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Fujitsu

Japan

ETERNUS NR1000F + Northern Storage Suiteでファイルサーバを刷新
肥大化する情報資産の安全かつ効率的なデータマネジメントを実現

シダックス株式会社 様

総合サービス企業として成長を続けるシダックス。同社は、事業拡大やペーパーレス化に伴うデータ量急増に対応するべく、ファイルサーバに富士通のストレージ ETERNUS NR1000 seriesを導入し、既存のWindowsサーバから刷新しました。移行の理由は、性能、信頼性、拡張性、運用性、可用性の向上に加え、専用OSによるランサムウェア対策の強化もポイントとなりました。またストレージ管理ソフトウェア Northern Storage Suiteを合わせて導入することで、クオータ機能の継承、ストレージ利用状況の可視化も実現。安全かつ効率的なデータマネジメント基盤を構築しリソースの最適化を図り、グループの成長を支えています。

[ 2019年3月29日掲載 ]

導入事例 シダックス株式会社様 (1,003 KB/A4, 2 pages)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 総合サービス
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ
ソフトウェア ストレージ管理ソフトウェア Northern Storage SuiteOpen a new window

「ペーパーレス化により会議資料、申請書類など重要情報もPDF化し保存していくため、ファイルサーバにはより高い信頼性とセキュリティが求められます。ETERNUS NR1000 seriesは高性能、高信頼性、優れた拡張性に加え、攻撃に晒されにくい専用OSを採用している点を高く評価しました。またバックアップ機能の充実、重複排除・圧縮機能によるディスク容量の効率的利用も魅力でした」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • ペーパーレス化に向けて安定した情報共有基盤を実現したい
  • ETERNUS NR1000 seriesをファイルサーバに導入。パフォーマンス低下、バックアップの長時間化、運用の煩雑化など既存Windowsサーバの課題を解決。安定稼働により業務を支える
  • Windowsサーバからストレージに移行してもクオータ機能を継承したい
  • ストレージ管理ソフトウェア Northern Storage Suiteを合わせて導入。既存の11階層に容量制限を行う運用を継承。またレポート機能でディスク容量の増加を抑制
  • 日本でも急増するランサムウェア対策を強化したい
  • 汎用OSから攻撃に晒されにくく専用OSに移行することでランサムウェア対策を強化。日々の業務と企業としての信頼性を守る

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導入の背景

ペーパーレス化に伴うデータ量急増への対応が急務に

桐田 繁 氏
シダックス株式会社
情報システム運用室
インフラ課
主任

1959年、給食事業からスタートしたシダックスグループ。現在、セントラルキッチン、売店、ホテル、スペシャリティーレストラン、スポーツ&カルチャー、車両運行管理、社会サービスなど、多様な事業活動を通じ、健全・健康な社会の実現に貢献する「ソーシャル・ウェルネス・カンパニー」を目指しています。企業・官公庁・地方自治体や、教育・医療等の各種施設において、お客様が必要とするあらゆるサービスを一括受託することで、業務の効率化、サービスの高品質化、コスト削減を実現する「トータルアウトソーシングサービス」を提供できるのが同グループの強みです。

トータルアウトソーシングサービスを実現するためには、組織横断的な連携と事業会社ごとの縦の統合を両立する水平垂直統合型企業構造により、経営資源を効率的に活用することが必要となります。水平垂直統合型でビジネスを行う上でベースとなるのが、情報共有を実現するファイルサーバです。「近年、事業拡大や画像・動画といった大容量データの増大に伴い、Windowsサーバによる既存ファイルサーバの容量枯渇や、パフォーマンスの低下が課題となっていました」と情報システム運用室 インフラグループ 主任 桐田繁氏は話し、こう付け加えます。「2019年度からスタートするペーパーレス化や、動画のドライブレコーダーの保存など、今後の急速なデータ量増大への対応が急務でした」。

