Skip to main content

Fujitsu

Japan

事業環境の変化に柔軟な対応が可能なSAPインフラ基盤を構築

森トラスト株式会社様 導入事例


都市に新たな価値を創造する森トラストは、SAPのバージョンアップに伴い、UNIXからWindowsベースの仮想インフラ基盤に刷新しました。SAPの会計・不動産管理(RE)モジュールに知見を有する富士通をパートナーに選択し、高性能、高信頼性、拡張性に優れた「PRIMERGY + ETERNUS NR1000F series」を中心に新システムを構築。運用・保守業務の負荷軽減やワンストップサポート、ジョブ処理の時間短縮を実現しました。またETERNUS NR1000F seriesの導入によりSnapshot™機能を利用したノンストップのバックアップに加え、災害対策の強化に向けた検討も進めています。

[ 2015年3月24日掲載 ]

導入事例 森トラスト株式会社様 (921 KB)(A4・2ページ)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 不動産開発、ホテル経営および投資事業
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F seriesネットワークディスクアレイ
FUJITSU Server PRIMERGY
ソフトウェア FUJITSU Software Systemwalker Centric Manager

「基幹システムの刷新となるため長期間にわたり信頼性や安定性を実現できることを重視しました。また増え続けるデータ量に対応するべくETERNUS NR1000F seriesの高性能、高信頼性はもとより災害対策も視野に入れて選択しました」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • SAPのバージョンアップに伴い、ICT基盤を刷新したい
  • SAP仮想インフラ基盤に「PRIMERGY + ETERNUS NR1000F series」を導入しUNIXからWindowsにマイグレ-ション。高信頼性や柔軟性、拡張性の実現とともに運用コストの削減を図る
  • SAPやハードウェアなどすべてを一括して任せたい
  • SAPからサーバ、ストレージまで富士通の総合力を駆使しトータルで製品やサービスを提供。ワンストップでのサポートによりトラブル時の迅速な対応を実現
  • ストレージの導入では災害対策も視野に入れたい
  • ETERNUS NR1000F seriesを導入し災害時の事業継続の実現へ具体的に検討。またSnapshot™機能による高速バックアップで運用負荷を軽減

icon-form ストレージの導入検討・ご相談はこちらから

導入の背景

SAPのバージョンアップに伴いICT基盤を刷新

森トラスト株式会社 須田和宏氏の写真
須田 和宏 氏
森トラスト株式会社
財務部
部長代理(システム担当)

「都市を託される責任」を企業理念に、森トラストは1970年の設立以来、高度な都市機能を複合させる総合ディベロッパーとして日本の国際競争力の強化に資する街づくりに携わってきました。今後も国家戦略上の重点エリアである虎ノ門・赤坂・三田に、建築床面積として約50万m²のプロジェクトを抱えています。また、ホテル&リゾート事業としても、観光立国の国策を背景に訪日外国人の増加や観光産業の振興に資するホテル事業を展開しています。

2006年、森トラストグループは不動産事業、ホテル&リゾート事業、投資事業の3事業部制に組織を再編しました。これは時代に即応した新たな商機の開拓・創造を図るべく、事業環境の変化を想定し自社の資産やポートフォリオの強化を目的に行われたものです。

常に時代の変化を見据えて事業を展開する森トラストのICT戦略について財務部 部長代理(システム担当)須田和宏氏は「これまで事業環境の変化に柔軟に対応できる情報システム基盤を構築することに重きを置いてきました。2007年にSAPを導入したのも変化への対応が目的でした。また2011年3月の東日本大震災以降、災害対策の強化も重要なテーマとなっています」と話します。

2014年、同社は SAPのバージョンアップに伴い、PCサーバPRIMERGYとETERNUS NR1000F seriesネットワークディスクアレイ」をベースにインフラ基盤を刷新。新システムでは長期間の安定稼働を支える高信頼性とサポート力、さらに災害対策の強化が重要なテーマとなりました。

導入のポイント

災害対策も含めてトータルな提案力を高く評価

森トラスト株式会社 尹星(イン セイ)氏の写真
尹 星(イン セイ)氏
森トラスト株式会社
財務部 システム課
課長代理

今回、SAPのバージョンアップとともにUNIXからWindowsへのマイグレ-ションも行われました。保守コストの削減や運用管理の効率化、技術者不足の解消に加え、汎用性の高いWindowsの採用により柔軟性や拡張性を高めるためです。

ベンダー選定で基本条件となったのはSAPの会計・不動産管理(RE)モジュールの導入実績でした。「情報収集のためにインターネットで『会計・不動産管理(RE)モジュール』をキーワードに検索したところ、富士通の事例記事を見つけました。一度、話を聞いてみようとメールでコンタクトをとり、その後、コンペに参加してもらうことになりました」と、財務部 システム課 課長代理 佐藤章登氏は振り返ります。

ベンダーの採用ポイントではワンストップでの対応が重視されました。「SAPとハードウェアが異なるメーカーを組み合わせた提案もあったのですが、当社としては変化に迅速かつ柔軟に対応するインフラ基盤といった観点からSAPもハードウェアも一括して任せたいと考えていました。トラブル時もワンストップサポートにより問題解決が迅速に行え、トータルコストの削減や運用負荷の軽減も図れます」と、財務部 システム課 課長代理 尹 星(イン セイ)氏は話します。

