仮想化スペシャリストBlog
土村忠生の「仮想化の風に言の葉をよせて」

第11回 VMUGと最新のVMware vSphere 6.7と富士通のHCIの話

2018年6月25日掲載

仮想化ソリューション企画のプロフェッショナル土村 忠生
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ブログを更新するにも予算が必要となり、私の裁量ではどうにもできず、ずいぶんご無沙汰してしまいました。今回は富士通の仮想化イベントに便乗して掲載許可が出ましたので、一気に情報提供させて頂きます。
持ち帰って頂きたい情報は2点です。

  1. オンプレミスとクラウド環境間のvMotion移行時の留意点
  2. 富士通のHyper-Converged Infrastructure PRIMEFLEXのセミナーのご案内

まず、私の近況から。
VMwareユーザー会(VMUG)に参加して、もうすぐ2年目に入ります。先日VMUG向けに特別セッションが用意された二つのイベントに、仲間と共に参加してきました。
最初に参加したのは、NOX株式会社、デイトリウムジャパン合同会社共催の「性能?クラウド?データ保護?HCIを次のレベルに~さらなる進化を遂げたDatriumセミナー~」です。
通常のセミナー開催前の時間を使って、米国から来日されたDatriumの技術トップのSazaalaさんを囲んでVMUG向け座談会を開催して頂きました。Datrium DVXの細かなアルゴリズムや秀でた技術面の実装について、いろいろ教えて頂くことができました。もちろん、たくさんの質問が飛び交いメンバーの関心の高さも伺え、有意義な時間を過ごすことができました。

内容はここでは差し控えさせていただきますが、VMUG仮想インフラ部会の掲示板に詳細なレポートが有志によって掲載されていますので、ご興味がある方は、VMUGに登録して、仮想インフラ部会にご参加ください。

オンプレミスとクラウド環境間のvMotion移行時の留意点

もう一つはAWS Summit Tokyo 2018です。セミナーリストには公開されない、VMUG向けのVMware Cloud on AWSに特化した特別セッションがありました。ヴイエムウェアからは技術やロードマップの紹介、ユーザーからは株式会社ケイ・オプティコム様から検証報告、米国の技術者からの技術解説、AWSの方からもからもサービス紹介がありました。
ここでは、ケイ・オプティコム様からの面白い検証結果の報告から引用させて頂きます。

VMware Cloud on AWSで一番気になるのは、ハイブリッドクラウド運用、特にvMotionでのオンプレ、クラウド間の自由な移動です。結論から言えば出来ます。しかも、米国オレゴンと日本の間で40GBのLinux仮想マシンのvMotion移行が20分で完了したそうです。

ただし、課題も見えたとのこと。
一番大きいのは、オンプレとクラウドのサーバCPU世代の非互換問題です。AWS側は最新世代のサーバになっているので、オンプレ側で古い世代のサーバを使っていると、CPU命令の非互換が発生し、そのままではvMotionが出来ません。このためEVCクラスタを組んで、非互換部分のCPU命令にマスクをかける必要があります。ヴイエムウェアは、このような課題意識を不要とする、VMware Hybrid Cloud Extension(HCX)という移行サービスを用意して、この問題に対処しています。このサービスを使うと、オンプレ側にNSXでL2延伸環境を作らずにすみ、VMwareのバージョンの差異も、CPUの世代間の差異をも自動的に吸収して、vMotion移行してくれます。
なんだ、大丈夫じゃないかと思われてはいけません。移行した後に問題が発生するケースがあるのです。L2延伸+EVCでのvMotionも、HCXでのvMotionも移行した後に、AWS側で仮想マシンを再起動してしまうと、CPU命令セットが起動時にリセットされて最新CPU仕様になってしまいます。これは、従来からあるVMware vSphereの仕様です。このため、古い世代のオンプレ側にはvMotionでは戻せない片道キップでの移行になってしまうという問題が発生します。
自由に行き来すること想定した利用では、こういう問題にぶつかってしまうのですね。
ヴイエムウェアでは、この問題に対処するために、vSphere6.7で仮想マシン単位のEVC設定機能を実装してきました。
ということで、オンプレ側とクラウド側で仮想マシンを自由に行き来させる使い方をしたいというケースでは、オンプレ側のVMwareの環境は、最新のVMware vSphere 6.7にアップしておく必要があるということです。もちろんクラウドサービス側も同様です。

富士通では、FUJITSU Server PRIMERGYでVMware vSphere 6.7のサポートを開始しています。また、 FUJITSU Cloud Service for OSS では、VMwareベースの基盤「NC」をご提供しています。このNCでは、サービスご紹介資料の中で、「VCF(VMware Cloud Foundation)等の多彩な要件に対する基盤を提供予定」と記載されています。VCFはVMware vSAN + NSXで構成されていますので、vSANのポリシー管理と非常に親和性が高い運用が可能になります。オンプレとクラウドとで自由に仮想マシンが行き来できる日が来るのを楽しみにお待ち頂くと共に、オンプレ側もvSAN環境の導入をご検討ください。

なお、この特別セッションの最後の質問時間に、「VMwareとAmazonが組むのであれば、【Alexa, VM1をAWSにvMotionして】と、Amazon ECHOで操作できるようにしてください」とお願いしたら、「Amazon Dashボタンで、AWS上にVMwareベースのSDDCがすぐに作れるようにしましょうか」と返されてしまいました。ワンクリックでいったい幾ら課金されるのか、まさに一本(百万)取られました。。。と落ちがついたところで、7月27日(金)の午後に開催される富士通の仮想化セミナーのご紹介です。

富士通のHyper-Converged Infrastructure PRIMEFLEXのセミナーのご案内
~本当につかえるハイパーコンバージドインフラとは~

今回は、富士通のHCI PRIMEFLEXをテーマに、ヴイエムウェア株式会社と日本マイクロソフト株式会社によるセッションがあります。
SDSに焦点を当て、ヴイエムウェアのvSAN、マイクロソフトのStorage Spaces Direct(S2D)について、それぞれの観点でご紹介頂きます。
そして、実際にPRIMEFLEX for VMware vSANを導入頂いている自治体の戸田市様より実際のところどうなのかということを語って頂きます。

私の部署では、仮想化の技術支援を行っていますが、お話の大半はPRIMEFLEXでの仮想化基盤導入になっており、昨年と比較して今年はHCIがかなりスケールしており、HCI導入の機運の高まりを肌で感じております。
HCI、vSAN、S2Dにご興味をお持ちの方は、7月27日(金)の午後に東京の浜松町駅の世界貿易センタービルまでご足労願えれば幸いです。

さいごに。
コミュニティに入ることで、格段に情報入手の質があがりますし、IT部門の方々との忌憚なき情報交換の機会も得られます。一気に視野も人脈も広がりますので、まだコミュニティ未体験の方は、外の世界に一歩踏み出されることを強くお勧めします。
次回は、9月にVMworldのお話が出来ればと思います。

企画のプロの視点と仮想化の知見で、毎月情報発信します。

  • シニアプロダクトプランナー(仮想化ソリューション企画のプロフェッショナル)
  • 10年以上VMware技術支援に従事しVMware Loveな日々を過ごす
  • 米国ヴイエムウェアより9年連続 VMware vEXPERT AWARDを個人受賞
 
 

著者紹介

Tadao,Tsuchimura

土村 忠生

本文中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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