大手システムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)において富士通のストレージ ETERNUSを取り扱うケースが増えています。同社はマルチベンダー環境におけるETERNUSの接続性や性能などの検証を同社のテクニカルソリューションセンター(総合検証センター)で実施。実際の検証は同グループのユーザーサポートを担うシーティーシー・テクノロジーが担当しました。今回の検証結果から接続性に問題がないことを確認し、性能や操作性の優れた面も明確にできました。検証結果に基づくホワイトペーパーはCTCグループ内やお客様の指標として役立てています。また今回合わせて作成した構築手順書も同グループ内で展開。今回の検証をきっかけに富士通とのパートナーシップを一層強化し、お客様の様々なニーズに応えていきます。
[ 2015年12月18日掲載 ]
導入事例 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様
シーティーシー・テクノロジー株式会社様
導入事例 (911 KB)(A4・2ページ)
ハードウェア | FUJITSU Storage ETERNUS DX200 S3 ディスクストレージシステム |
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ソフトウェア | ストレージシステム統合管理ソフトウェア ETERNUS SF Storage Cruiser |
「多様化するストレージのニーズに応えるためにエントリーやミッドレンジクラスにおけるストレージのポートフォリオの強化製品としてETERNUSを位置付けています。今回の検証は他社サーバとの接続性や性能などに関して、社内とお客様に提示できる指標をつくる上で重要でした」
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
プラットフォーム技術推進課 藤澤 好民 氏
「私はストレージやサーバの担当ではなくETERNUSにも触ったことがありませんでした。他社製品はコマンドのCLIベースの操作が多い中で、ETERNUSはGUIで直感的に操作が行えるため、初めてでもとまどうことなく構築することができました。高度なスキルがなくてもRAIDやLUNの作成などの操作が行えることを実感しました」
シーティーシー・テクノロジー株式会社
東京サービス第1課 杉原 秀美 氏
検証目的 | 検証結果 |
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藤澤 好民 氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
製品・保守事業推進本部
ITインフラ技術推進第1部
プラットフォーム技術推進課
大手システムインテグレーターである伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、世界中の最先端ICTベンダー製品を自由に組み合わせるマルチベンダーのシステム構築力で7,500社以上の幅広い業界のお客様にベストソリューションを提供しています。システム構築力に加え、企画、製品調達、開発、構築からデータセンターの運用・保守までICTライフサイクルをトータルでサポートできる体制が整っていることは同社の強みです。
2014年11月、CTCのテクニカルソリューションセンターで富士通のストレージ ETERNUSのパフォーマンス検証が行われました。近年CTCグループでETERNUSの取扱量が増えておりマルチベンダー環境での接続性や性能などを確認するのが目的でした。
CTCにおける富士通製品について「従来から富士通さんとの取引はありますが、近年、ストレージ ETERNUSのニーズも大きくなっています」とCTC プラットフォーム技術推進課 藤澤好民氏は話します。
ETERNUSを販売している営業の立場からCTC営業第2課 扇谷良樹氏は「ETERNUSは国産ベンダーのストレージであるため品質やサポート、技術支援の面で強みがあります。私は再販というかたちでパートナーさんを経由してエンドユーザーさんにETERNUSを販売していますが、パートナーさんでのETERNUSの販売数増加は、実際にETERNUSをお使いいただいたエンドユーザーさんの高い評価があればこそだと思います」と話します。
CTCにおけるETERNUSへの期待について「多様化するストレージのニーズに応えるためにエントリーやミッドレンジクラスにおけるストレージのポートフォリオの強化製品としてETERNUSを位置付けています。今回の検証は他社サーバとの接続性や性能などに関して、社内とお客様に提示できる指標をつくるうえで重要でした」と藤澤氏は話します。
鐵 健太郎 氏
シーティーシー・テクノロジー株式会社
東日本サービス第1本部
東京サービス第1部
東京サービス第1課
今回、CTCグループのユーザーサポートを担うシーティーシー・テクノロジーが実際の検証を担当しました。シーティーシー・テクノロジーはマルチベンダー環境で培った高い技術力と万全なサポート体制のもと、保守、マネジメントサービス、構築・工事、教育・研修の4つのサービスでお客様のニーズにワンストップで対応しています。
今回の検証の意義について「当社はマルチベンダー製品を取り扱っていることもあって構築、保守において実際に触ってみて検証を行うことは強みになるとともにお客様に対し安心の提供につながります。検証を担当したことで今後、自信と確信を持ってETERNUSを扱うことができます。また『こういうことができるのか』といった驚きもありました」と検証を総括したシーティーシー・テクノロジー 東京サービス第1課 鐵健太郎氏は話します。
今回はETERNUS DX200 S3を対象とし、HP社のサーバとの接続性、性能、運用性などを検証しました。「まず、HP社のサーバとの接続性について課題はなくスムーズに行えました。HP社のストレージを構築する作業と大きな違いはなく、特別に作業が増えることもなかったですね」。
性能面ではストレージのベンチマークツールを使った負荷試験を実施しました。「大きな負荷をかけてもCPUの使用率は低く抑えられておりETERNUS DX200 S3にはまだ余力があると感じられました。性能検証の結果からエントリーやミッドレンジクラスのストレージの中では高い性能を有していることがわかりました」。
ストレージシステム統合管理ソフトウェアETERNUS SF Storage Cruiserによる運用性の検証も行いました。「多様な性能情報と閾値監視機能により収集した情報をわかりやすくグラフに表示し可視化できるため検証作業でのパフォーマンス測定に非常に役立ちました。実運用でもパフォーマンスチューニングに大きく貢献すると思います。また保守性の面でもメンテナンス情報がとても管理しやすかったです」。
