国内有数の研究型総合大学として進化を続ける某国立大学において、データ駆動型研究を推進するべくデータ統合利活用プラットフォームにデータアーカイバーとして富士通の光ディスクライブラリ ETERNUS DA700を導入しました。同大学内での実証実験から生じるデータや、エビデンスとなる研究データといったコールドデータの長期保存において高信頼性と低コスト運用の両面を実現。また追記型構造により研究データ改ざんも防止。同大学はETERNUS DA700をベースにデータ利活用の高度化を図り新たな価値を創出していきます。
[ 2018年2月5日掲載 ]
国名 | 日本 |
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業種 | 文教 |
ハードウェア | FUJITSU Storage ETERNUS DA700 データアーカイバー |
「本学が富士通さんと取り組んでいる『コールドデータストレージを活用したデータセンター連携の共同実証実験』でETERNUS DA700を利用しています。そこで得た知見やノウハウをデータ統合利活用プラットフォームにも活用していくために、また高信頼性と低コスト運用の両面を実現できるデータアーカイバーとして今回、ETERNUS DA700を採用しました」
導入前の課題 | 導入による効果 |
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(注1) パナソニック株式会社にて実施の加速試験結果。温度30℃ 湿度70%RHの環境下での推定値
(注2) 稼働している状態での消費電力量の比較値
世界最高水準を目指す研究型総合大学において、いまやビッグデータの利活用促進は欠かせません。「本学の様々な関連部門の連携強化を図り学際研究を推進するためには、大規模なデータを持続可能かつ責任ある形で活用するデータビリティが必要です。データビリティを意識した研究スタイルの確立と実践を目的に、データ駆動型研究の推進、2次利用可能なデータベースと世界標準、データの利活用ができる人材育成の3つのミッションを掲げる機構を設立しました」と同機構スタッフは話します。データ駆動型研究を支えるデータ統合利活用プラットフォームの構築では、低い使用頻度であってもビッグデータ分析や法令対応などで長期保管が必要なコールドデータの記録・保管が重要なテーマとなりました。
同大学の研究戦略を担うデータ統合利活用プラットフォームは、実証実験のデータの蓄積・分析と研究データの保管・利活用の大きく2つの目的があります。「実証実験では本学のキャンパスをスマートシティと想定し、学内の様々な場所にセンサーを設置して学内の人々の活動状況センシングやキャンパス内ライフログを収集し分析するスマートキャンパスプロジェクトを実施します。大学という公共性を利用し、匿名化処理による被験者データの収集などの検証も行います。また本学において研究データは研究者個人が記録・保管しています。エビデンスの強化やデータ利活用の推進面から研究データの一元管理が求められています」。
今回、データ統合利活用プラットフォームのデータアーカイバーに求めた要件について「コールドデータの長期保存に適した高信頼性と低コスト運用の両面を実現できること、この2点に尽きます」と同機構スタッフは語ります。
研究型総合大学としてデータアーカイバーの選定では、ビッグデータ時代のデータ蓄積における先進的な取り組みであることも重視しました。同大学は富士通と「コールドデータストレージを活用したデータセンター連携の共同実証実験」を行っています。コールドデータを遠隔地にあるデータセンター間で複製することにより低コストを追求したストレージ基盤を構築し、その効果を検証しています。実証実験で使っているコールドデータストレージが富士通の光ディスクライブラリであるETERNUS DA700 データアーカイバーです。
「共同実証実験で得た知見やノウハウをデータ統合利活用プラットフォームにも活用していくために、また高信頼性と低コスト運用の両面を実現できるデータアーカイバーとして今回、ETERNUS DA700を採用しました。本学の研究戦略を担うデータ統合利活用プラットフォームを一緒に成長させていくパートナーとして富士通を選択したということでもあります」。
ETERNUS DA700はコールドデータを光ディスクに記録・保管します。Blu-ray Disc™の技術をベースに容量を拡張した規格Archival Discを採用した光ディスクは、メディアの寿命が設計上50年(注1)と長く、ハードディスクドライブを用いた機器と比較(注2)し温度や湿度など保管性も優れているため消費電力も約80%削減が可能です。
「高信頼性、低コスト運用に加え、一度書き込まれたデータを変更しない追記型構造により研究データの信頼性を確保し改ざん防止につながる点も高く評価しました」と同機構スタッフは話します。
同大学では2016年度からETERNUS DA700を採用したデータ統合利活用プラットフォームの設計・機能テストを進めており、2017年度内に本格利用を目指しています。
現在、スマートキャンパスプロジェクトでは工学研究科エリアの食道、売店、福利施設周辺、建屋内などにセンサーを設置し、参加者との合意形成を含めデータ収集のための準備を行っています。また同大学のキャンパスにおいてバイタルセンサー、環境センサーなど生体情報と外部情報を組み合わせて分析し、競技力向上や障害予防に役立てていく健康・スポーツプロジェクトも動き出しています。
「実証実験で得られたデータはETERNUS DA700に蓄積されます。多種多様なデータの多角的分析により社会変革をもたらすイノベーションを創出するために、長期間保存できて、なおかつデータ利活用ができるということは非常に重要です」。
データ利活用の観点ではETERNUS DA700で研究データを一元管理するメリットも大きい。「研究者は1つのグラフを見て特徴を捉えますが、ビッグデータを分析している人はそれを何百個も集めてそこから特徴を見出していくといった全然違う手法に長けています。研究データを一元管理し、研究者とビッグデータを分析できる人材をマッチングすることにより新たな価値の発見につなげていくことが重要です」。
今後の展望について同機構スタッフはこう話します。「ETERNUS DA700によりコールドデータを蓄積するデータビリティ基盤を構築できました。各研究科には眠っているデータが膨大にあります。どの研究データをETERNUS DA700に蓄積し活用していくか、現在医学系研究科をはじめヒアリングを実施しています。2017年度内から徐々に研究データの一元管理を進め、2018年度に加速させていく予定です。今後、データ駆動型研究を支えるデータビリティ基盤として大きく育てていきます。富士通さんにはサポートはもとより先進的な提案をお願いいたします」。
世界屈指の研究型総合大学へと進化していく大学の取り組みを、富士通はこれからもICTと総合力を駆使し支援していきます。
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。
FUJITSU Storage ETERNUS DA700 データアーカイバー
データ長期保存に適した高信頼性・低運用コストの光ディスクライブラリ