機能説明
Interstage Terracotta BigMemory Max 機能別索引
Interstage Terracotta BigMemory Max
キャッシュ機能
- 高速アクセス、大量データへの対応
階層化されたキャッシュ構造により、フレキシブルなデータ管理機能を提供します。アプリケーションと同じプロセス上のキャッシュ、およびキャッシュサーバプロセス上のキャッシュを一つの階層化されたデータストアとして管理し、利用頻度に応じて、効率的で柔軟なデータ管理が可能です。
また、データベースで格納していたデータをメモリ領域に格納することで、データベースへのディスクI / O負荷の集中で発生するボトルネックを回避、トランザクションの高速処理を実現します。
- オフヒープ機能
アプリケーションが扱うデータを、アプリケーションサーバのJavaヒープ外のメモリ領域に格納することができます。これをオフヒープ領域と呼びます。オフヒープ領域を利用することで、一つのJava VMにおいて数テラバイトのデータを管理することができます。これにより、GC(ガーベッジコレクション)による性能低下を回避、高速かつ安定したアクセスを実現します。
また、従来、GC対策としての多数Java VMを利用したシステム構成、煩雑で時間のかかっていたGCのチューニングは不要になり、運用しているシステムの管理コストや、ライセンスなどのコストを削減できます。
- キャッシュサーバの冗長化
全てのキャッシュサーバはミラーサーバにより冗長化されているため、サーバダウンなどによる障害発生時にも即座にミラーサーバに置き換わることで、業務への影響を最小限にとどめることができます。
- 高速ストレージ(SSD/Flash)へのオーバーフロー
メモリ上に書き込んだデータのうち、オフヒープ領域に指定したメモリサイズの上限から溢れたデータを高速ストレージ(SSD/Flash)へ自動的にオーバーフローする機能を提供します(BigMemory Hybrid機能)。
大量データを扱う大規模な運用時においても、予測可能な低レイテンシを実現します。
- キャッシュサーバのスケールアウト
稼働キャッシュサーバ、ミラーキャッシュサーバから成るストライプを増やすことで、アプリケーションの規模に応じたキャッシュサーバ層のスケールアウトを簡単に行うことができます。
豊富なAPI、Java、フレームワークのサポート
アプリケーションからのデータへはEhcacheインタフェースでアクセスできます。本APIには、put / getインタフェースに加え、豊富な検索APIが含まれます。SQL(構造化問合せ言語)ライクな構文を使用してキャッシュを検索することもできます(BigMemory SQL機能)。
また、多数のフレームワーク(Hibernate、Spring等)をサポートしているため、これらフレームワークを利用して構築されたアプリケーションは修正なくシステムのパフォーマンスを改善することができます。
管理コンソール
キャッシュの状態を参照、管理するための運用ビューとして、管理コンソールを提供します。管理コンソールを利用することで、各キャッシュサーバのキャッシュの状態確認および管理を一元的に実施できます。
WANレプリケーション
ワイドエリアネットワーク(WAN)で接続した複数のリージョン(リモートデータセンター)間同期のための、Java VMプロセス(Orchestrator)を介してキャッシュごとにデータをレプリケートする機能を提供します。
この機能を使用することで、地理的に距離のあるリージョン間で一貫したデータを共有することができます。DR(災害対策)/BCP(業務継続計画)対策の実現に向けた機能の位置付けです。
C#、C++アプリケーションからのキャッシュ操作
キャッシュサーバと通信するためのJava VMプロセス(Cross Language Connector)を介して、C#またはC++アプリケーションからキャッシュにアクセスし、データの取得や格納といったキャッシュ操作を実行することができます。(Cross Language Client機能)
各クライアントプラットフォーム間には相互運用性があるため、Javaアプリケーションで追加したデータをC#アプリケーションから読み込むことや、C++アプリケーションで更新したデータにJavaアプリケーションからアクセスすることができます。
Interstage Terracotta Web Sessions
キャッシュ機能
- 高速アクセス、大量ログインへの対応
階層化されたキャッシュ構造により、フレキシブルなセッションデータ管理機能を提供します。アプリケーションと同じプロセス上のキャッシュ、およびキャッシュサーバプロセス上のキャッシュを一つの階層化されたデータストアとして管理し、利用頻度に応じて、効率的で柔軟なデータ管理が可能です。
スマート端末等の増加により、Webアプリケーションプロセス(アプリケーションサーバ)上にセッション情報を保持できなくなった場合にも、アプリケーションサーバ上で保持していたセッション情報をキャッシュサーバに置き、それ以上のセッション情報を持つことができることで、大量ユーザーの同時ログインに対応することができます。
また、従来、アプリケーションプロセス上で持つことができなかったセッション情報は、データベースにて管理する場合がありました。しかし、アクセス集中時にディスクI/Oネックによりボトルネックが発生し、レスポンスが遅延してしまうことがありました。データベースで管理していたセッション情報を、キャッシュサーバ上で管理することで、ユーザーに対し即座にレスポンスを返すことができます。
- オフヒープ機能
アプリケーションが扱うデータを、アプリケーションサーバのJavaヒープ外のメモリ領域に格納することができます。これをオフヒープ領域と呼びます。オフヒープ領域を利用することで、一つのJava VMにおいて数テラバイトのデータを管理することができます。これにより、GC(ガーベッジコレクション)による性能低下を回避、高速かつ安定したアクセスを実現します。また、従来、GC対策としての多数Java VMを利用したシステム構成、煩雑で時間のかかっていたGCのチューニングは不要になり、運用しているシステムの管理コストや、ライセンスなどのコストを削減できます。
- キャッシュサーバの冗長化
アプリケーションサーバで保持していたセッション情報を、複数のキャッシュサーバのメモリ上で管理することで、サービス継続性の向上を実現します。セッション情報は、キャッシュサーバ上のメモリで管理され、常に最新かつ一貫性が保証されています。そのため、万が一のサーバの障害時に、リクエストが他アプリケーションサーバへ切り替えられても、キャッシュサーバ上のセッション情報を参照することでセッションを継続でき、利用者に影響を与えることなくサービスを提供することができます。
また、アプリケーションサーバやOSなどのメンテナンス時も、対象サーバのみを運用から切り離すことで、運用中でもサーバメンテナンスを行うことができます。
- キャッシュサーバのスケールアウト
稼働キャッシュサーバ、ミラーキャッシュサーバから成るストライプを増やすことで、アプリケーションの規模に応じたキャッシュサーバ層のスケールアウトを簡単に行うことができます。
セッション管理機能
多彩なアプリケーションサーバに対応した、セッション管理機能を提供します。既存のWebアプリケーションを修正することなく、アプリケーションサーバ間のセッションの共有化が可能です。
管理コンソール
キャッシュの状態を参照、管理するための運用ビューとして、管理コンソールを提供します。管理コンソールを利用することで、各キャッシュサーバのキャッシュの状態確認および管理を一元的に実施できます。