高信頼・高性能のアプリケーションサーバFUJITSU Software Interstage Application Server
機能

Interstage Application Serverは、実行環境のリマスター技術や高信頼・高性能技術により、アプリケーション資産の長期利用と業務システムの安定稼働を実現します。Java EE 7実行環境として、Enterprise PostgresとのJDBC接続におけるリソースタイプ拡大やJava SE 8 / Java SE 7がそれぞれUpdateのバージョンを上げ、セキュリティ強化対応として暗号強度を変更する手段やセキュリティ修正を取り込んでいます。

機能説明

標準技術によるシステムの短期構築

Java EE 7の実行環境の提供

Java EE 7の実行環境を提供しており、高い生産性でアプリケーションの開発ができます。また、富士通の基幹システム構築技術を融合することで、高性能・高信頼な業務構築ができるアプリケーションの実行基盤を実現しています。

  • JAX-RS(注1)、CDI、JSON-Pを使って、RESTful ウェブサービスを構築でき、従来に比べ疎結合したウェブサービスが運用できます
  • WebSocketにより、ブラウザとサーバで、コンテンツをリアルタイムに更新するようなウェブアプリケーションを容易に実装できます
  • jBatchとしてバッチ処理の開発が容易となります
  • 注1
    Java API for RESTful Web Servicesの略でRESTスタイルのウェブサービスを扱うためのAPIです。

高性能・高信頼なJava実行基盤

Java SE 8 / 7を実装した高性能・高信頼な富士通製のJDK / JRE 8とJDK / JRE 7を提供しています。富士通製JDK / JREは、Oracle社標準のJDK / JREと完全互換のJavaアプリケーション実行環境を提供します。 メモリ不足時の予兆監視等、富士通独自の機能強化を行っています。また、アプリケーションの多重実行制御やキュー制御機構と合わせて、利用者が増加しても安定したレスポンスを保証します。(JDK / JRE 7はInterstage Application Server Enterprise Editionのみで提供)

ウェブサービス対応の実行基盤

Java EE 仕様のJAX-WS(注2)、JAX-RSに対応し、 SOA適用システムの基盤としてサービスの構築、運用、連携を支援します。他社ベンダーを含む他の業務サービスや.NET環境とも容易に接続でき、業務の適応範囲を拡大できます。環境設定やアプリケーション配備など簡単な運用操作で利用でき、実用的で使いやすいウェブサービスを実現できます。

  • 注2
    Java API for XML-Based Web Servicesの略で主にSOAPを使ったウェブサービスを扱うためのAPIです。

スマートデバイス向けアプリケーション開発フレームワーク

スマートデバイス(スマートフォン、タブレットPC)向けの業務アプリケーションを構築するためのフレームワーク(jQuery Mobile / jQuery UI)を提供しています。本フレームワークでは、スマートデバイス向けの豊富な部品を提供しています。
これにより、アプリケーション開発者は、個々のスマートデバイスやブラウザの差異を意識することなく、業務アプリケーションが開発できます。また、一般的なウェブアプリケーションの技術に加え、HTMLの知識だけでスマートデバイス向け業務アプリケーションの開発ができます。

アプリケーション資産の継続利用

複数世代のアプリケーション実行環境の提供

最新バージョンのJavaで構築した新規業務、旧バージョンのJavaで構築した既存業務、COBOLやCで構築した既存業務を、1つのアプリケーションサーバで実行、連携できます。 また、本製品で提供する旧バージョンのJava実行環境で、他社アプリケーションサーバの最新版では利用できなくなった旧バージョンのJavaアプリケーションを運用することもできます。 そのため、サーバ集約や既存業務を活用したシステム構築を容易に行うことができます。

J2EE / Java EE 6の実行環境の提供

J2EEの実行環境やJava EE 6の実行環境を提供しています。既存の Java EE 6アプリケーションやJ2EEアプリケーションが利用できます。
また、1つのアプリケーションサーバ上で、Java EE 7アプリケーション、Java EE 6アプリケーションとJ2EEアプリケーションを同時に実行させることができます。