導入のポイント

高性能、高信頼性とともにランサムウェア対策もポイントに

次期ファイルサーバの選定ではWindowsサーバを選定外としました。その理由について情報システム運用室 インフラ課 亀井大輔氏はこう説明します。「Windowsサーバによるファイルサーバを拡張する場合、サーバ単位で管理するため、増設に伴い運用管理が煩雑化します。またバックアップも肥大化しており、既存の1,000万ファイルすべてのバックアップを終えるのに1日以上かかっていました。さらにファイルサーバのリソース管理も、Windowsサーバ搭載のツールでは10テラバイト近くあった全データを見るのに多くの時間を要したことに加え、詳細なレポートを出すこともできませんでした」。

近年、日本でも被害が急増しているランサムウェア対策の面からも、汎用OSからの脱却が求められました。富士通が提案したストレージ ETERNUS NR1000 seriesの評価ポイントについて桐田氏はこう話します。「ペーパーレス化により会議資料、申請書類など重要情報もPDF化し保存していくため、ファイルサーバにはより高い信頼性とセキュリティが求められます。ETERNUS NR1000 seriesは高性能、高信頼性、優れた拡張性に加え、攻撃に晒されにくい専用OSを採用している点を高く評価しました。またバックアップ機能の充実、重複排除・圧縮機能によるディスク容量の効率的利用も魅力でした」と話します。

ETERNUS NR1000 series + Northern Storage Suiteの提案が決め手

稲田 圭汰 氏
シダックス株式会社
情報システム運用室
インフラ課

同社において、Windowsサーバからの移行で大きな課題となったのが、ユーザー・グループ単位で使用できるディスク容量を制限し管理するクオータ機能の継承でした。「事業会社、部門に加え、トータルアウトソーシングサービスにおいて事業会社横断プロジェクトによるデータの共有・管理をしっかりと行うために11階層に容量制限を設定していました。複数社に相談しましたが、クオータ機能を諦めて運用を変えてくださいという回答ばかりでした」と情報システム運用室 インフラ課 稲田圭汰氏は話し、こう続けます。「その中で唯一、真摯に耳を傾けてくれた富士通から、ユーザーごとに容量上限設定が行えるクオータ機能を備えたストレージ管理ソフトウェア Northern Storage Suiteの提案がありました。まさに求めていたもので、充実したレポーティング機能も魅力でした。富士通パートナーの富士電機ITソリューションが取り扱うため、富士通と一体となったサポートのもと安心して利用できます。ETERNUS NR1000 seriesと合わせて導入することで、情報資産の安全かつ効率的な活用を実現するデータマネジメント基盤を構築できることが採用の決め手となりました」。

導入のプロセスとシステムの特徴

SnapMirror®機能による高速バックアップで可用性を向上

亀井 大輔 氏
シダックス株式会社
情報システム運用室
インフラ課

2017年11月、富士通の採用を決定。導入プロセスではデータ移行が大変だったと亀井氏は振り返ります。「4,000クライアントに紐づいた1,000万ファイルを移行するのに一週間を要するところ、富士通から提案のあったデータ移行端末の多重化を採用し2018年5月の連休の2晩で完了しました」。

ETERNUS NR1000 seriesによるファイルサーバではバックアップの強化も図っています。同社のサーバ仮想化を支えるストレージとして導入されたETERNUS NR1000 seriesとの間でSnapMirror®機能を利用し、増分データ転送によりネットワーク負荷を抑えながら高速バックアップを実現することで可用性を高めています。またSnapshot™機能による装置内でのオンラインバックアップでは、Windowsサーバ標準バックアップ機能により1カ月分のバックアップしかとれなかった従来と比べ、今は3カ月分のバックアップが可能です。「誤って消去したデータを復元できる期間が延びたことでユーザーの安心感も増しています」(稲田氏)。

