増え続ける部門システムを統合することで、TCOの削減と社内情報の一元化を実現
業種:総合私立大学
ソリューション:ファイルサーバシステム
導入製品:ETERNUS3000
掲載日:2004年1月27日
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宝酒造株式会社様の情報システム部門として、平成11年4月に独立。「21世紀のネットワーク時代に勝ち残るトータルソリューションの提供」をモットーに情報システムの開発・運用・保守をはじめ、「ネットワーク」「サプライチェーン」「デジタルメディア」の企画・提案を通じて企業の情報化に貢献し、21世紀に飛躍するソリューション・プロバイダーを目指す宝ネットワークシステム株式会社様。地域の情報化についても力を入れ、京都ファンのためのポータルサイト「DigiStyle京都」の運用も行っています。
宝ネットワークシステム株式会社様では、以前からDWHの構築を通して、業務改善を推進してきました。今回、さらにDWHの適応領域を広げ、戦略性の高いビジネス展開を実現しています。
以前は部門システムの構築が盛んに行われておりまして、その部門システムが立ち上がる度、ホストコンピュータより部門システムのサーバに対して、データの供給を行っておりました。その部門システムの数が増えていくにつれて、ホストコンピュータの負担が増え、その対応についても、いろいろと問題が生じておりました。
そういった問題を解決するために、1997年からデータの効率的な活用を目指し、DWHの構築をいたしました。この中でデータの有効活用を実現するための基盤構築を行いました。
今回はさらなるTCOの削減と社内のさまざまな情報の一元化、また、エンドユーザーの情報をタイムリーに利用できる環境を提供するために、ステップアップを目指しまして、サーバ統合を行いました。
2台のサーバで運用していた販売物流と管理会計のそれぞれのDWHシステムを「PRIMEPOWER1000」1台に統合するとともに、大量のデータを格納するためにETERNUS3000を新たに導入。
グローバルサーバGS8400で処理されたデータは、ETERNUS GR840を経由して、PRIMEPOWERに接続されたETERNUS3000に蓄積されます。そしてPRIMEPOWERでデータベース検索を行い、定型のデータマートを作成。利用者がアクセスするサーバにマートDBとして格納します。
利用者はいつでも必要なデータをすばやく検索することができます。
今回の統合は、100GBを超える複数存在する大規模システムのシステム統合を同時に行う必要がありました。
その中で、どうしても心配だったのが、旧来の機種の処理能力と現在のPRIMEPOWERの処理能力の差でしたが、おかげさまで統合した結果でも13時間今までかかっていた旧来の処理が、8時間を切る程度まで落としました。
ディスクアレイのスピードにしましても、旧来の機種より今回のETERNUS3000の方がはるかに高速でありまして、接続もFibre Channelということでしたので、問題なく動いております。
現在、導入から半年たっておりますけれども、ETERNUS自身の信頼性は確保されております。
運用時の万一のトラブルに備え、SupportDeskもご契約いただき、リモート通報機能などネットワークを利用したサポートインフラによって、トラブルの迅速な解決が可能となっています。
このSupportDeskの今後について、山下様は次のように期待を寄せています。
「サーバの運用ということを考えたときに、アプリケーションの保守というのはSEですべて対応できますが、ハード障害に関しましてはすべて対応できるわけではないため、事前に知るということがすごく重要になってくるんですよね。
その中で今のサーバ/ハード構成というのは、旧来のものと比べて何が大きく変わってるかというと、たとえばハードディスクを1つとってみても、関連するソースが多少増えています。例えば、SCSIに対しましてFibre Channelが増えているとか、ディスクアレイ自身にはかなりのキャッシュを積んでいるとか、事前に見るところというのが多々あるわけです。
現在は、おかげさまで問題もなく動いておりますけれど、その辺のあたりのワーニングですね。たとえば、キャッシュの障害とかを事前にいかに早く知って事前に対処するかというのが、非常に大きなキーワードになってきていまして、それが、今回実現しているというのが、すごく大きな安心になっています。
また、できることならば、他のメーカーのシステムであっても同じように監視できるような仕組みがあればと考えます。」
宝ネットワークシステム株式会社
所在地: 京都市下京区四条通烏丸東入長刀鉾町20番地
事業内容:情報システムの開発、運用、保守他