RAID strideオプションが追加されたEXT2/3ファイルシステムのRed Hat Enterprise Linux 6で
バックアップ、リストアを行うと、リストア処理に失敗しシステムが起動できません。
リストア処理に失敗し、システムが起動できません。
発生条件・環境に該当する場合、必ず発生します。
本不具合には、回避方法がございます。
「不具合の発生を未然に防止する方法」、または「不具合が発生した場合の復旧方法」
をご覧ください。
現象
Red Hat Enterprise Linux 6のリストアで、以下のいずれかの現象が発生します。
環境
以下の条件を満たす環境で発生します。
1) EXT2/3でフォーマットされている、かつ
2) RAID strideオプションが使用されている場合。
RAID strideオプションが追加されているかどうかは以下の手順で確認できます。
Red Hat Enterprise Linux 6において、root権限で以下のコマンドを実行します。
# dumpe2fs <デバイス名> (例:# dumpe2fs /dev/sda1)
パーティションの情報が表示されます。
この中で、以下の情報ラベルが出力される場合は、RAID strideオプションが設定されています。
RAID stride:
発生条件
以下の条件をすべて満たす場合に発生します。
1) Red Hat Enterprise Linux 6のバックアップを行った時、オプション指定で以下を設定している、かつ
<DatacloningWizard for Server>
バックアップオプション指定 で
・「パーティションサイズ固定」で「しない」(デフォルト)を選択している
2) バックアップ対象のファイルシステム種別が EXT2またはEXT3 である(*2)、かつ
(*2) EXT4 の場合、本問題は発生しません。
3) リストアを実行する際、バックアップ元と同じサイズのパーティションにリストアした場合。
<DatacloningWizard for Server>
- パーティション単位のリストア
リストア先の指定でバックアップ元と同じサイズのパーティションにリストアしている
- ディスク単位のリストア
リストア先の指定で「パーティションサイズ変更」を実施していない
RAID strideオプションが追加されたパーティションをリストアする場合のバックアップ時と同じサイズのパーティションに管理情報を構築する処理に誤りがありました。
その結果、管理情報を構築する処理でエラー、またはその処理に時間がかかることでリストア転送速度が著しく低下します。
緊急修正を適用してください。
緊急修正を適用して再度リストアを実行してください。
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