機能説明
モニタリング機能
OpenStackクラウド基盤を構成するサービスやサーバを自動検知し、それらの性能情報や稼働状況をメトリックデータとして自動収集、一元管理します。
収集されたメトリックデータは、グラフィカルなダッシュボードを使用して分析できます。監視対象にしたいメトリックデータに対して、しきい値を定義することで、アラーム発生状況を一覧画面で効率的に監視できます。また、アラーム発生時にメールで通知することもできます。
OpenStack管理者は、OpenStackの各サービス(NovaやNeutronなど)に対する稼働状況と従属するメッセージキューやデータベース(RabbitMQやMariaDBなど)に対する性能情報、サーバのシステム情報(CPUやメモリなど)に関するメトリックデータを監視することができます。各サーバ上で動作しているOpenStackのサービスを認識し、構成に応じたメトリックデータを自動収集することができます。また、収集したメトリックデータは、OpenStackの各サービスと関連付けて表示することができます。これにより、汎用の監視ソフトウェアを使用する場合と比較して、初期設定や管理の作業負荷を低減できます。
テナントユーザーは、配備した仮想マシンのシステム情報に関するメトリックデータを監視できます。配備した仮想マシンは自動認識され、メトリックデータはハイパーバイザーと連携してエージェントレスで収集されるため、個々の仮想マシンに対して監視のための設定を行う必要はありません。
【メトリックダッシュボード】
【アラーム一覧】
ログ管理機能
OpenStackクラウド基盤を構成するサービスやシステムのログをリアルタイムで収集し、集中管理します。収集したログは、検索/フィルター機能、グラフ表示機能を持つダッシュボードで可視化することができます。
表示するログや、グラフの種別、レイアウトなどをカスタマイズしたダッシュボード画面を複数定義することができます。着目するサービスや用途に応じて使い分けることで、ログ解析作業を効率的に行うことができます。
ログ管理機能はOpenStack管理者(OpenStack Keystoneのadminロールを持つユーザー)が利用することができます。
【ログ管理ダッシュボード】
【検索・フィルター】
ダッシュボード
モニタリング機能やログ管理機能の操作画面は、OpenStackのダッシュボード(Horizon)へのプラグインにより、メニューやビューが統合されています。OpenStackのダッシュボードからシームレスに利用できるため、OpenStackのリソースに対する操作と、それに関係するメトリックデータやログの参照を、簡単に行うことができます。
ダッシュボードにアクセスするためのユーザー情報も、OpenStackの認証機能(Keystone)を利用することで、設定や管理を別途行う必要はありません。マルチテナント環境にも対応しており、表示する情報や提供する機能は、OpenStack ユーザーとしてのロールや所属するテナントに応じて自動的に切り替わります。
【OpenStackダッシュボードとの統合】