拡張性の面でポイントとなったのがオンライン増設でした。「データ量が増大する中で、サービスを継続したまま増設できることはとても重要です。ETERNUSはドライブエンクロージャー増設ウィザードの指示に従っていくだけで、既存環境へのI/Oに影響を与えることなく容易にオンライン増設作業が行えました。ETERNUS SF Storage Cruiserで統合管理できるETERNUS DX200 S3は、エントリークラスながら非常に高機能な製品という印象を持ちました」。
今回、検証以外に構築手順書も作成しました。「私はストレージ担当ではなくETERNUSにも触ったことがありませんでした。他社製品はコマンドのCLIベースの操作が多い中で、ETERNUSはGUIで直感的に操作が行えるため、初めてでもとまどうことなく構築することができました。高度なスキルがなくてもRAIDやLUNの作成などの操作が行えることを実感しました」と、シーティーシー・テクノロジー 東京サービス第1課 杉原 秀美氏は話します。
鐵氏も「私もETERNUSの構築経験はなかったのですが、初期セットアップウィザードに従い任意の設定値を入力することで必要な設定を行えました。作業の効率化とともに設定漏れも回避できると思いました」とETERNUSの操作性を評価します。
杉原 秀美氏
シーティーシー・テクノロジー株式会社
東日本サービス第1本部
東京サービス第1部
東京サービス第1課
杉原氏は「検証の後、今回とは違う構成でETERNUSを構築する機会があった」と話しこう続けます。「日本語のドキュメント類の豊富さに驚きました。何か困ったときは富士通さんのWebページでほぼ解決できると思います」。
[White Paper] FUJITSU Storage ETERNUS DX S3 series パフォーマンス検証
日野 ひとみ 氏
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
製品・保守事業推進本部
テクニカルソリューションセンター
TSC企画課
主任
今回の検証結果はCTCグループ内で展開されています。「反響は非常に大きかったです。いまも事業部門からETERNUSを使いたいけれど接続先がHPサーバでも大丈夫ですかという問い合わせがきています。それに対し『シーティーシー・テクノロジーで接続検証をしっかりと行い、ホワイトペーパーや構築手順書も作成していますから大丈夫です』と回答できるようになりました」とCTC 製品・保守事業推進本部 テクニカルソリューションセンター TSC企画課 主任 日野ひとみ氏は話します。
検証後、「ETERNUS DX200 S3とHPサーバ」の実績はすでに出ていると藤澤氏は話します。「その案件では検証結果に基づき作成したホワイトペーパーや構築手順書を参考にしたと聞いています。今回の成果がすぐに表れたことでニーズの大きさが推察できます。
またETERNUSはエントリーからハイエンドまでインターフェースが統一されているため、エントリーを導入したお客様にミッドレンジやハイエンド機種へアップグレード提案をしやすいのもメリットです。今後もパートナーシップを一層強化し富士通さんとの協業によるビジネス拡大を図っていきたいと考えています」。
ICT業界のテクノロジー・リーディング・カンパニー、CTCの検証によりETERNUSの性能や操作性などが改めて客観的に実証されました。今後、富士通はCTCグループとより緊密に連携しお客様のビジネス成長を支援する最適なICT・サービスの提供に努めていきます。
前列左から
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 藤澤 好民 氏、日野 ひとみ 氏
シーティーシー・テクノロジー株式会社 杉原 秀美 氏、鐵 健太郎 氏
後列左から
富士通株式会社 三井 貴司、長澤 由輔、橋本 規男
TSCは、お客様がご導入予定のシステムを実環境で評価・検証するための総合検証センターです。様々なベンダーの最新機材を備え、案件に近い環境での検証が行えることはもとよりビッグデータやハイブリッドクラウドなど最新のICT動向に沿った環境を整えています。年間検証件数は1,200件に及び、1,000件以上の製品の検証を行っています。実際に性能がでるのか。接続性はどうか。
カタログではわからないことを確認するのに当センターは最適です。リモートアクセスサービスを利用することでインターネット経由で自社内にいながら検証することも可能です。マルチベンダー環境で培ってきた豊富な経験とノウハウ、技術力のもと信頼をかたちにしお客様と安心をつないでいきます。
http://www.ctc-g.co.jp/about/corporate/access/tsc_kudan.html
本社所在地 | 〒100-6080 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル |
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代表取締役社長 | 菊地 哲 |
設立 | 1972年4月1日 |
資本金 | 21,763百万円 |
事業内容 | コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、科学・工学系情報サービス、サポート、その他 |
ホームページ | ![]() http://www.ctc-g.co.jp/ ![]() |
本社所在地 | 〒102-0071 東京都千代田区富士見1-11-5 栗田九段ビル |
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代表取締役社長 | 森山 一信 |
設立 | 1990年4月6日(創業1972年4月) |
資本金 | 4億5千万円 |
事業内容 | コンピュータシステムの設置及びメンテナンス、コンピュータのハードウェア・ソフトウェアに関する技術的コンサルティング、システム運用管理、リモート障害監視等のアウトソーシングサービス事業、コンピュータのハードウェア・ソフトウェアに関するスクール コンピュータ間を接続するネットワークシステム及び環境の設計・施工・敷設工事・メンテナンス |
ホームページ | http://www.ctct.co.jp/![]() |
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。
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ETERNUS DX series ハイブリッドストレージシステム