COBOL / C / C++言語資産の利用

Javaに加えてCOBOLやC / C++言語で開発したアプリケーションも使用できるため、これらの言語で開発された既存資産を利用して高信頼な業務システムを短期間に構築できます。

また、Java、COBOL、C言語などの開発言語に関係なく、アプリケーションはInterstage管理コンソールからワークユニット(業務単位)で操作、監視することができます。

既存システムの活用

メインフレームなどの既存システムをインターネット環境から利用できます。メッセージ通信やゲートウェイなどの機能により、インターネット環境から既存システムを容易に活用できます。

業務の安定稼働

Javaのレスポンスの平準化(コンカレントGC)

JavaVMにおいて、従来のパラレルGCに加え、アプリケーションスレッドと並行でGC(Garbage Collection)を実行するコンカレントGC(コンカレント・マーク・スイープGC付きパラレルGC)を提供します。この機能によって、GCによるアプリケーションスレッドの停止時間を最小限にしてレスポンスのばらつきを抑えることができます。

業務単位での運用管理制御(IJServerクラスタ)

複数のアプリケーションを1つの業務(IJServerクラスタ)として操作できる機構を提供しています。IJServerクラスタごとに、資源の有効利用や異常復旧を自動的に行います。

アプリケーションの多重制御

アプリケーションの多重実行を制御して、多数のリクエストに対しても安定したレスポンスを保証します。アクセス集中などによる性能劣化を防ぐとともに、CPU性能を有効に利用でき、スケーラブルな構成にも対応できます。また、業務を複数のプロセスで運用することで、特定のプロセスにトラブルが発生しても他のプロセスで業務運用を継続でき、トラブルの影響を局所化できます。

リソース・プーリング

プロセスやスレッドなどのサーバ資源を事前に獲得し、IJServerクラスタ内で再利用します。これにより、CPUやメモリが最適に使用できるためサーバ資源を最大限に有効活用できます。

業務の自動復旧

アプリケーション異常(異常終了、ループ、デッドロック)を早期に検知し、アプリケーションの再起動などにより自動的に業務を復旧できます。復旧中も業務リクエストを受け付けて、業務の停止や遅延を回避できます。アプリケーションの復旧処理は、IJServerクラスタのサービスレベルとして設定変更できます。

ホットスタンバイ

ウェブサーバやアプリケーションサーバでホットスタンバイを実現する機能によりアプリケーションが動作しているサーバ(現用)で障害が発生しても、待機系サーバでアプリケーションを自動起動し、業務を引き継ぐことができます(フェールオーバー)。高信頼・高性能システムを実現します。

負荷分散

処理集中によるレスポンス低下を防ぐと同時に、サーバ故障時には故障サーバを切り離して運用するため、レスポンスを維持し、業務を安定運用できます。

  • ウェブサーバによる負荷分散(小規模構成向き)

    ウェブサーバが業務を振り分け、負荷を分散します。

  • ネットワークサーバIPCOMによる負荷分散 (大規模構成向き)

    資源使用状況を計測し、メソッド呼び出しごとの振り分けにより、きめ細かく負荷分散できます。

システム資源の自動拡張・予兆監視

運用中の負荷にあわせてシステムメモリなどのシステム資源を、自動的にチューニング・自動拡張します。また、システム資源の消費を監視し、資源不足によるアプリケーション異常を事前に回避して、資源不足による運用停止などの問題を未然に防止できます。

セッションリカバリ

サーバ障害・プロセス異常停止の発生時に、代替のサーバ・プロセスにセッション情報を引き継いで、業務処理を継続できます。

活性変更

業務の運用に影響を与えることなく、アプリケーションの追加・入れ替えができます。アプリケーションの修正やインターフェース変更が発生しても業務を停止することなく、動的に入れ替えができ、システム変更にともなうコスト削減と環境変化への柔軟な対応を実現します。(J2EEとCORBAのみサポート)

診断ログ機能・一括自動資料採取

アプリケーションの異常(異常終了、ループ、デッドロック)が発生した場合、管理コンソールから、エラーメッセージ、診断ログを参照できます。また、トラブル調査に必要な資料を一括して自動採取できます。

