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Fujitsu

Japan

全社のファイルサーバ統合、事業継続、映像データのバックアップ
ETERNUS NR1000F seriesがさまざまなシーンで重要データを守る

職場写真

富士通アプリコ株式会社 導入事例


富士通グループで、印刷メディアの企画・制作からWebメディアまで、統合コミュニケーションデザインを担う富士通アプリコ。同社は、全社のファイルサーバ統合とともに2拠点でデータを共有し事業継続を図るべく本社と小杉事業所それぞれにETERNUS NR1000F seriesを導入。高信頼、高性能に加え、万が一における運用の自動切り替えなど事業継続性が採用のポイントとなりました。また増加する映像データのバックアップ用にもETERNUS NR1000F seriesを導入し作業効率が大幅に向上。映像部門のある小杉事業所では密閉型冷却サーバラック「ファシリティキューブ」を利用し、空調・防塵・防音に優れた環境で安定運用を実現しています。

[ 2014年8月5日掲載 ]

導入事例 富士通アプリコ株式会社 (834 KB)(A4・2ページ)


【導入事例概要】
国名 日本
業種 製造業
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ
FUJITSU Facility Solution ファシリティキューブ新規ウィンドウが開きます

「今回、本社と小杉事業所の間でデータを共有し事業継続を図ることも重要な目的でした。他社製品も含めて検討を重ねた結果、運用を自動的に切り替えて事業を継続できるという観点で優れていたのが富士通のストレージETERNUS NR1000F seriesでした」

【課題と効果】
導入前の課題 導入による効果
  • 事業部ごとに分散するファイルサーバを統合しデータの一元管理、運用コストの削減を実現したい
  • 高信頼、高性能のETERNUS NR1000F seriesを導入し全社のファイルサーバを統合。ファイルサーバの台数を1/3に削減し運用管理工数の30%削減を図る
  • 高解像度化に伴い急増する映像データのバックアップ業務を効率化したい
  • ETERNUS NR1000F seriesの大容量により増え続ける映像データのニーズに対応。またマルチOS対応によりバックアップ時の作業を大幅に削減
  • 災害時などのデータ保全、業務継続を実現したい
  • 本社と小杉事業所それぞれにETERNUS NR1000F seriesを導入しSnapMirrorによりデータを共有。万一の際、運用を自動的に切り替え、事業継続を実現する基盤を整備

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導入の背景

全社ファイルサーバの統合とともに災害対策を実現

富士通アプリコ株式会社 山田則雄氏の写真
山田 則雄 氏
富士通アプリコ株式会社
IT推進部
担当課長

ビジネスを円滑に進め成果を拡大するためにコミュニケーションは重要なポイントとなります。富士通グループにおいてサイエンス(マーケティング、分析力、テクノロジー)とアート(クリエイティビティ)を融合し、ドキュメントから映像、Webなど、コミュニケーションに関わるクロスメディア製品全般の設計、製作を担っているのが富士通アプリコです。同社の事業領域は、プロモーションツールの企画、製作からプロモーション映像の制作・管理、Webデザイン、デジタルプリント、人材派遣まで多岐にわたっています。
同社は、幅広い事業分野で培ってきたノウハウと技術を駆使し、お客様企業と社会やユーザーとの関係構築のための統合コミュニケーションデザインを追求しています。またフルデジタル化、自動化を指向し、ワンソースマルチユースの推進、付加価値の高いソリューションの提供に力を注いでいます。

「従来の印刷事業に新たな価値をもたらすサービスの一つがカタログWebです。お客様は必要なときにWebブラウザから注文を行うだけで、オンデマンドで印刷後、カタログが指定場所に納品されます。またカタログの不動在庫の見える化などお客様のコスト削減につながる提案も積極的に行っています。こうした取り組みをさらに進めるためには全社的なデータの一元管理が必要です。事業部ごとに分散していたファイルサーバの統合による運用コスト削減も求められていました」と、IT推進部 担当課長 山田則雄氏は話します。

2012年9月、全社のファイルサーバ統合プロジェクトがスタート。データの一元管理や運用管理の効率化に加え、災害時の事業継続も重要なテーマとなりました。

導入のポイント

全社のファイルサーバ統合では高信頼性、高性能に加えて事業継続性を重視

富士通アプリコ株式会社 赤坂武史氏の写真
赤坂 武史 氏
富士通アプリコ株式会社
デザインソリューション事業部
プロモーションサービスグループ
担当課長

同社のデータ管理では、お客様がビジネスで利用する販促物などのデータを保存しているため同社の都合により廃棄することができません。「版下やWebコンテンツなどのデータは増えていく一方です。またカラー画像の活用などによりデータの大容量化も進んでおり、今後も見据えて効率的なデータ管理が急務でした。また事業部ごとにファイルサーバを導入し運用していたためバックアップも手動で行われるなどデータ紛失のリスクもありました」と、デザインソリューション事業部 プロモーションサービスグループ 担当課長 赤坂武史氏は話します。

