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VOICE ~ETERNUSの現場から

社会や企業を支え続けるメインフレーム向けストレージ
~各担当者の絶妙な連携が、高性能、高信頼性を実現し、お客様に応える


左から 金子 / 日野原 / 佐藤

  • 富士通ミッションクリティカルソフトウェア株式会社
    • MCソフトウェアテクノロジ統括部
      ゼネラルマネージャー
      • 金子 憲司
  • 富士通株式会社
    • アウトソーシング事業本部
      GS/M技術統括部 GSシステム技術部
      マネージャー
      • 日野原 久
    • ストレージシステム事業本部
      ストレージシステム事業部
      ファンクションファーム開発部
      • 佐藤 隆是

メインフレーム向けストレージについて、その特長やオープンシステム向け製品との違い、お客様と共に課題解決のために培ってきた技術、今後の展望について、富士通ミッションクリティカルソフトウェアの金子、富士通の日野原、佐藤に聞きました。


――金融、交通、流通などの社会基盤システムや企業の基幹システムは24時間365日の稼働が求められ、システムの障害や停止はライフラインが断たれるなど、多大な影響を及ぼす。このような高性能、高信頼性を要求するミッションクリティカルシステムの多くがメインフレームで構築されており、ストレージはその安定稼働を支えるという重要な役割を担っている。そのメインフレーム向けストレージは、どのような特長があるのだろうか。

メインフレーム向けストレージとの関わりは?

佐藤近影(佐藤)ストレージとは長く関わっています。ハードディスクの開発や販売推進などを経て、現在は拡販担当です。フィールドのSE、営業、保守など、いろいろな部署とコンタクトをとり、フィールドニーズを製品に反映しながら拡販を行うのがミッションです。

(日野原)メインフレームのグローバルサーバ(以下:GS)全般に関してバックエンドで技術的な支援をする部署にいます。その一環として、ストレージに関する技術サポートも行っています。

(金子)GSを中心としたミッションクリティカルシステムの基本ソフトウェアの開発を担当しています。メインフレームシステムを継続的に安定して提供することを目的に設立したグループ会社の富士通ミッションクリティカルソフトウェアに所属しています。

市場におけるメインフレーム向けストレージのニーズとは?

(日野原)ミッションクリティカルシステムに対する条件は、ますます厳しくなってきています。特に日本では海外に比べると要求のレベルが異なり、極端に高い信頼性が求められ、文字どおり24時間365日停止することが許されません。データについても100% の整合性が求められます。さらに、オンラインとバッチ処理が共存してそれぞれ高い性能、信頼性が求められることも特徴的です。そのため、日本のサーバ市場ではメインフレームの占める割合が海外より約2倍と大きく、メインフレーム向けストレージに対しても非常に高いニーズがあります。

オープンシステム向けの製品とは、どのように違うのか?

(佐藤)メインフレーム向けのストレージは、システムの一部であり、大事なデータの格納庫です。さらに、OSの管理下でシステムの要求に応えられるものでなければなりません。システムとの親和性が高いところがオープンシステム向けのストレージと大きく異なる点だと思います。

(金子)必要とされるのは、安定した性能と信頼性ですね。常に一定の速度で処理を行うことが求められます。
例えば、ATMでお金を引き落とす際には、決められた時間内にレスポンスを返さなければなりません。それには、銀行口座情報を格納したデータベースへのアクセス速度はミリ秒(1000分の1秒)単位のスピードが必要になります。
さらに、どこかで障害が起こったり、オンライン処理だけでなく並行してバッチ処理が行われたりしている場合にも、その性能を保証するには大変難しい技術が必要です。冗長化した上で、障害を早期に検出し、故障個所をシステムから切り離し、要求自体は正常系で再実行させてレスポンスを保証する仕組みが必要になります。
ストレージ単体だけでは、とても実現できません。ハードウェアとソフトウェアの担当が納得するまで話し合い、連携することで、初めてそれだけの性能を引き出すことができます。
また、メインフレーム向けのストレージでは、発生するデータ量や処理の内容に応じて、どれだけの容量が必要になるか見積もりできることが重要です。データの急増時にあわてて追加することがないように、事前に設計されている必要があるからです。

――1990年代、富士通のストレージ事業はオープンシステム向けへ拡大。メインフレーム向けストレージ開発で長年にわたり培った技術と経験はオープンシステムにも展開されていく。

お客様からは、どのような声があり、製品にどう反映しているのか?