安全なシステム構築

セキュアな運用環境

運用にともなう通信の暗号化適用などに対応しており、業務運用に対する不当なアクセス・通信傍受などのセキュリティ脅威から情報を保護し、安全な業務システムをスピーディーに構築できます。

電子証明書利用・暗号化通信

インターネットでの企業間取引や顧客への情報公開を行うサーバに強固なセキュリティ機能を提供し、安全なシステムの構築を実現しています。SHA-2証明書の利用や、TLS 1.2による暗号化通信機能などを提供します。

セキュリティ監査証跡

情報の漏洩に備えて「いつ」「誰が」「どのデータを」「どの経路で」アクセスしたかを記録できます。横通しの識別IDによる各ログの相関関係の簡易な分析や、ウェブサーバのアクセス情報(注3)による不審者の早期特定など、スピーディーな追跡調査や業務運用の正当性の証明に利用できます。(J2EEのみサポート)

  • 注3
    Symfoware Serverの監査ログにウェブサーバのIPアドレス・認証ユーザー名などを記録します。

シングル・サインオン

1回のサインオンで複数の業務サーバにアクセスできます。企業内の業務システムのユーザーID、パスワードなどの情報を一元管理しているため、システム管理者によるユーザー情報の追加・変更・削除が簡単にできます。また、Windowsのログオン機構との連携により、利用者はWindowsログオン操作のみでサーバへサインオンできます。Windows標準搭載のディレクトリサービスActive Directoryを利用した統合Windows認証にも対応しているため、利用者の利便性向上と導入・運用コストが削減できます。

組織別に構築されたシングルサインオンシステム間での認証サーバ連携により、認証に必要なユーザー情報が通知され、別組織の業務サーバへも1回のサインオンでアクセスできます。認証サーバやユーザー情報を格納するリポジトリーサーバは、ユーザーの増大などに応じてスケーラブルな構成やリレーショナルデータベースが利用できます。さらに、一定時間で認証を無効にするアイドルタイムアウトや多重サインオン抑止などの機能により、適切な利用者認証およびアクセス制御ができます。

仮想化 / クラウドによるICTリソースの効率利用

プライベートクラウド環境における仮想システムの自動配備

クラウド環境において、富士通のプライベートクラウド対応製品(Systemwalker Software Configuration Manager)と連携した仮想システムの自動配備ができます。 Interstage Application Serverの各サービス(ウェブサーバ、管理コンソール、CORBA、Servlet / EJB等)を使用する実行環境を利用者の要求に応じて、簡単な操作で貸出や返却を行うことができます。これらにより、サーバ集約や、新たな業務システムの追加を簡易かつ迅速に行うことができます。

パブリッククラウドサービス上でのシステムのスピード構築

富士通のパブリッククラウドサービス(FUJITSU Cloud Service for OSS、FUJITSU Cloud Service for SPARC、FUJITSU Cloud Service for Microsoft Azure)で、Interstage Application Serverを運用するシステムを、簡易かつ迅速に構築できます。

仮想環境への対応

多数のサーバの運用コストを削減、既存システムの延命、急激なビジネス環境変化へ適応などにおいて、仮想化での対応が図られています。
Interstage Application Serverでは、VMware、Hyper-V、KVM、Microsoft Azureといった、様々な仮想環境での動作をサポートしており、これらの仮想環境のメリットを活かした運用が実現できます。

OpenShiftのサポート

Red Hat OpenShift Container Platformのコンテナ環境における動作をサポートします(本機能はLinux(x86)向け製品およびLinux(Intel64)向け製品でサポートしています)。Interstage Application Server上に構築した業務システムをRed Hat OpenShift Container Platform上に移行することで、業務システムの集約や効率的な動作を実現します。

システムの長期利用

長期にわたる製品サポート

本製品を含む富士通製ミドルウェア製品では、販売終了から5年間の通常サポートを行います(注4)。通常サポート終了後は、サポートの延長を希望されるお客様との契約による延長サポートや、申請いただいたお客様向けの猶予期間サポート(注5)を提供します。長期間、本製品のサポートを行われるため、本製品で構築したシステムを長く利用することができます。