富士通は、SAPの会計・不動産管理(RE)モジュールを支えるインフラ基盤としても豊富な実績をもつPRIMERGYとETERNUS NR1000F seriesのベストプラクティスを提案しました。この富士通の提案に対する評価について尹氏は「基幹システムの刷新となるため長期間にわたり信頼性や安定性を実現できることを重視しました。また増え続けるデータ量に対応するべくETERNUS NR1000F seriesの高性能、高信頼性はもとより災害対策も視野に入れて選択しました。さらにトータルな提案力や営業のレスポンスの早さ、きめ細かなサポートなど総合評価により満場一致で富士通案を採用する方向となりました」と話します。

導入のプロセスとシステムの概要

アセスメントサービスを有効に活用し構築期間を短縮

2013年12月に富士通の採用を決定し2014年7月の三連休にマイグレ-ションを行い、同年7月23日に本稼働。短期間構築の実現では富士通のアセスメントサービスを有効に活用しました。「アセスメントサービスによりSAPをバージョンアップしたときに必ず修正しなければならない箇所や、新しい機能について差分をすべてリストアップできました。新しい機能も無駄なものは使わない。必要なものは何か。上手く線引きが図れました。アセスメントの結果を受け、利用部門と変更点について話すこともできました。また今後のデータ量の増加を想定したうえでストレージ容量のサイジングも提案してもらいました」(佐藤氏)。

森トラスト株式会社 佐藤章登氏の写真
佐藤 章登 氏
森トラスト株式会社
財務部 システム課
課長代理

構築フェースで難しかったのは決算時期などを考慮したスケジュール調整でした。「タスクの前倒しなどその都度、富士通に対応していただき、全体スケジュールでは遅延することなく納期を厳守できました。また富士通の技術支援によりデータマイグレーションもスムーズに行えました」と佐藤氏は話します。

新システムは、PRIMERGYを中核にVMwareを使って仮想化基盤を構築し冗長構成をとることで可用性を高めています。またETERNUS NR1000F seriesのSnapshot™機能により高速バックアップを実現し三世代維持管理を行っています。

システム構成概要図

導入の効果と将来の展望

Snapshot™機能によりサービスを止めることなく高速バックアップ

2014年7月に本稼働後、新システムは安定稼働を続けており導入効果もすでにあらわれています。「保守コストは大幅に削減できました。また、これまで遅いジョブは1時間を要していましたが、いまは10分で処理が終わっています。ジョブをスムーズに流すために計算する必要もなくなりました。ジョブの処理スピードが劇的に向上、夜間バッチ処理時間も1/3に短縮したことで、サービスイン時間の1時間前倒しが図れています」と尹氏は話します。

バックアップ業務も大幅な効率化が図れました。「従来は深夜2時間ほどサービスを停止しストレージからバックアップサーバを通してテープにおとしていました。いまはETERNUS NR1000F seriesのSnapshot™機能によりサービスを停止することなく高速オンラインバックアップを実現し運用負荷も軽減できました」(尹 星氏)。

また富士通のSystemwalker Centric Managerを導入しSAPからサーバ、ストレージ、ネットワークまでシームレスな統合管理を実現したことで運用管理の大幅な効率化が図れました。さらにハードウェアの障害予兆情報の自動検知や自動通報を行うREMCS(レミックス:REMote Customer Support system)機能によりトラブルの未然防止や迅速な問題解決を実現しています。

今後の展望について「基幹システムのデータを守るETERNUS NR1000F seriesは災害対策を視野に入れて導入しており、今後も事業継続の実現に向けて継続して検討していきます。今回、富士通との間のコミュニケーションが非常に上手くいきました。これからも変わらぬサポートとともに、最新技術を駆使するなど先を見据えた提案にも期待しています」と須田氏は話します。

街や社会から寄せられた信頼(トラスト)に応える森トラスト。富士通はこれからも先進技術と総合力を駆使し、都市に新たな価値を創造する同社の取り組みを支援していきます。

集合写真

(左から)森トラスト株式会社 佐藤 章登 氏、須田 和宏 氏、尹 星 氏

担当営業メッセージ

富士通株式会社
流通ビジネス本部
サービス統括営業部 第二営業部
上野 慶州

トータルの提案力、営業レスポンススピードに関して高くご評価いただき誠に光栄です。これまで森トラスト様とはお取引はありませんでしたが、今回のプロジェクトを機に真のビジネスパートナーとなるべく、システムのあるべき姿を一緒に考えて参りたい所存です。

担当SEメッセージ

株式会社富士通システムズ・イースト
業務ソリューション本部 ERP事業部
SAPテクニカルソリューション部
諸橋 康二

本プロジェクトはお客様の度重なる支援があり、無事本稼働を迎えられたことを喜ぶとともに感謝いたします。今後は、森トラスト様のビジネスにも貢献できるよう様々な提案を実施していきます。

【森トラスト株式会社様 概要】
本社所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-3-17 虎ノ門2丁目タワー
代表取締役社長 森 章
創立 1970年6月10日
資本金 100億円
事業内容 不動産開発、ホテル経営および投資事業
ホームページ 森トラスト株式会社様ロゴ
http://www.mori-trust.co.jp/新規ウィンドウが開きます

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ 製品ラインナップ画像

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、高速化を実現した高性能・高信頼のファイルサーバ
ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