(佐藤)2000年ごろ、メインフレームのデータをオープンシステムに伝送したいというお客様のご要望があり、XLデータムーバ(現XL-DATA/MV)という製品を開発しました。これは、ETERNUS ディスクアレイ間で高速にデータを転送するソフトウェアで、LANを利用せず、CPUへの負荷が小さくて済むという特長があり、今でも大変ご好評をいただいています。お客様のご要望に応えるために、どうすればハードウェアの機能を活用して高速なデータ伝送が可能になるか、ソフトウェアとハードウェアの担当者が、徹底的に検討し、相互に協力し合ったからこそ実現した製品です。

金子近影

(金子)ストレージ装置にリモートコピー機能が備わっていなかった頃には、災害対策として、発生時にいち早くシステムを復旧できるようにしたい、というご要望がありました。そこで、ソフトウェア側からハードウェア担当に相談して、コピー機能とそれを利用するためのインターフェースを作ってもらい、ソフトウェア側でバックアップセンター構築を支援するソフトウェア(AIM/BKUPOpen a new window)を開発しました。このときも、ソフトとハードの開発者による密接な連携を繰り返し、お客様に本当に役立つものは何かを考え、他社と差別化できる技術開発を追及しました。その後、さらにオープンシステムへ応用し、活かされています。

お客様に喜ばれるポイントや独自の強みは?

(日野原)富士通では、システムとして、サーバ、OS、ストレージ、ネットワークなど、すべてが揃っていることです。さらに、各事業部やフィールドSEが協力し合ってお客様のシステムをサポートしています。1社でシステムをすべて構築すると割高になるのでは、と言われることがあります。しかし、例えばストレージのみ安価な他社製品を導入すると、OSとの連携機能が利用できず、システム全体の性能が下がったり管理に手間がかかったりする場合があります。システムに関してすべてを提供し、お客様の要望にワンストップで応えるのが富士通の強みです。

(金子)メインフレームをご利用のお客様には、サーバやストレージなど単体でなく、システム全体として、ビジネス対応を考えています。
例えば、ストレージでトラブルがあっても原因は必ずしもストレージにあるとは限りません。
ハードウェアの技術者と連携して、システム全体を調査して原因を突き止めております。トラブル対応する場合にも、ハードウェアでの対応が難しければ、ソフトウェアで対応するなど、あらゆる可能性を考え、臨機応変にシステム全体で対応しています。
例えば、ソフトウェアでデータの入出力をうまく制御して、FCU(ストレージ・コントローラー)が故障しても早急に復旧してストレージを利用できるように、FCU故障対策機能を提供しています。これは他社にはない富士通独自の機能です。

(佐藤)ディスクアレイを最初に開発し始めた頃、ストレージの性能を評価するために各モデルの性能を見積もれるツールを作成しました。今では当たり前となっているIOPS(1秒あたりのI/O数)やIOカーブなどの指標です。お客様へ具体的な数値やグラフを提示すると、GSに対してはETERNUSが一番良い性能が出せることを一目でご理解いただけます。他社には、真似ができないことです。
そして、これまでお客様からの要望に応えることで培ってきた信頼関係が、富士通の財産であり、強みではないかと思います。

――社会や企業を支えるメインフレームの重要性は変わらなくても、時代の流れによって、そのニーズは様々に変化していくだろう。メインフレーム向けストレージについて今後の展望を聞いた。

未来を拓く、今後の展望は?

日野原近影

(日野原)メインフレームに対しては根強いニーズがありますが、絶えず変化への要望もあります。現在はメインフレーム単独でなく、周辺のオープンシステムと連携して成り立つシステムがほとんどです。今後はクラウド化、仮想化が進めば、ストレージは、メインフレームだけの機能、オープンシステムだけの機能といった、どちらかだけの提供では、新たな要望に応えられないと思います。お客様のニーズにあわせてストレージの変革が必要だと考えています。

(佐藤)日増しに厳しくなるミッションクリティカルシステムへの要求に応えるには、システムを止めずに保守を行う活性保守も必須条件になっています。この先、システムの重要データを格納するストレージの責任はさらに大きくなり、連続運転性やさらに高い信頼性が重視されるようになるでしょう。

(金子)お客様にはメインフレームに膨大な資産があります。この資産をオープンシステムからもシームレスに利用できるように、より使いやすいシステムを目指していきたいです。

最後に製品への思いをお伝えください。

(佐藤)メインフレーム向けのストレージは、サーバやOS、フィールドSE、営業など、様々な部署と協力し合い、刺激し合いながら独自に機能を作り上げていくという意味で、大変興味深い製品です。これからも、さらなる探究心を高めながら、お客様に高性能、高信頼性の製品を提供していきたいと思います。

(日野原)私が現役の間に製品をステップアップしたいですね。メインフレームやオープンシステムだけではない、新しいイメージのETERNUSをみんなで協力して開発したいと思います。

(金子)長年、メインフレームを使い続けているお客様がたくさんいらっしゃいます。メインフレームは、そのお客様に育てられてきたと考えています。さらに今後、世の中の流れに応じて、お客様から、より使いやすく安心して格納できるストレージが求められることと思います。そのためにも、これまで培ってきたミッションクリティカルの技術を若い世代に引き継ぎ、メインフレームとオープンの技術を融合して、社会システムに貢献できるような製品を作っていきたいと思います。

――企業や社会を支えるメインフレームでは、ストレージが非常に重要な役割を担う。富士通は、これからもお客様の課題解決をはじめ多種多様に変化するニーズにお応えするため、柔軟性があり、高品質なストレージを提供する努力を続けていく。

(注)取材日:2012年3月12日
本稿記載の肩書きや、固有名詞等は取材日、または公開日時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

掲載日:2012年5月29日

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