運用管理の負荷軽減

GUIによる簡単操作

運用管理はGUIで簡単に操作できます。業務の構築・起動停止からプロセス多重度変更など、業務の構築から運用まで全ての操作が実行できます。

コマンドによる定型操作・繰り返し操作

全ての運用管理操作はコマンドで実行できますので、GUIには不向きな定型の運用操作や繰り返し操作での利便性が向上します。

機能一覧表

表中記号の意味は以下のとおりです。
レ:機能有り、N/A:機能無し

機能 Standard-J Edition Enterprise Edition
標準技術によるシステムの短期構築 Java EE 7の実行環境の提供
高性能・高信頼なJava実行基盤
注6

注6
ウェブサービス対応の実行基盤
スマートデバイス向けアプリケーション開発フレームワーク
アプリケーション資産の継続利用 複数世代のアプリケーション実行環境の提供 N/A
注7

注7
J2EE / Java EE 6の実行環境の提供 N/A
COBOL / C / C++言語資産の利用 N/A
既存システムの活用 N/A
業務の安定稼働 Javaのレスポンスの平準化(コンカレントGC) N/A
業務単位での運用管理制御(IJServerクラスタ)
アプリケーションの多重制御
リソース・プーリング
業務の自動復旧
ホットスタンバイ N/A
負荷分散
システム資源の自動拡張・予兆監視 N/A
セッションリカバリ N/A
活性変更 N/A
診断ログ機能・一括自動資料採取
安全なシステム構築 セキュアな運用環境
SSLによる認証・暗号化通信
セキュリティ監査証跡 N/A
シングル・サインオン N/A
注8
仮想化 / クラウドによるICTリソースの効率利用 プライベートクラウド環境における仮想システムの自動配備
パブリッククラウドサービス上でのシステムのスピード構築
仮想環境への対応
OpenShiftのサポート
注9

注9
システムの長期利用 長期にわたる製品サポート
運用管理の負荷軽減 GUIによる簡単操作
注10

注10
コマンドによる定型操作・繰り返し操作
  • 注6
    互換性について富士通のJDK 7、JDK 8は、Oracle社のThe Java Compatibility Test ToolsでJava標準規約を満たすことを確認しています。
  • 注7

    Javaは以下の組み合わせで使用できます。

    Interstage Application Server Enterprise Editionのサーバパッケージ

      JDK 7 JDK 8 備考
    J2EE 1.4 N/A JREとの組み合わせはできません。ただし、ServletはJRE 8とも組み合わせできます。
    Java EE 6 N/A JREとの組み合わせはできません。
    Java EE 7 N/A JREとの組み合わせはできません。

    Interstage Application Server Standard-J Editionのサーバパッケージ

      JDK 8 備考
    Java EE 7  JREとの組み合わせはできません。

    Interstage Application Server Enterprise Editionのクライアントパッケージ

      JDK / JRE 7 JDK / JRE 8 備考
    J2EE 1.4 N/A  
    Java EE 6 N/A  
    Java EE 7 N/A  

    Interstage Application Server Standard-J Editionのクライアントパッケージ

      JDK / JRE 8 備考
    Java EE 7  
  • 注8
    シングル・サインオンの業務サーバ(シングル・サインオンのシステムを構成するサーバの一つで、シングル・サインオンを利用したウェブベースの業務システムを構築するためのサーバ)でサポートしています。
  • 注9
    Linux(x86)向け製品およびLinux(Intel64)向け製品でサポートしています。
  • 注10
    Java EE 7 / J2EE / CORBAでサポートしています。

製品体系

Interstage Application Server Enterprise Edition Java EE 7 / Java EE 6 / J2EEやCOBOL / C / C++言語の実行環境と高性能・高信頼性機能を備えたアプリケーション実行基盤
Interstage Application Server Standard-J Edition Java EE 7に対応したJavaアプリケーション実行環境

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