機能説明
Interstage Business Application Manager for .NETは、次のような機能を提供し、オンライントランザクションシステムの業務アプリケーションの構築および運用を強力にサポートします。
機能別索引
業務アプリケーション管理機能
ワークユニット
ワークユニットと呼ぶ運用上の業務単位に基づき、業務アプリケーションを管理する機能を提供します。ワークユニットは、当社がこれまで培ってきた基幹システム構築技術の一つであるOLTP技術がベースとなっており、以下の機能を提供しています。
- 限られた資源で、大規模システムを効果的に管理できます。
- 複数の業務アプリケーションを1つの論理ユニット(業務サービス)として操作できます。
- アプリケーション制御部の開発なしで業務アプリケーションを管理できます。
初期化、終了処理出口
クライアントからの要求ごとに動作する業務ロジックの本処理とは別に、プロセス初期化および終了時に呼び出される処理を登録できます。このため、DBの初期化・終了操作等のプロセス単位の初期化、終了処理のみに必要となる処理を業務ロジックと分離することで、サーバサイドの実行性能を向上させることが可能です。
プロセスの多重化
ワークユニットに、業務アプリケーションを配置し、負荷分散、高信頼を実現します。
異常モニタリング
アプリケーション状態を監視し、異常を自動検出し、再起動することにより、業務影響を最小限に抑えることが可能です。
業務単位の性能監視
ワークユニットで運用される業務アプリケーションの性能情報を測定する機能を提供します。性能統計情報は、Windowsのパフォーマンスモニタで監視可能です。
業務リクエスト制御機能 (一部Enterprise Editionのみ)
キュー制御
業務ごとのキュー制御により、多クライアントからのアクセスでも、サーバ資源を有効利用し、応答性を保証します。キュー制御には、業務リクエストをキューイングする基本機能のほか、業務アプリケーションに一定の負荷がかかった場合にクライアントからの要求を制限することができる最大キューイング機能と、処理状況に応じて、処理が終わらずに滞留しているキュー数が、設定した監視キューイング数を超えるとアラームを通知するキューアラーム機能、そして、一時的に業務アプリケーションを停止する、または、高負荷時に要求を一時的に拒否したい場合などにキューの閉塞・解除を行うキューの閉塞/閉塞解除機能があります。
動的アプリケーション入れ替え (Enterprise Editionのみ)
クライアント側に業務の停止を意識させることなく、業務アプリケーションの入換えが可能です。業務アプリケーションの入換え途中でもクライアントからの処理要求は業務リクエスト管理機能に一時保持されるため、クライアントからは業務停止を意識させることはありません。
クラスタ連携 (Enterprise Editionのみ)
Windowsのクラスタ機能と連携することにより、24時間/365日連続運転可能な高信頼システムを運用することができます。
J2EE/CORBA連携機能 (Component Connectorのみ)
Interstage Business Application Manager for .NET上で動作する業務アプリケーションと他システムのInterstage Application Server 上の業務アプリケーションと連携することができます。
また、メインフレーム上の製品や他J2EE/ORB製品上のアプリケーションと連携することもできます。
業務アプリケーションの開発 (Developer Editionのみ)
.NETコンポーネントは、Microsoft Visual Studio .NETが提供するアプリケーション作成機能および本製品が提供する以下のツールを利用して開発します。
配置ツール
開発した業務アプリケーションを運用環境であるInterstage Business Application Manager for .NET上で実行できるように配置するためのツールです。このツールにより、ワークユニット定義やアプリケーション定義情報の設定も容易に行えます。
構成ファイル生成ウィザード
業務アプリケーションや業務アプリケーションを呼び出すクライアントアプリケーションが動作するために必要なリモーティング構成を定義したファイルを生成するツールです。このツールにより、Interstage Business Application Manager for .NET上での実行に必要な業務アプリケーションの構成ファイルが容易に作成できます。
ゲートウェイ生成ツール
業務アプリケーションからInterstage Application Server上のJ2EEアプリケーションまたはCORBAサーバアプリケーションを呼び出すときに必要となるアダプターファイルを生成するツールです。このツールにより、J2EEまたはCORBAで構築された既存の業務システムとの連携が簡単にできるようになります。
業務アプリケーションの運用テスト (Developer Editionのみ)
.NETコンポーネントの運用テスト(デバック)は、Microsoft Visual Studio .NETを利用して行うことができます。本製品が提供するローカルデバック機能を用いたローカルデバックやMicrosoft Visual Studio .NETが提供するリモートデバッグコンポーネントを利用したリモートデバックが可能です。