システム概要図

導入の効果と将来の展望

ストレージ利用状況の可視化により容量抑制、ユーザー部門の意識改革を推進

ETERNUS NR1000 seriesによるファイルサーバは、2018年5月に本稼働以来、安定稼働を続けています。パフォーマンス低下の問い合わせも一切なくなったと亀井氏は話します。また汎用OSではセキュリティパッチ更新が頻繁に行われるため、システムへの影響が懸念されましたが、「今は専用OSのためセキュリティパッチの頻度も非常に少なく、その点も安定性につながっています」と亀井氏は付け加えます。

コストの観点でもメリットは大きいと桐田氏は指摘します。「今後5年間のデータ量増大を想定したコスト試算では、Windowsサーバを使い続けるよりもETERNUS NR1000 seriesに移行したほうが大幅なコスト削減が図れるという結果が出ました」。

ディスク容量増加の抑制ではNorthern Storage Suiteのレポート機能への期待も高いと稲田氏は話します。「従来、容量の増加申請があった場合、フォルダー単位のサイズ一覧を提示し、不要なフォルダーを調べて消してほしいという案内しかできませんでした。今は長期間使用していないファイルや、急激にデータ量が増大したファイルなど様々な観点からレポートを提出し具体的に提案しています。将来的には事業部の管理者もストレージ利用状況を閲覧可能とし、ユーザーの意識改革の推進とともに、運用管理業務の負荷軽減を図っていきます。またETERNUS NR1000 seriesの重複排除・圧縮機能を活用しリソースの最適化をさらに進めていきたいと思います」。

今後の展望について桐田氏はこう話します。「データ量増大に伴い拡張する場合、ETERNUS NR1000 seriesは無停止でディスク1本から増設が行えるため、必要に応じて拡張することが可能です。またペーパーレス化により当社のあらゆる情報の共有基盤となるファイルサーバの重要性は一層高まります。遠隔地へのバックアップによるBCP(事業継続計画)対策の強化も今後のテーマです。富士通にはきめ細かいサポートはもとより当社の視点に立った先進的な提案も期待しています」。

総合サービス企業としてさらなる飛躍を目指すシダックス。富士通はこれからも先進技術と総合力を駆使し、24時間365日動き続ける同グループのビジネスと、その成長を支えていきます。

左より
シダックス株式会社  亀井大輔氏、稲田圭汰氏、桐田繁氏
富士通株式会社  三毛温子、富士電機ITソリューション株式会社 磯貝麻央
【担当営業メッセージ】
富士通株式会社
流通ビジネス本部 サービス統括営業部 第二営業部
三毛温子

この度は弊社ご提案を採用いただき、誠にありがとうございました。働き方改革への取り組みや各種環境変化への対応など、ICT活用の出番が多数あるかと思いますので、今後も貴社の課題解決のご支援をさせていただければ幸いです。
【パートナーメッセージ】
富士電機ITソリューション株式会社
産業・流通営業本部 新規ビジネス推進部
磯貝麻央

この度はETERNUS NR1000 seriesとNorthern Storage Suite組み合わせでのご採用をいただき、誠にありがとうございました。
導入時の課題のみならず、今後もシダックス様での最適なデータマネジメントに向けて最大限のサポートをさせていただきたく存じます。引き続きよろしくお願い申し上げます。
【シダックス株式会社様 概要】
所在地 (本社)
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-12-10シダックス・カルチャービレッジ
(本店)
〒182-0021 東京都調布市調布ヶ丘3-6-3
代表取締役社長 志太 勤一
設立 2001(平成13)年4月2日
事業内容 子会社への経営指導および間接業務の受託(持株会社)
子会社を通じて以下の事業を展開
エスロジックス事業、コントラクトフードサービス事業、メディカルフードサービス事業、レストランカラオケ事業、コンビニエンス中食事業、スペシャリティーレストラン事業、トータルアウトソーシング事業
ホームページ シダックス株式会社 様ロゴ
https://www.shidax.co.jp/Open a new window

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ 製品ラインナップ画像

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、高速化を実現した高性能・高信頼のファイルサーバ
ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ

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