高解像度化に伴い、急速にデータ量が増大する映像データの管理も大きな課題でした。「撮影が発生する業務などでは、一つのジョブにおける映像のデータ量が大きいもので100GBから200GBに及びます。既存のファイルサーバの容量不足からリプレースが必要でしたが、全社のファイルサーバ統合とは切り離して対応することになりました。大容量の映像データはトラフィックの問題で他の業務に支障をきたすことが考えられるためです」と、デザインソリューション事業部 プロモーションサービスグループ 岡田浩氏は話します。
全社のファイルサーバを統合するストレージの選定では、お客様の大事なデータを守る高信頼性、従業員約200名が快適に利用するための高性能に加え、事業継続の観点が重視されました。

富士通アプリコ株式会社 岡田浩氏の写真
岡田 浩 氏
富士通アプリコ株式会社
デザインソリューション事業部
プロモーションサービスグループ

「今回、本社と小杉事業所の間でデータを共有し事業継続を図ることも重要な目的でした。他社製品も含めて検討を重ねた結果、万一の際、アクセスポイントなどの運用を自動的に切り替え、ミラーサイト側で事業を継続できるという観点で優れていたのが富士通のストレージETERNUS NR1000F seriesでした」(山田氏)。

2013年12月、全社のファイルサーバ統合にETERNUS NR1000F seriesの採用を決定。2014年1月、映像部門も映像データのバックアップ用ストレージにETERNUS NR1000F seriesの採用を決めました。その理由について「大容量や高信頼性に加え、運用性もポイントになりました。従来、Macintoshで作成したデータはWindowsを経由しファイルサーバに1日がかりでバックアップを行っていました。この手間をなんとか解消したいと。複数製品を試しましたが、Macintosh でもWindowsでも安定した運用が可能だったのがETERNUS NR1000F seriesでした」と岡田氏は話します。

システムの概要

SnapMirrorにより2拠点間でデータを共有し事業継続を実現

全社のファイルサーバ統合では本社(川崎)と小杉事業所それぞれにETERNUS NR1000F seriesを導入し、1日1回、SnapMirrorにより本社側のデータを小杉事業所側にミラーリングを行い、災害時のデータ保全、復旧の迅速化を実現。SnapMirrorは更新差分のみを反映するため運用中のネットワーク負荷を最小限に抑えています。

映像部門では1週間に1回、Macintosh とWindowsの端末からETERNUS NR1000F seriesにバックアップ、さらに外部ストレージに二次バックアップを行っています。また小杉事業所では映像部門の映像データ用とファイルサーバ統合した本社のミラーデータ用に2台のETERNUS NR1000F seriesを密閉冷却型サーバラックのファシリティキューブに収納しています。「小杉事業所にはサーバルームがなくストレージをオフィスに置くことには抵抗がありました。ファシリティキューブは100V電源対応の小型専用空調機を搭載し24時間空調を実現します。ラック内を常に一定の温度に維持することができるため、このためにビルの空調時間を延長する必要がありません。また機密性が高いため、防塵、防音効果にも優れています」(岡田氏)。

SnapMirrorにより2拠点間でデータを共有している概要図

導入の効果と将来の展望

ファイルサーバ統合により台数は1/3となり運用工数を3割削減

全社のファイルサーバ統合システムは計画通り、段階的に移行構築を進めています。2014年7月にはすべての構築を完了し、ディスク容量の配分など各部門との調整に入る予定です。導入効果としてはファイルサーバ統合により約20台のサーバを1/3に削減できることに加え、各事業部でファイルサーバを管理する必要がなくなるため運用工数は3割程度削減を見込んでいます。

一方、映像部門は容量不足が深刻だったことから「システムスタートアップサービス」を利用し短期間構築を実現しました。「環境設定の支援などにより納品後、一週間でほぼ使える状態になりました。データ移行もスムーズに進み、2014年6月に本稼働。現在はバックアップ時の変換作業もなくなり運用工数を大幅に削減しています」(岡田氏)。

製品外観図1 製品外観図2
上段にF2220、下段にF2240を格納
下段には専用空調機を備え、ラック内の密閉空間を循環冷却。高い省エネ効果を発揮
ファシリティキューブ自体に鍵がかけられるのでセキュリティ対策としても安心

今後の展望について「全社のファイル統合システムは、データ容量の増大に伴う拡張はもとより、利用者の誤操作などによるファイル消失に対応するべくデータをきめ細かく世代管理できるSnapshotの有効活用も検討課題となります。また映像部門では36TBのデータ容量のうちすでに19TBを使用しており、利用頻度の低いデータの扱いも含めてよりコスト効率に優れたデータ管理・運用の検討を進めています」と山田氏は話します。
統合コミュニケーションデザインでお客様のビジネスの成長に貢献する富士通アプリコ。ETERNUS NR1000F seriesは同社が製作、管理するお客様の大切なデータを守り続けます。

【富士通アプリコ株式会社 概要】
本社所在地 〒211-8588 川崎市中原区上小田中4-1-1 (富士通川崎工場内)
設立年月日 1980年10月20日
代表取締役社長 山口 英
資本金 1億2,000万円
年商取引高 42億円 (2013年度)
従業員数 299名 (2014年3月末現在)
業務内容 主に富士通グループのドキュメント、映像、Web、デジタルプリントなど、コミュニケーションに関わるクロスメディア製品全般の設計、製作
ホームページ http://jp.fujitsu.com/group/aprico/

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ 製品ラインナップ画像

ネットワーク処理とファイルシステム処理を一体化し、高速化を実現した高性能・高信頼のファイルサーバ
ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ

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