TomTom Business Solutionsは商用車に向けたサービスを展開するオランダのTomTom社の一部門として2005年に設立。欧州を中心に、車両管理ソリューションをはじめとする、今日急成長するテレマティクスサービス(注)を提供しています。日々膨大なデータをリアルタイム処理する要求に確実に応えるべく、ETERNUS DX8400を導入。24時間365日業務を止めないシステム構築を実現しました。
[ 2013年3月29日掲載 ]
注:次世代情報提供サービスのひとつ。一般的に携帯電話などのモバイル端末を利用しインターネット接続することで車両にサービスを提供する。例として、カーナビを利用した電子メールの送受信や、天気予報・渋滞情報の受信など。
国名 | ベルギー |
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業種 | 情報サービス業 |
ハードウェア | ETERNUS DX8400 ディスクアレイ |
ソフトウェア | ストレージ基盤ソフトウェア ETERNUS SF |
「広範囲にわたるベンチマークテストを通じて、各ベンダーのシステム性能には、非常に大きな差があることに気づきました。そのなかでも富士通のETERNUS DX8400は最高の性能を発揮してくれる優れた製品でした」。
TomTom Business Solutions ITディレクター
Michael Oehme氏
TomTom Business Solutionsは、オランダ大手企業 TomTom社の一部門として、欧州を中心とする15,000以上の顧客と彼らが所有する17万5,000台を超える車両に対し、常識にとらわれない革新的な情報サービスを提供しています。日々膨大なデータをリアルタイム処理する要求に確実に応えるべく、より信頼あるシステム構築への課題を抱えていました。
導入前の課題 | 導入による効果 | |
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2011年夏、TomTom Business Solutions社ITディレクターのMichael Oehme氏と彼のチームは、同社がこれまで培ってきた分野において、さらなる継続的成長を遂げるべく改善を実行する判断を下しました。
リアルタイム処理が要求される世界で、重要な役割を果たすのがストレージシステムです。そこで、同社では競合比較として著名なストレージメーカーの製品に対し、実環境下でのベンチマークテストを実施。メーカー各社は、20万IOPS(1秒間の読み込み / 書き込みの回数)および1000分の1秒を切る応答時間をクリアするという条件にも挑戦したのです。結果、最終候補2社のうち、富士通のETERNUS DX8400が選ばれました。
ベンチマークテストで常にトップの結果を出した富士通のストレージシステムに対し、Oehme氏は絶対的な信頼性を評価し、その理由を語ります。
「すべてのコンポーネントが冗長化された構成、そして4つのコントローラーによって、元々少ない故障や稼働停止のリスクでさえ、さらに最小限に留めているのです」。
現在、TomTom Business Solutionsは17万5,000台を超える商用車にサービスを提供しています。
その商用車に接続された「ナビゲーション端末」からは、絶え間なく膨大なデータが送信され、同社が一日に処理するデータ量は日々増え続けていました。そのデータ内容は、例えば、ナビゲーション端末から配車係や車両管理者に対して、リアルタイムに送信する正確な到着スケジュールや、対象となる車両の状態や位置情報、デジタルタコグラフ(自走記録装置)からのデータ、燃料消費率などです。
こうした運行管理技術を提供する企業に対してお客様が求めるものは、毎日処理される7,000万以上のメッセージを即時に、的確に処理すること。その要求に応える中枢が、ドイツのライプツィヒにある2つのデータセンターです。
富士通のストレージシステムが導入されたこの2拠点は、性能や信頼性、安全性において自他ともに認める「世界最高レベル」のデータセンターになりました。
リアルタイム処理が要求される車両管理運用に重点的に取り組んでいる同社は、ETERNUS DX8400を導入後の半年を振り返り、スムーズかつトラブルなく稼働し、ETERNUSは安心感のあるシステムだと言います。「このシステムは私たちの必要条件をすべて満たしてくれています」(Oehme氏)。
最後にTomTom社は、富士通が特に優れていた点として、群を抜く測定値もさることながら、富士通プロジェクトチームの力量と責任感だったとプロジェクト全体を振り返ってくれました。
「富士通は高いレベルの技術的専門知識だけでなく、私たちが望んだ変革を注意深く聞く能力、そしてそれを即座に実行する能力を持ち合わせていることに感銘を受けました。ベンチマークが行われたドイツにおいても、日本のETERNUS開発現場においても、その印象は変わりないものでした」(Oehme氏)。
「プロジェクトの遂行状況は、彼らのプロ意識が極めて高いことをものがたり、私たちの期待をはるかに超えていました。彼らは機器構成を洞察する力や、最適な調整力、技術的なコンサルティング力を持ち、私たちの要求を熱心に聞き対応してくれました。単に製品を売るためだけではないのでしょう。そうした彼らとパートナーとして作業ができたことは貴重な経験となりました」(TomTom社経営陣)。
欧州を中心に日々革新的な商用車向け情報サービスを提供しつづけるTomTom Business Solutions社の取り組みに対し、富士通は先進技術と総合力を駆使し支援してまいります。
注:記載されている数値は、2011年12月時点のものです。
ホームページ | http://business.tomtom.com/en_gb/fleet-management/ |
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本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は掲載日現在のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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