事業本部 WBCセンター 副センター長

メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 WBCセンター 副センター長 上野 隆史 氏は「上下水道インフラを維持管理する業務の現場では、定められた時間内に、質の高い作業を安全に行うことが求められます」と強調する。

同社では近年、維持管理技術者の高齢化に伴う人材不足が表面化してきた。熟練技術者の経験やノウハウなど技術の伝承は従来、職場内教育(OJT)とともに、現場の技術者が実務の中で作成した文字や写真による紙のマニュアルが軸となっていた。
上野氏は「たとえば、装置からの異音の表現には個人差があります。文字だけでは伝わりにくく説明不足にもなりがちで、技術者の育成が思うように進みませんでした」と振り返る。

しかも、紙マニュアルは8cm幅のファイルが3、4冊あり、現場に持ち込むには大きくて重く、必要な情報を探すのにも時間がかかった。また、更新情報の版数管理もネックとなっていた。

現場での作業中の気づきや注意事項などの情報共有について、メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 新サービス推進部 担当課長 満川 暁介 氏は「情報共有によって、誰が作業をしても安定した品質を確保できることを狙っています。情報共有は従来、ミーティングで口頭中心に行っていたため、個人のコミュニケーション力や理解力に左右され、指示を効率的に伝えることが難しい状況でした。情報が適切に伝わらないことが作業ミスや漏れなどの要因になりかねないなど危惧もありました」と打ち明ける。

メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 新サービス推進部 担当課長 満川 暁介 氏の写真
満川 暁介
メタウォーター株式会社
サービスソリューション事業本部 新サービス推進部 担当課長

メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 WBCセンター 事業推進部 主任 能宗 良行 氏の写真
能宗 良行
メタウォーター株式会社
サービスソリューション事業本部 WBCセンター 事業推進部 主任

メタウォーター株式会社 サービスソリューション事業本部 WBCセンター 事業推進部 主任 能宗 良行 氏は「作業品質と安全性維持のため、情報共有と並行し、現場の作業負荷を極力軽減する必要もあります。さらに、ミーティングでの情報共有不足も補いたいと考えていました」と話す。

導入のポイント

タブレットとARを活かして現場作業を支援
AR基盤に富士通の「Interstage AR」を採用

同社では、それらの課題を解決すべく、スマートデバイスとAR(拡張現実)技術に注目し、AR基盤に富士通のInterstage ARを導入した。
採用のポイントとなったのは富士通独自技術によるARマーカーの認識精度の高さである。手振れにも強く高速に認識できるため、現場作業をより効率化できる。

「作業現場は照度が不足していたり、対象まで距離があったりと、多くがARマーカーの認識に厳しい環境です。QRコードやRFIDも実際に試しましたが、認識精度の高さ、RFIDに比べて約5分の1という低コストからも、富士通のARマーカーが最適と判断しました」(満川氏)。
スマートデバイスには、持ち運びやすさと操作のしやすさからタブレットを採用。
「作業箇所に貼り付けたARマーカーにタブレットのカメラを向けると、画面に映った実際の風景に、作業方法や手順、注意点などのコンテンツが重なって表示されます」と満川氏は機能を説明する。

メタウォーター株式会社様による作業風景
メタウォーター株式会社様による作業風景

コンテンツ作成機能を備えている点も高く評価した。「スピードやコストなどの面で、コンテンツを自社で手軽に作成できる仕組みを求めていました」と能宗氏は語る。
あわせて、オフラインで使える点も採用の大きな決め手となった。上下水道インフラを維持管理する現場はネットワークに接続できない箇所も多いため、「ネットワーク接続がなくても使えることは必須条件」(満川氏)であった。

システム概要

画像や音声を交えノウハウをより具体化
現場での入力を実現することで効率化を促進

情報をタブレットに表示するだけでなく、現場での気づきをその場で入力して共有できるようにした。
「共有する情報には画像や音声も使えるようにしました。実際の作業手順を画像で示したり、異音そのものを録音して音で伝えたりできます」と上野氏は話す。

