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Fujitsu

Japan

重要データを扱う高信頼性とトータルコスト削減を両立
中部地域1,000万世帯への電力の安定供給を支える

株式会社中電シーティーアイ 様 導入事例


中部電力は、電力の安定供給に全力で取り組む一方で全社を挙げて徹底したコストダウンを図っています。その一環としてストレージの見直しを実施。中部電力をICTでサポートする中電シーティーアイは、高性能、高信頼性のSANストレージにコストパフォーマンスに優れた「ETERNUS DX440 S2」を採用。さまざまな取り組みによりトータルコスト約30%削減を図るとともに業務継続性、DR対策も実現しています。

[ 2013年10月29日掲載 ]

導入事例 株式会社中電シーティーアイ 様 (736 KB)


【導入事例概要】
日本
業種 ICTサービス業
ハードウェア FUJITSU Storage ETERNUS DX440 S2 ディスクアレイ
FUJITSU Storage ETERNUS SN200 ファイバチャネルスイッチ

「ETERNUS DX440 S2採用にあたり、高度な処理能力と高信頼性に加え、電力システム改革に向けてデータ量の増大が見込まれる中、高い拡張性を備え、なおかつ優れたコストパフォーマンスがポイントとなりました」

株式会社中電シーティーアイ
プラットフォームソリューション事業部 基盤システム部
汎用インフラグループ ストレージチーム

中部地域の暮らしとビジネスを支える中部電力。電力事業環境が厳しさを増す中、電力の安定供給とともに、全社を挙げて徹底したコストダウンに取り組んでいます。その一環としてストレージの見直しを実施。中部電力の事業活動をICTでサポートする中電シーティーアイ(以下、中電CTI)は、高性能、高信頼性が求められる重要データを記録するSANストレージにコストパフォーマンスに優れた「ETERNUS DX440 S2」を採用。計画的リプレース対策、圧縮機能の開発などさまざまな取り組みも含め、トータルコストで約30%削減を図っています。またリモート・アドバンスト・コピー機能を活用しデータセンター間での遠隔地バックアップによりコストを抑制しながらDR(ディザスタリカバリー)対策を実現しています。

導入前の課題   導入による効果
  • ストレージの見直しを行い、コスト削減を図りたい
  • SANストレージに「ETERNUS DX440 S2」を採用し、高性能、高信頼性に加え、優れたコストパフォーマンスを実現。トータルコスト約30%削減に貢献
  • お客様向けの重要データを守りたい
  • オンライン中の高速バックアップを実現するアドバンスト・コピー機能により1日1世代を複製し、重要データの保全性を向上
  • コストパフォーマンスに優れたDRシステムを構築したい
  • リモート・アドバンスト・コピー機能によりデータセンター間での遠隔地バックアップを実現しコストを抑えながら災害時の業務継続性を向上

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導入の背景

お客様のご負担をできる限り少なくし、安定した電気をお届けするために

中部電力株式会社 津本将秀氏の写真
中部電力株式会社
情報システム部
共通基盤グループ 副長
津本 将秀 氏

愛知、岐阜など中部5県の約1,000万世帯に電力を供給する中部電力。電力設備の管理から電力業務のサポート、環境解析まで、電力に関わるシステムを一手に担っているのが中電CTIです。中部電力グループ唯一のICT企業として、同社は地域社会への安心と豊かさの「提供」、お客様の信頼を得られる品質の「追求」、お客様の立場に立ち、自ら考え、自ら「行動」の経営理念のもと電力の安定供給と経営の効率化に貢献しています。
電気事業環境が厳しさを増す中、中部電力は、電力の安定供給に全力で取り組む一方で、設備・運用・調達、業務運営などあらゆる面で経営の効率化を実施し、全社を挙げてコストダウンの徹底を図っています。中部電力の情報システム部は、コストダウンを含めて情報システム部のあるべき姿を実現するためにミッションを策定しました。

