仮想化の導入変遷と技術進化

仮想化導入の変遷を背景に、仮想化の技術進化とトレンドの移り変わりをご紹介します。

仮想化導入の変遷

仮想化黎明期

仮想化黎明期は、「仮想化が初めて」というお客様が多く、主に部分集約やシステム延命に仮想化が利用されていた時代です。本当に仮想化が活用できるのか分からず、「いきなり基幹系から使うのではなく、軽いシステムから使ってみよう」と慎重に仮想化導入を検討する傾向にありました。

仮想化成長期

仮想化成長期は、「仮想化が使える!」と判断されたお客様は、「部門サーバ集約や基幹システムまでは行かないが、その周辺で使ってみよう」という意識に変化していった時代です。この頃から、サーバ仮想化だけでなくデスクトップ仮想化も進み、「導入コストをいかに削減するか」に注目が集まりました。

仮想化普及期

仮想化普及期は、実際に仮想化が使えることが広く認知され、基幹システムに使用して一つの仮想化基盤に統合する動きや、データベースの仮想化に踏み出す動きが出てきた時代です。当時の新しい技術は「ストレージ仮想化」。たくさん仮想マシンを集約し、ストレージ管理の負荷が大きくなってきた頃で、「運用管理コストをいかに削減するか」が最大の課題でした。

仮想化成熟期

仮想化成熟期は、仮想化導入が広く浸透し「これからはクラウドだ!」という時代です。ハイブリッド型として、オンプレミスとクラウドをどのように使い分けるかに注目点が移ってきました。また、オンプレミスのネットワークとクラウド間のネットワークを同じIPセグメント体系で管理する「ネットワーク仮想化」という新しい技術が出てきました。クラウドの利便性にも慣れ、「オンプレミスの管理も、クラウドのように楽にできないか」という点に関心が高まっています。

サーバ仮想化からデスクトップ、ストレージ、ネットワーク仮想化へ

仮想化技術の進化

仮想化黎明期の「サーバ型内蔵DISK時代」は、IAサーバの中にある内蔵ディスクに仮想マシンを置き、サーバ単体で仮想化していました。内蔵型のDISK利用では「性能が出ない」、別のサーバからそのDISKにアクセスできない「ストレージ共有不可」などの課題がありました。

そこで、より使い勝手を良くするためにストレージ機能を外部化したのが「共有型外部DISK時代」です。ストレージ機能の外部化によって、より高性能な上にストレージ共有が可能となり、vSphere HAやvSphere vMotionが利用できるようになりました。その反面、サーバ管理者だけで対応していた運用管理にストレージ管理者が必要となり、運用レイヤーの分離が起こりました。

最近では、CPUが高性能化して仮想マシンの処理以外の別の用途にもCPUが利用可能となりました。また、HDDよりも高速なSSDの技術革新、ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)によってx86サーバを高性能ストレージとして扱えるようになりました。それによって、再び外部のディクスを内蔵して共有化することができるようになり、運用レイヤーが統合され、仮想化の運用管理がサーバ管理者だけで済むようになりました。このようにサーバにストレージを内蔵し、高性能と運用管理の容易性を両立した製品が「ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)」です。

用語解説 ハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)とは

CPUのマルチコア/高性能化と磁気DISKからSSDへの技術革新
Software Defined Storage技術がインフラ運用の世界を変えた

今後、仮想化トレンドと進化し続ける仮想化技術はどこへ向かっていくのでしょうか。「仮想化スペシャリストBlog」でおなじみの土村シニアプロダクトプランナーが、今後の仮想化・HCI動向と、実現される仮想化技術について語ります。詳しくは、 土村シニアプロダクトプランナーが語る今年の仮想化・HCI動向へ。


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