これらタブレットとARによるシステムは、自治体向け上下水道インフラ管理サービス「Smart Field Service(SFS)」の名称で2013年10月にスタートした。
現場のさまざまな情報を視覚的に閲覧・記録・共有できる「Smart Field Viewer」と、点検結果を整理・記録できる「Smart Field Note」などの機能で構成され、WBC上で提供される。

ARマーカーはたとえば、10万トンクラスの大規模浄水場なら400枚弱、2000トンクラスの中規模浄水場なら40枚から70枚のタグを使って管理する。タグに印刷したARマーカーは、シールで容易に貼ることができる。
「ネットワークに接続できない現場で利用する際も、作業開始前にコンテンツとして表示するデータをダウンロードし、終了後は気づきなどの入力データをアップロードするだけです」(能宗氏)と運用は簡便だ。

ウォータービジネスクラウド(WBC)で使用するARマーカーのタグです
ウォータービジネスクラウド(WBC)で使用するARマーカーのタグ

メタウォーター株式会社様が導入したシステムの概要図です
【メタウォーター株式会社様導入事例 システム概要図】

Smart Field Serviceは公益財団法人日本デザイン振興会による「2013年度グッドデザイン賞」を受賞しています。

導入効果と今後の展望

教育期間を従来の約3分の1に削減
作業品質と安全性、技術者スキルも向上

メタウォーターはInterstage ARを導入したSFSによって、課題を解決した。
技術の伝承は、ARによって画像や音声で見える化するだけでなく、人の五感で判断していたノウハウを集約し、実際に目に見える風景に重ねて表示することで実現できた。

「作業箇所・手順・内容が大幅に具体化されたため、より確実に技術を伝承できるようになりました。教育に要する時間も従来の約3分の1に減り、同時にスキルの平準化にもつながっています」(上野氏)。

さらに、ARで表示するコンテンツを自社で作成することにより運用コストが抑えられた。「直感的な操作体系で、ICTリテラシーがそれほど高くない人でも素早く簡単に行えます」と能宗氏。
また、ARによる擬似的な作業環境によって、現場以外の場所でも作業トレーニングを開始するなど、活用の幅が広がっている。「情報の具体化とともに、現場での気づきや技術者の判断に基づく作業情報をその場でタブレットから記録することで、情報共有の促進とともに作業を効率化できました」と満川氏は満足げだ。
現場の作業負荷軽減による品質と安全性の向上も、狙い通りの成果が得られ、安定した品質で作業を完了できている。

今後はタブレットとARに、GIS(地理情報システム)を新たに組み合わせる構想を持つ。「対象の場所などの空間情報もSFSで提供していきたいと考えています。たとえば、ライフラインにおける重要箇所の位置情報を提供することによって、防災に役立てることができます」(上野氏)。
将来的には、クラウドに集積したビッグデータを活かしたサービスの事業化、画像・音声のマニュアルを活かした外国人の人材活用も視野に入れている。

メタウォーター株式会社様と富士通営業
メタウォーター株式会社様と富士通営業

本導入事例の動画

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【メタウォーター株式会社様 会社概要】
社名 メタウォーター株式会社
本社所在地 東京都千代田区神田須田町一丁目25番地
設立 2008年4月1日
資本金 75億円
代表者 代表取締役会長 松木 晴雄
代表取締役社長 木田 友康
従業員数 1,960人(関連会社を含む)
事業概要 株式会社NGK水環境システムズと富士電機水環境システムズ株式会社が合併して2008年に設立。浄水場の「ろ過設備」をはじめ、上下水・再生水処理、海水淡水化等の水環境分野の各種装置類、施設用電気設備等の製造販売、各種プラントの設計・施工・請負を軸に事業展開。全国の自治体の上下水道で25%のシェアを占める業界最大手。
メタウォーター株式会社様 会社ロゴマーク
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