「ミッションの策定において、安定した電気をお届けするとともに、お客様のご負担をできる限り少なくし、顧客満足度を最大化するように定義しました。また、グループ全体でのICTの最適化、超上流工程からの関わりなども明記しています。策定したミッションを実現するための目標として"業界No.1の低コスト、高生産性"を掲げています。情報システム部では、ミッション策定以前からコストダウンを重点テーマと位置付け、ICTコスト半減という目標に向けた施策を実施しています。その一環として2009年にストレージの設備取替計画の検討を開始しました」と、中部電力 情報システム部 共通基盤グループ 副長 津本将秀氏は振り返ります。

導入のポイント

高信頼性と優れたコストパフォーマンスで「ETERNUS DX440 S2」を選択

ストレージの設備取替計画は、コスト削減とデータ保全の両立を図るべく、製品の最適化と、リプレースサイクルの見直しの大きく2つポイントがありました。中部電力の方針を受け、中電CTIはサービスレベルに応じたストレージの使い分けの検討を行い、営業、配電、工事、資材、経理などが動作するホストおよびサーバより共用利用してきたSANストレージについて、要件を整理し抜本的な見直しを実施しました。
「お客様向けの大切なデータを大量に扱う業務に高性能・高信頼性のSANストレージを適用し、他はNASストレージを活用することにより、全体でコストの最適化を図ることにしました」と、中電CTI プラットフォームソリューション事業部 基盤システム部 汎用インフラグループ ストレージチーム チームリーダー 平木正人氏は話します。

株式会社中電シーティーアイ 平木正人氏の写真
株式会社中電シーティーアイ
プラットフォームソリューション事業部
基盤システム部 汎用インフラグループ
ストレージチーム チームリーダー
平木 正人 氏

株式会社中電シーティーアイ 足立一夫氏の写真
株式会社中電シーティーアイ
プラットフォームソリューション事業部
基盤システム部 汎用インフラグループ
ストレージチーム
足立 一夫 氏

またリプレースサイクルの見直しでは、従来のように必要なリソースを確保するために、その都度、導入するのではなく、2年ごとのサイクルで計画的に導入することでコスト削減を図っていきます。2年ごとのサイクルであれば、直近で利用するシステム要件に合ったサイジングを行うことができ、設備の陳腐化も避けることが可能です。
重要データを扱うSANストレージの選定では、高信頼性はもとより総合的な観点から複数社の比較評価を実施。その結果、選定されたのが「ETERNUS DX440 S2」でした。選定の理由について「高い処理能力と高信頼性に加え、電力システム改革に向けてデータ量の増大が見込まれる中、高い拡張性を備え、なおかつ優れたコストパフォーマンスが採用のポイントとなりました。また、これまで富士通製のストレージを使ってきており、性能、信頼性、サポートに対する信頼感はありました。業務システムに影響を与えないかたちで、運用管理機能を継続できる点も、リスク回避やコスト面で大きなメリットがありました」と、中電CTI プラットフォームソリューション事業部 基盤システム部 汎用インフラグループ ストレージチーム 足立一夫氏は話します。

システムの概要

データ圧縮機能など中電CTIの開発・技術力がコスト削減に貢献

2010年に「ETERNUS DX440 S2」の採用を決定、2011年に運用を開始しました。新システムは、コストパフォーマンスはもとよりデータの保全性や業務の継続性を実現しています。「ETERNUS DX440 S2に格納される重要なデータは、オンライン中の高速バックアップを実現するアドバンスト・コピー機能により1日1世代を複製しています。またリモート・アドバンスト・コピー機能によるデータセンター間での遠隔地バックアップにより、コストパフォーマンスに優れたDR対策を実現しています」(足立氏)。

