仮想化スペシャリストBlog
土村忠生の「仮想化の風に言の葉をよせて」

第8回 Chatbotについて思うところを語る

2016年10月11日掲載

仮想化ソリューション企画のプロフェッショナル土村 忠生
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第5回のブログ記事で、誰もが特別な学習無し、マニュアル無しにITインフラの運用監視を目指す「Chatbot」による対話型インタフェースを実装したいという話を書きました。技術者としての自分は、コマンドを駆使してスラスラと運用していく魔法使いのような専門の管理者に憧れます。その人にしか出来ないとなると、純粋にかっこいいと思いますからね。
しかし、自分がIT部門のトップないし経営幹部だったとしたらどうだろうかと考えてみてください。
そういう人材が自社にいることを誇りに思う反面、その人がいないと管理がままならない状況に危機感を持ってしまいますよね。その人が抜けると運用がままならない状態は、「エンジニアロックイン」と呼ばれる重大な経営リスクです。最近のIT技術の進化速度から、後継者が育つ頃にはその技術が陳腐化するかもしれないというリスクもあり、投資対コストと将来へのリスクとを考えて、最終的には誰もが管理できる仕組みを探し、選んでしまうだろうと思うのです。

対話型Chatbotインタフェースは、ITインフラの管理監視の精度は従来のままで、操作スキルの部分が会話に変わり、人が覚えなくても済ませられるように進化させたものと言えます。普段のChatbotは定時報告設定に従ってITインフラの状態をつぶやき、普段と異なる事態が発生するとその情報をすぐにつぶやきます。その際、管理者に対処方法を示したり、承認を得て自動対処したりする。対処出来ない事象は、管理者に対処をお願いするつぶやきを流す。
ひょっとしたら、そのような対話型インタフェースを実装するだけでも、こういったエンジニアロックインの危惧を払拭出来るのかもしれません。そして監視ツールを変えてもツールの操作を勉強し直す必要がない世界を実現させたいと夢想しています。

では、Chatで会話することが日常となる世界はいつ来るのか。LINEを活用する若い世代の台頭を待たなくても、すでに企業の中でも育まれているのではないでしょうか。富士通でも「グローバルコミュニケーション基盤」を導入していますので、Lyncが常時起動し、チャットを使った会話を日常的に行っています。
一対一の会話だけではなく、チームなど多人数での会話にも活用しています。
メールより簡単に書き込め、相手からの反応もダイレクトにわかる利便性を実感すると、ちょっとしたことはメールではなく、Chatで会話するように変わってきます。いっそのこと、予定表のスケジュールもChat画面に自動で流れてきてくれるといいのにと思います。すべての情報がChat画面に集約されて表示されるようになれば、本当に便利なのですけれどね。

ソフトウェア開発部門ではChat基盤にSlackが使われているとかいないとか。DevOpsを飛び超えてChatOpsという言葉もあると先日知りました。
第5回で触れたFacebook Messengerの話からも、メッセンジャーアプリが生活やビジネスのポータルになるというのも、自分で日々使っているとうなずけます。

このようにChatによるビジネスの効率化をITインフラ運用に適用し、ChatbotインタフェースによるITインフラ運用の効率化を図れれば本当に面白いと思っています。ただ、それだけでは楽しくないので、前回「富士通のHCIはツンデレちゃんです」と言いたいとつぶやいたように、Chatbotにキャラクター性を持たせるところにまで踏み込みたいと思っています。

上記のようなコンセプトイメージを作り、プロダクト部門のMeetupの場でライトニングトークして、この世界に共感・賛同した開発仲間を募っていきます。
こういうスタートアップチャレンジプログラムからのモノ作りも、プロフェッショナルプロダクトエンジニアとしての活動の一つです。
なんとか実装にまでこぎつけて、富士通のHCIの運用は楽しいねと喜んで頂けるようにがんばっていきたいと思います。
早く実装して!という声をたくさんつぶやいてくれるとうれしいなぁ。

企画のプロの視点と仮想化の知見で、毎月情報発信します。

 
 

著者紹介

Tadao,Tsuchimura

土村 忠生

本文中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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