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ETERNUSの「シン・プロビジョニング」とVeritas社 InfoScale StorageのThin Reclamation 機能によるストレージ容量の有効活用

シン・プロビジョニング(Thin Provisioning)は、ストレージを仮想化する技術の1つで、ストレージ容量の効率的な使用を可能にします。

一般にシン・プロビジョニング運用されているストレージシステムにおいては、利用者の要求に応じて仮想ボリュームを割り当てますが、その時点ではディスクアレイの物理ストレージを割り当てません。
物理ストレージヘの割り当ては、データが書き込まれた時、データ量に応じて割り当てられます。
つまり、シン・プロビジョニングが導入された環境においては、ボリュームに割り当てる物理容量を動的に拡大することで、効率よくディスクドライブの増設を行うことができます。

シン・プロビジョニングの詳細な説明については、「ストレージ容量の仮想化 「シン・プロビジョニング」」を参照ください。

動的な物理ストレージの拡張に加え、動的な物理ストレージの縮小に対応することでディスクの利用効率を更に高めます。
動的な物理ディスクの縮小に対応する唯一のファイルシステムは、Veritas InfoScale Storageに含まれるVeritas File System(VxFS)になります。

ETERNUS AFおよびETERNUS DXのシン・プロビジョニングとVeritas InfoScale Storageが連携し、データを削除したり圧縮したりして大きな空き領域が作られた場合、その空き領域を共有のディスクプールに戻すことにより、ディスクの利用効率を高めます。

次図に動的な物理ディスクの縮小の例を示します。
例えば、サーバ利用者から仮想ボリュームを10TB割り当てられ、実際には2TBの容量の物理ディスクを割り当てられているとします。
File-AとFile-Cを削除することにより、割り当てられた2TBの物理ディスクから余った領域の物理ディスクを共有のディスクプールに戻します。

動的な物理ディスクの縮小の図

次に、シン・プロビジョニングの動的な物理ディスクの縮小に対応した場合と対応していない場合で、必要となる物理ディスク容量の違いを下図に示します。
システムAとシステムBに必要な容量は、それぞれ時系列に変化していき減ったり増えたりします。動的な物理ディスクの縮小に対応していない場合は、両方のシステムで必要となる最大容量を足した分の物理ディスクを確保する必要があります。
しかし、動的な物理ディスクの縮小に対応した場合は、それぞれで実使用されている合計容量分だけの物理ディスクを必要とし、物理ディスクの使用をかなり抑えることが可能となります。

シン・プロビジョニングの動的な物理ディスクの縮小に対応した場合と対応していない場合の、必要物理ディスク容量の違い

効果

  • 空き領域の解放制御による、物理ディスク使用効率がもたらす設備投資抑制
  • ストレージ容量の拡張・縮小に対するオペレーションが不要(自動反映)
  • 物理ディスクの再利用による使用効率向上で、増え続けるデータを格納する物理ディスクの増設をゆるやかに抑えることができます。

動作環境

ストレージ オールフラッシュ
アレイ
ETERNUS AF150 S3
ETERNUS AF250 S3/S2, AF250
ETERNUS AF650 S3/S2, AF650
ETERNUS DX200F
ハイブリッド
ストレージシステム/
ディスク
ストレージシステム
ETERNUS DX60 S5/S4/S3
ETERNUS DX100 S5/S4/S3, DX200 S5/S4/S3
ETERNUS DX500 S5/S4/S3, DX600 S5/S4/S3
ETERNUS DX900 S5
ETERNUS DX8100 S3, DX8700 S3, DX8900 S4/S3
ETERNUS DX80 S2, DX90 S2
ETERNUS DX400 S2 series
ETERNUS DX8000 S2 series
ソフトウェア Veritas InfoScale Storage
閾値監視 ETERNUS SF Storage Cruiser

更新日:2019年11月5日
掲載日:2010年2月2日


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