電力の安定供給を支えるコスト効率の高いDRシステムの図

コスト削減の観点では、中電CTIの開発・技術力を活かした取り組みも強化しています。従来、業務サーバ側にバックアップ用エージェントミドルウェアを導入していましたが、エージェント不要の補完機能を開発し業務サーバ側のミドルウェアの導入コストを削減しました。また、ある部門が大量のバックアップデータを必要とすることが判明したため、データ容量を半減するデータ圧縮機能を開発し、バックアップ機能として提供することでディスク容量の削減を図っています。

導入の効果と今後の展望

製品の最適化、圧縮機能の開発などによりトータルコストで30%削減

2013年に、2年のリプレースサイクルの1回目が終了し、サイクルは2回目に入りました。この2年間、新システムは安定稼働を続け、サイクルの2回目もSANストレージは「ETERNUS DX440 S2」を継続して利用しています。
製品の最適化、計画的リプレース対策、圧縮機能の開発、Disk to Diskバックアップ採用などにより、全体の当初計画から比較するとトータルコストで約30%削減を実現しています。
今後の展望について中部電力の津本氏は「コスト削減は設備計画の重要なテーマであることはこれからも変わりません。また、ビッグデータの活用などデータ量が増大していく中でストレージのコストの最適化はますます重要になると考えています」と話します。 津本氏のお話を受けて中電CTIの平木氏は「中部電力のICTコスト削減に貢献するために、今後も業務の特性に合った最適なモデルの採用と、補完機能のシンプル化、構築コストの削減など当社の技術力を活かし効率性を高める工夫を積極的に行っていきたいと思います。富士通には、システムの信頼性とコスト削減の両面に応える製品の提供と提案をお願いいたします」と話します。
1951年創立以来、地域や社会を支え続ける中部電力。電力の安定供給をICTの側面からサポートする中電CTIの取り組みを、富士通は先進技術と総合力で支援していきます。

集合写真
写真左から、平木 正人氏、津本 将秀 氏、足立 一夫 氏

担当営業メッセージ

富士通担当営業の写真

(写真左)
富士通株式会社
第二社会基盤ビジネス本部
エネルギー営業統括部 東海エネルギー営業部
部長 今田 泰弘

(写真右)
富士通株式会社
第二社会基盤ビジネス本部
エネルギー営業統括部 東海エネルギー営業部
江岡 達也

中部電力様がグループ全体で強力に推進されている経営の効率化に向けて、ICTベンダーという立場でどのようなご協力ができるのかについて、組織全体で取り組んでいるところです。
本プロジェクトもその一環として、お客さまのご指導のもとに当社の技術者と営業が知恵を絞って構築したシステムであり、その結果、コストダウンと安定稼働の両立が図れていることを非常に嬉しく思います。
今後も、お客さまのニーズにお応えできるベストパートナーを目指して、常にお客さまの近くにいたいと考えています。

【株式会社中電シーティーアイ 様 会社概要】
所在地(本社) 〒461-0005 名古屋市東区東桜一丁目3番10号
代表取締役社長 田中 孝明
設立 2003(平成15)年10月1日
従業員数 1,016名(2013年7月現在)
事業内容 システム開発、システム保守、ネットワークシステム・インテグレーション、データセンター、科学技術(環境情報・技術開発・解析)、システム運用管理、データエントリー出力サービスなど
ホームページ 株式会社中電CTI様 ホームページ新規ウィンドウが開きます
【中部電力株式会社 様 会社概要】
所在地(本社) 〒461-8680 名古屋市東区東新町1番地
代表取締役社長 水野 明久
設立 1951(昭和26)年5月1日
従業員数 17,345名
事業内容 電気事業およびその附帯事業、ガス供給事業、蓄熱受託事業、分散型エネルギー事業、海外コンサルティング・投資事業、不動産管理事業、IT事業など
ホームページ 中部電力株式会社様 ホームページ新規ウィンドウが開きます

本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。なお、社名敬称は省略させていただいております。

製品情報

ETERNUS DX ディスクストレージシステム 製品ラインナップ画像

卓越したスケーラビリティと高性能・高信頼テクノロジーを提供
ETERNUS DX400 S2 series ディスクストレージシステム